2025年1月17日金曜日

TAKUJI, HISASHI & TOBEN ライヴ!

 昨日、スタジオに3人が集結して、本番前のリハーサル。前回に比べて格段にアンサンブルが美しくなった。
 俺が6弦のギブソン、トーベンさんが12弦のヤマハ、白浜さんがリッケンバッカー。
 明日の新宿御苑 Rutoはソールドアウトだが、当日券が出るかもしれない。下記Rutoへ問い合わせるか、明日、足を運んでね。
 9曲を収録した2枚目のCDも発売する。

 そしてこの勢いのまま、2/1に名古屋 BrushupでTAKUJI, HISASHI & TOBENのライヴを開催する。

それぞれ、以下をクリック!
1/18(土)東京 新宿御苑 ライブ&バーRuto
2/1(土) 愛知 名古屋 Brushup

TAKUJI, HISASHI & TOBEN ファーストダイジェスト(YouTube)




Photo : Takuji


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2025年1月14日火曜日

『風神雷神』原田マハ

  原田マハの『風神雷神』を読了。
 この人は元キュレーターだけあって、絵画をモチーフにした小説は断然おもしろい。ピカソの「ゲルニカ」をテーマにした『暗幕のゲルニカ』、ルソーの絵をめぐる『永遠のカンヴァス』などなど。

 この本の主人公はまだ10代の俵屋宗達。この人の作品は多く残されていて、「風神雷神」は国宝なんだが、生没年だけではなく、その生涯の記録はほぼ残っていない。だからこそ大胆なフィクションが可能になるんだろう。
 織田信長に謁見し、信長の前で絵を描き、「宗達」の名前を授けられ、狩野永徳が描いた「洛中洛外図屏風」の助手を務め、天正遣欧少年使節と共にローマへ長い旅をし、まだ少年だったカラヴァッジョと出会う。
 荒唐無稽だが、登場人物たちの表情までが生き生きと見えてくる。


Photo : Takuji


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2025年1月10日金曜日

ドン・マクリーンの〈Babylon (バビロン)〉

  最近の音楽の聴き方は、もっぱら朝一にコーヒーを飲みながらAmazon Unlimitedでアルバムを1枚聴く。たまにはミックスリストで様々な音楽を聴くこともある。

 ある朝のこと。マイナーキーのバンジョーのイントロが鳴り、どこか聞き慣れた声の男性が歌い始めた。コードはひとつだけ。違うメロディがどんどん重なって美しいアンサンブルになっていく。2分足らずの歌。
 誰だろうとクレジットを見たら、ドン・マクリーンとある。

 ドン・マクリーンといえば〈アメリカン・パイ〉。当時としては信じられない8分を超える歌で、シングルのA面とB面に分けてリリースされ、それでも1971年にナンバー1になった。
 俺が知っていたドン・マクリーンの歌はその1曲だけだ。

 流れてきた歌を調べたら、タイトルは〈Babylon〉。歌詞はこれだけ。

By the waters
The waters
Of Babylon

We lay down and wept
And wept
For thee Zion

We remember
Thee remember
Thee remember
Thee Zion

 そうか。こんな歌を作ってTAKUJI, HISASHI & TOBENでやったらすごいアンサンブルが生まれそうだ。

 ドン・マクリーンは、その後もアルバムを出し続け、79歳の今も現役のようだ。




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2025年1月8日水曜日

TAKUJI, HISASHI & TOBEN リハーサル

  白浜さん宅に3人が集合してリハーサル(と、軽い新年会)。声の混ざり具合が格段によくなってきた。
 リハーサルの合間に、1/18にリリースするアルバムに収録する曲に、俺のコーラスをダビングする。これが最後の作業。
 白浜さんから「上に行く? 下に行く?」と聞かれ、「下にいってみようかな」、つまりボーカルの下のラインのコーラスを入れることにした。これが意外に難しい。
 上パートのコーラスは、基本3度上にメロディを乗せればいいが、下はちょっと複雑なラインになる。バイオリンに対してのビオラみたいなものかな。ちょっと地味な立ち位置だけど、アンサンブルの幅をすごく広げられる。でも、難しい。コーラスではほぼ下パートを歌っているトーベンさんの苦労が分かる。何度も歌い直した。

 あと1回スタジオでリハーサルをして、東京と名古屋の本番を迎える。

 詳細は下のリンクをクリック 予約方法はページ一番下の〈チケット予約申込み方法〉へ
 〈TAKUJI, HISASHI & TOBEN Ⅱ〉
■1月18日(土) 東京 新宿御苑 ライブ&バーRuto 残席僅少

〈TAKUJI, HISASHI & TOBEN Ⅲ〉
■21日(土) 愛知 名古屋 Brushup


Photo : Takuji


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2025年1月4日土曜日

名古屋へ!

