2017年3月31日金曜日

トラベルギターで熊本支援を

 昨日のダイアリーを読んで、リクエストや、俺のギターで歌いたい人からコメントが届き始めている。4/15は楽しさ満載のライヴになりそうだ。


 ファンの人から〈熊本応援ライヴ〉に関して、こんな提案をもらった。
「以前、小山さんが引っ越しをする時に、使わなくなった私物をプレゼントしたことがありましたね。今回のライヴで〈卓治の私物オークション〉というのはどうでしょう」

 2010年に友人2人と韓国にライヴに行った時、国際線に乗せるからと俺はギターをハード・ケースに入れて、2人はソフト・ケースに入れてきて、「壊れたらどうすんだよ」なんて言っていた俺のギターだけネックにヒビが入った。
 それを踏まえて、2年前に香港に行った時は、壊れても惜しくない安価で小振りなS.Yairiのトラベルギターを買って持って行った。ホテルや公園でそのギターを抱えて〈ハヤブサよ〉や〈パパの叙事詩〉を作った。

 戻ってきて、一度ライヴで使ったきり、今は仕事部屋に置きっぱなしで使っていない。欲しい人がいたら買ってもらって、それも熊本支援に回そうと思う。
 オークションなんていうと大げさになりそうだから、希望者が複数いたらジャンケンで決めて、当日持って行く募金箱に気持ちの金額を募金してもらうという方法にする。

 みんなの協力をお願いします。



photo : Takuji 「香港の公園で」


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2017年3月30日木曜日

熊本応援ライヴ Vol.4

 俺の故郷の熊本で大きな地震が起きたのは、去年の4/14と16。もうすぐ1年たつ。
 去年は〈熊本応援ライヴ〉を3回やった。今年も、4/15と10/14にharnessで開催する。この〈熊本応援ライヴ〉は、これから年に2回のスパンで、熊本の復興が終わるまで続けるつもりだ。

 4/15のライヴは、アルバム《成長》の全曲披露ライヴにする。曲が生まれたエピソードやレコーディングのこぼれ話などしながら全10曲を歌う。

 そして去年もやった企画で、俺のギターの伴奏で歌いたい人を募集する。これまで、女性が歌う〈最初の奇跡〉、男性が歌う〈Aの調書〉、〈酒と泪と男と女〉を熱唱してくれた男性もいた。
 先日の自由が丘 Mardi Grasのライヴ後、早くも1人参加を表明してくれた。歌うのは〈カーニバル〉の元歌で、メロディは一緒だが、歌詞はアマチュアの頃に作ったもの。昔、1回だけライヴで歌ったことがある、と、彼は言うんだが、俺はまったく記憶にない。歌詞を見せてくれて「これで合ってますか?」って聞かれたんだが、憶えてないってば。
 やってみたい人は、ここのコメントフォームから、参加表明を送ってね。

 そして、何曲かリクエストにも応えようと思う。全部の歌詞を持っていく。これも前もってコメントフォームから送ってくれてもいいよ。
 さらに当日限定販売で、最近のライヴテイクを5曲ほど収録した〈熊本応援CD-R〉を作る。
 ライヴの収益とCD-Rの売り上げは、熊本支援に送る。

 〈熊本応援ライヴ〉は、毎回いろいろな企画を立てて、みんなに楽しんでもらおうと思っている。まずは4/15、遊びにおいでよ。



photo : Yukari Watanabe


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2017年3月29日水曜日

信夫正彦のビート

 4/1はharnessでジョイント・ライヴ〈小山卓治 × 信夫正彦〉
 いつものようにお互いの曲をセッションする。信夫君からセッションの音資料が届いた。彼の独自の世界観があって、すごくいい。

 ドラムとベースなしのピアノだけの演奏で、ボーカリストが歌えるだけのビートを出せるピアニストは、そうはいない。小手先のテクニックと体で刻むビートは、まったく別のものだ。
 信夫君は自分でも歌を作って、ピアノを弾きながら歌っているから、そのビートを持っている。

