1982年、プロダクションが決まり、「デビューまでしばらくあるから、曲を書きながらローディーのバイトをしなさい」と言われ、RCサクセションのローディーをやっていた。
同時に、当時所属していたシーナ&ロケッツの楽器も運んでいた。鮎川さんとシーナさんが、当時まだ幼かった娘さん2人をリハーサル・スタジオに連れてきて、リハーサルの間、「お兄ちゃん、かくれんぼしよう!」と言われて、楽器が積み重ねられたスペースでかくれんぼをした思い出がある。
ぴかぴかというバンドも所属していた。そのボーカルがMIDORIちゃんだ。
ぴかぴかを解散して、MIDORIちゃんはソロ・アルバムを出すことになり、俺に曲を依頼してくれた。彼女の当時のタフなボーカルのイメージだけじゃなく、もっと女性としてのはかなさを歌ってほしくて、〈Thunder Boy〉と〈P.M.11:11〉を書き下ろした。
ソロ・アルバム《Sanctuary》は1988年にリリースされ、〈Thunder Boy〉が収録された。残念ながらすでに廃盤だが、さすがインターネット、amazonで「小山卓治 MIDORI」で検索すると、中古だが今でも購入できる。
リマスタリング盤《VANISHING POINT》のボーナス・トラックに、俺のライヴテイク〈Thunder Boy〉を収録している。
結婚して、旦那様と自由が丘にMardi Grasをオープンさせたのが1992年。何度か飲みに行ったことがあるが、その後疎遠になった。
2013年の30周年記念ライヴをひさしぶりに見にきてくれたMIDORIちゃんと再会し、「Mardi Grasでも歌ってよ」と誘ってもらって、最初のライヴがその年の7月。それからもう8回歌ってきた。
毎回、2曲ずつMIDORIちゃんとセッションするのが恒例になっている。彼女の歌声をみんなに聴いてもらえるのが、いつも嬉しい。
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