  2025年、最初の名古屋のライヴは2日連続だ。

 まずは、TAKUJI, HISASHI & TOBEN(白浜久さんと湯川トーベンさんとのユニット)が初めて東京を離れて名古屋に上陸する。俺のライヴとはカラーが違う3人のアンサンブルを、ぜひ楽しんでほしい。
 Brushupは去年初めてやったが、音響も照明もすばらしいところだ。
 1/18のライヴから発売する新しいアルバムも持っていく。

 翌日は俺のソロで、Rosemary Hart。ここは初めての場所。どんな風に歌が響くのか、すごく楽しみだ。
 ここのところ名古屋ではよくライヴをやっているが、まだまだ歌っていない歌がたくさんある。その辺りをセレクトしてみようかと思っている。

詳細と予約は、以下をクリック。
2月1日(土) 愛知 名古屋 Brushup
22日(日) 愛知 名古屋 Rosemary Hart







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2025年1月3日金曜日

『言葉の流星群』

  池澤夏樹の『言葉の流星群』を読了。
 一般的に「雨ニモマケズ」のイメージが強い感がある宮沢賢治の作品を、丁寧に、センテンスごとに、そのニュアンスを紐解いてくれる。
 こんな1文があった。

子供の頃に夢中になって読んだ本は少なくない(中略)だが気がついてみれば最後に手にとってからずいぶん時間がたっている。(中略)それに対して、ぼくはまだ宮澤賢治を読み終えていない。

 俺も同じだ。ふと何かのおりに読み返したくなる。賢治の本は相当読んだし、小説『明日なき暴走』ではたくさんの詩の断片を引用したりした。

 まことのことばはうしなはれ
 雲はちぎれてそらをとぶ
 ああかがやきの四月の底を
 はぎしり燃えてゆききする
 おれはひとりの修羅なのだ

 遠くなだれる灰光と
 歪んだ町の広場の砂に
 わたくしはかなしさを
 青い神話にしてまきちらしたけれども
 小鳥らはそれを啄まなかった

 きみたちとけふあふことができたので
 わたくしはこの巨きな旅のなかの一つづりから
 血みどろになって遁げなくてもいいのです

 いまこそおれはさびしくない
 たったひとりで生きて行く
 こんなきままなたましひと
 たれがいっしょに行けようか

 あんなおそろしいみだれたそらから
 このうつくしい雪がきたのだ

 ああ友だちよ
 空の雲がたべきれないやうに
 きみの好意もたべきれない

 向ふにひかるのは雲でせうか粉雪でせうか
 それとも野はらの雪に日が照ってゐるのでせうか
 氷滑りをやりながらなにがそんなにをかしいのです
 おまへさんたちの頬っぺたはまっ赤ですよ

 引用したものは分かりやすいが、概して賢治の詩(彼はそれ心象スケッチと呼ぶ)は難解なものが多い。文字だけを追っていても理解できなくて、何度も読み返すことがある。
 そして賢治の詩は音楽でもある。読んでいると、リズムや旋律が浮かんでくることがある。

 密かな夢だが、仕事を全部うっちゃって、1年くらいかけて(なんなら日本を離れて)賢治の言葉に浸っていたいと思うことがある(筑摩書房から全集19冊セットが出版されている ¥158,062!)。
 その詩、童話、言葉のひとつひとつを噛みしめるように読んでみたいと思う。

 と、そんなことを夢想しながらも、4月以降のライヴのスケジュールがどんどん決まっていく。本当に嬉しいことだ。
 詳細はまだ決まっていないから日程だけ書いておく。空けておいてね。

■4/12(土)福岡
■4/13(日)広島
■4/26(土)西荻窪
■5/10(土)一橋学園
■6/07(土)阿佐ヶ谷
■6/14(土)名古屋
■6/15(日)静岡
■6/28(土)いわき
■6/29(日)弘前

 今年は、何としても富山へ行って「全県制覇」を目指したいところだ。




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