 去年の信夫君をサポートに迎えたライヴでは、ピアノがアレンジの軸になっている歌をセレクトしてやった。〈1 WEST 72 STREET NYNY 10023〉、〈ILLUSION〉、〈The Fool On The Build’〉。そして元アレンジからガラリと変えて俺がソロでピアノを弾いて歌っていた〈紫の夜明け〉なども。
 他にもピアノありきで歌いたい歌は、実はたくさんある。それをこれから信夫君と作っていく。
 彼も、俺の新しいSoulmateになってくれるはずだ。


 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉に、自由が丘 Mardi Grasのライヴから〈孤独のゲーム〉の動画を掲載した。
 〈ONE〉紹介サイトはこちら。



photo : Yukari Watanabe


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2017年3月28日火曜日

フラメンコ・ギタリストの爪

 ギターをかき鳴らすと、右手の人差し指の爪が弦に当たって、すり減ったり割れたりする。そうするとアルペジオができなくなる。長年の悩みの種で、厚めにマニキュアを塗ってみたり(ちょっと不気味)つけ爪や、ピンポン玉を切って貼ってみたりしたが、どうもしっくりこない。

 何年か前にナイスな情報を聞いた。フラメンコのギタリストは指で激しくギターをかき鳴らす。彼らが普段から愛用しているのが、アロンアルファ 釣り名人。爪の上にティッシュなどを置いて、その上からアロンアルファを塗って固める。彼らが日本に来る時にはまとめ買いをするとか、スペインの楽器店にはアロンアルファが売ってあるとか。
 さっそくやってみた。ワンステージ終わって見ると、けっこうすり減っていたが、爪は無事だった。こりゃいいや。
 ということで、常に10個くらいずつまとめ買いしている。アロンアルファにはいろんな種類があるが、これが一番いい。amazonのカスタマーレビューを読むと、ギタリストの感想しか載っていない。


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2017年3月27日月曜日

愛人たち

 シンガーにとってギターは女房のようなもの、という人がいる。でも俺的にギターは女房じゃない。なぜって何台もギターがあって、それをとっかえひっかえしながらライヴをやっているからだ。つまり、愛人みたいなもの。

 ギターには全部名前をつけている。だって愛人なんだし。
 80年代からずっと使い続けていたTAKAMINE PT-406の名前は、マチルダ。大好きな映画『LEON』の女の子の名前。その子、ナタリー・ポートマンが後にアカデミー主演女優賞を取るとは思わなかった。
 2000年くらいに購入したGibson DOVEには、キャサリンと名づけた。通称キャシー。キャサリン・ヘプバーンの凛々しいイメージから。
 その後に購入したMartinの12弦ギターは、シャルロット。シャルロット・ゲンズブールの可憐な感じ。まあ、Martinはアメリカ製だけどね。

 そして今、一番腕に抱き続けている愛人、Gibson J-45は、アンジー。アンジェリーナ・ジョリーのセクシーさから。
 俺は愛人に対して決して優しくは接しない。「鳴れ! 鳴りやがれ!」と打楽器ばりに弾き倒す。最初は鳴ってくれなかったアンジーも、今ではセクシーな声を出す。
 アンジーは2013年の秋に購入し、北は旭川、南は西表島まで旅をしてきた。まだまだ旅は続く。



photo : Yukari Watanabe


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2017年3月26日日曜日

“ライヴ”は“生きている”

 自由が丘 Mardi Grasは、熱気に満ち溢れた。
 facebookにいつもライヴレポを書いてくれるKatsunori Nishizawa‎君が、今回もリアルなレポートをさっそく載せてくれた。ぜひ読んでね。

 昨日も様々なアプローチでセットリストを考えて望んだ。それでも、客席の空気を感じ取ると変えたくなる。
 本編最後の客席からの歌声があまりに素敵だったから、もっと歌声を聴きたいと思った。一緒に歌いたいというお客さんの気持ちも感じた。アンコール1曲目は、若干クールダウンの歌を用意していたが、一緒に歌える〈Blind Love〉に替え、その流れで2曲目も変更した。
 英語表記では、ライヴは「gig」の方が正しい。「live」は、まさに「生きている」という意味。
 “ライヴ”は“生きている”。


 ライヴ後、一番前のセンターに座っていた男性と少し話した。彼はこのダイアリーを読んで、初めてライヴに足を運んでくれたとのこと。すごい嬉しいね。

 MCで話したが、4/15 harnessでの〈熊本応援ライヴ Vol.4〉は、アルバム《成長》を全曲歌うライヴにすることにした。詳しいことは、また近々。



photo : Yukari Watanabe


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2017年3月25日土曜日

ライヴのカタルシス

 「今日のライヴ、楽しかった。好きな歌がたくさん聴けたし」

 そんなライヴがやりたいんじゃない。

 感動というのは、一種の心の傷。ライヴではお客さんの心に傷をつける。そしてライヴのラストでその傷を癒す。それがライヴのカタルシスだ。
 心と心の間で何かが交感されなければ、ただの発表会だ。
 一期一会でなければ、ただの同窓会だ。

 そんなことを思いながら、いつもステージに向かう。


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2017年3月24日金曜日

ぴかぴかのカースケ

 ぴかぴかのドラムは、今や日本で屈指のドラマー、カースケだった。ぴかぴか解散の後、カースケは2年ほど俺のパーソナル・バンドにいた。
 カースケの方が年下で、たまに両方の知り合いから、「カースケは卓治より年下なのに、なんで“卓治”って呼びすてなんだよ?」と聞かれると、カースケは「だってこいつ、俺のローディーだったんだもん」なんて笑って言う。俺はデビュー前、ぴかぴかの楽器も運んでいた。
 アルバム《ひまわり》のほとんどと《Passing》の全ドラムをカースケが叩き、それから18年後の《種》で、また一緒にやることができた。
 余計な主張はいっさいせず、歌を引き立たせることを最優先する、本当にすばらしいドラマーだ。

 懐かしい写真があった。アルバム《種》のリリースに合わせたツアー〈Planting Seeds Tour〉のファイナル。2004/3/21 東京 初台 DOORS。
 ドラム : カースケ、ベース : スティング宮本、キーボード : たつのすけ、ギター : 中野督夫、サックス : SMILEY。


 さて今日は、河村博司君のスタジオへこもる。




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2017年3月23日木曜日

ぴかぴかのMIDORI

 1982年、プロダクションが決まり、「デビューまでしばらくあるから、曲を書きながらローディーのバイトをしなさい」と言われ、RCサクセションのローディーをやっていた。
 同時に、当時所属していたシーナ&ロケッツの楽器も運んでいた。鮎川さんとシーナさんが、当時まだ幼かった娘さん2人をリハーサル・スタジオに連れてきて、リハーサルの間、「お兄ちゃん、かくれんぼしよう!」と言われて、楽器が積み重ねられたスペースでかくれんぼをした思い出がある。

 ぴかぴかというバンドも所属していた。そのボーカルがMIDORIちゃんだ。
 ぴかぴかを解散して、MIDORIちゃんはソロ・アルバムを出すことになり、俺に曲を依頼してくれた。彼女の当時のタフなボーカルのイメージだけじゃなく、もっと女性としてのはかなさを歌ってほしくて、〈Thunder Boy〉と〈P.M.11:11〉を書き下ろした。
 ソロ・アルバム《Sanctuary》は1988年にリリースされ、〈Thunder Boy〉が収録された。残念ながらすでに廃盤だが、さすがインターネット、amazonで「小山卓治 MIDORI」で検索すると、中古だが今でも購入できる。
 リマスタリング盤《VANISHING POINT》のボーナス・トラックに、俺のライヴテイク〈Thunder Boy〉を収録している。

 結婚して、旦那様と自由が丘にMardi Grasをオープンさせたのが1992年。何度か飲みに行ったことがあるが、その後疎遠になった。
 2013年の30周年記念ライヴをひさしぶりに見にきてくれたMIDORIちゃんと再会し、「Mardi Grasでも歌ってよ」と誘ってもらって、最初のライヴがその年の7月。それからもう8回歌ってきた。
 毎回、2曲ずつMIDORIちゃんとセッションするのが恒例になっている。彼女の歌声をみんなに聴いてもらえるのが、いつも嬉しい。


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2017年3月22日水曜日

女性ボーカルで聴く〈ひまわり〉

 今週末は、自由が丘 Mardi Grasでソロ・ライヴ。
 Mardi Grasでは、毎回MIDORIちゃんとセッションしている。前回やってすごくいい雰囲気だったが、ちょっとMIDORIちゃんがミスっちゃった〈ひまわり〉を、改めてやることにした。女性の声で聴く〈ひまわり〉は、まったく違う世界を見せてくれる。

 〈ひまわり〉の歌詞には、一人称がない。登場人物として「その人の女房」「その人」「たまり場の女たち」がいるが、彼らの言葉はない。歌詞はナレーションのように情景を描写する。だから女性が歌っても成立する。

 俺が出演したゲーム〈428 封鎖された渋谷で〉の総監督イシイジロウさんは、〈ひまわり〉を「望遠レンズで遠くから静かに狙った言葉」と表現してくれた。嬉しかったな。




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2017年3月21日火曜日

デビュー34年、ダイアリーは2ヶ月

 ファンの人からメッセージをもらうまで忘れていた。今日でデビューして34年だ。感慨にひたるタイミングではないが、まあ、めでたいとしておこう。
 オフィシャルfacebookにファンの人が送ってくれた写真を転載。いや、俺にだってこんな時があったんだってば。
 これはデビュー直前、初めて取材を受けたセブンティーンに掲載された写真だと思う。セブンティーンって……。今だから思うけれど、プロモーションの軸がブレブレだ。


 ダイアリー〈Naked Voice〉を一般公開して書き始めて、2ヶ月たった。
 読んでくれている人のデータは、ある程度、統計として見ることができる。もちろん個人情報までは分からない。
 国別のデータも出る。日本がほとんどだが、他に、アメリカ、アイルランド、オランダ、オーストリア、ロシア、ブラジル、香港、フランス、韓国、アルジェリア、フィリピン、ポーランド、台湾、シンガポール、ドイツ、インド、オーストラリア、タイ、アルゼンチン、イギリス。すごいね。

 facebookやTwitterで共有することもできるようになっている。よかったら拡散してね。




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2017年3月20日月曜日

横浜で目撃したキング・オブ・ロックンロール

 チャック・ベリーが亡くなった。

 1982/8/7、横浜スタジアムで、チャック・ベリー、サム&デイヴのサム・ムーア、そしてRCサクセションが同じステージに立った。俺はその場にいた。RCサクセションのローディーとして。
 サム・ムーアとバンドがトップで演奏し、ライヴを終えたメンバーと、これからステージに向かうRCサクセションが、通路ですれ違った。清志郎さんのメイクと衣装を見て、サム・ムーア・バンドの女性コーラスの方が大受けしていたのを憶えている。
 トリはチャック・ベリー。たった1人で来日して、ドラムとベースとピアノは日本のミュージシャンを雇うというスタイルだった。「俺の歌だ。当然やれるよな?」みたいな感じだった。本番が始まり、何度かピアニストに注文をつけていたが、途中で業を煮やして「Get Out!」と本番中にクビにした。その後は自分でピアノソロも弾き、ダック・ウォークを見せつけた。
 安らかに。

 当時のRCサクセションは、大ブレイクの真っ最中。お客さんは2万人を越えていたと思う。
 俺は軍手をはめて、サックスの梅津和時さん率いるホーン・セクションの後ろにいて、メンバーが前に飛び出すたびにシールドをくり出し、戻るのに合わせてシールドを巻いた。

 ローディーの仕事をちゃんとやらなくちゃいけないと分かってはいても、俺はずっと清志郎さんの背中を見ていた。その向こうに壁のようにそびえる2万人のオーディエンスを見ていた。


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2017年3月19日日曜日

8カ国語の〈種の歌〉と、たんぽぽの写真

 一昨日紹介した詩集のfacebookの他に、もうひとつオフィシャルのfacebook〈Seed Song〉がある。
 アルバム《種》に収録した〈種の歌〉のメッセージを、もっとたくさんの人、世界の人に伝えたいと思いつき、7カ国の言葉に歌詞を翻訳したテロップ入りのビデオを制作した。
 英語、フランス語、イタリア語、スペイン語、中国語、韓国語、インドネシア語。
 これらの言葉を話す友人がいたら、ぜひ教えてあげて、メッセージを広げる手助けをしてね。

 facebook〈Seed Song〉は、そこからスタートし、30周年のタイミングでは、世界中からたんぽぽの写真を募集するという期間限定企画も立ち上げて掲載してきた。2012年くらいまでスクロールすると見ることができる。

 その後は、俺がツアー先などで見つけたたんぽぽを撮影した写真を掲載している。最近では、去年行った南相馬で見つけたひまわり畑に咲いていたたんぽぽ。これは今後も続ける予定だ。たまにのぞいてみてね。



photo : Takuji 「ブーケを君に」


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2017年3月18日土曜日

人生初、投げ銭ライヴに出演

 唐突だけど、4/6(木)、投げ銭ライヴに出演することになった。場所は横浜 馬車道の、LIVE BAR Routine(ルーティン)
 主催するのは、デビュー当時からずっと応援し続けてくれていて、ファンクラブの会員ナンバーが常に「01」のTaka君。詳細は彼のfacebookを見てね。予約方法は、近日中に掲載するとのこと。問い合わせも、お店ではなくこちらのfacebookへ。

 一昨年の11月だったな。北海道で5本のツアーをやって、すっかり燃え尽きて「さあ帰ろう」と空港へ向かったら、大暴風雪に見舞われて飛行機が欠航。
 「どうせ帰れないんだったら、もう1本ライヴやってやる!」と、知り合いのカフェに頼み込んで、やらせてもらうことになった。その時に冗談で「投げ銭でやるか」なんて言っていたんだが、ファンの人から「投げ銭っていくら払っていいか分からないんで、値段を決めてもらった方がいいです」と言われ、値段を決めてやった。

 行ったことのない所へは、行ってみなければ。
 食べたことのないものは、食べてみなければ。
 やったことのないことは、やってみなければ。
 人生初の、投げ銭ライヴ。

 さあさ、お代は見てのお帰りだよ!


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2017年3月17日金曜日

『詩集 旅をする言葉』 完売間近

 2013年3月のデビュー30周年の時、デザイナー小山雅嗣君の主導で出版された初の詩集『旅をする言葉』。あと残り8冊となった。たくさんの人の手元に届いた詩集は、今も旅をしているかな。

 詩集のfacebookに、ひさしぶりにコメントを掲載した。
 詩集の詳細はここを見てね。


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2017年3月16日木曜日

『東京ゴッドファーザーズ』から始まって

 今敏監督が残した映画、全4作品を見た。『PERFECT BLUE』『千年女優』『パプリカ』。
 映画や小説は、好きになった監督や作家の作品を全部見たり読んだりすることが多い。しかし音楽だけはちょっと違う。
 同業者として、ついつい分析してしまって、ちっとも楽しめない。コード進行を耳で取ったり、メロディの展開を探ったり、言葉の乗せ方をチェックしたり、スネアの音がとか、楽器のバランスがとか、アレンジの方法がとか、楽しむどころか聴いていて大忙しだ。
 だから「いい曲だな」と感心することはあっても、感動することなんて滅多にない。
 自分の固定観念や既成概念を根底からくつがえすくらいのパワーと魅力を持った歌と出会った時だけ、分析なんて吹っ飛んでしまう。いつもそんな音楽と出会いたいと思っている。

 映画関係の友人がいて、裏話などを聞いてしまうと、げんなりする。同じように俺が音楽の裏話をしたら、相手はげんなりするだろう。
 映画や小説だけは、いつまでも素人のまま作品と出会いたい。


 オフィシャルサイト〈ONE〉に、藤枝のライヴから〈Aspirin〉の動画を掲載した。
 リニューアル前の〈ONE〉では、3ヶ月に1回のウェブマガジンに動画を掲載していたから、タイミングによっては最長3ヶ月遅れの掲載になっていた。今はリアルタイムで動画を見てもらえる。
 興味があったら、〈ONE〉詳細サイトをのぞいてみてね。


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2017年3月15日水曜日

新しいSoulmate、河村博司君

 先日のベチコとの話をさかのぼって、2011年8月。
 ローリング・ビーンズでベチコと2度目のシークレット・ライヴを開催した。その段階でベチコとは10本のライヴ・ツアーをやっていた。
 その日、フラリと見に来てくれたのが、元ソウルフラワーユニオンの河村博司君だった。ローリング・ビーンズのご夫婦に紹介してもらい、ライヴ後のお店での軽い打ち上げにも参加してくれた。その席で、ベチコと河村君が話し込んでいる姿があった。後で聞いたんだが、その翌日のライヴに、河村君がベチコを誘ったということだ。
 それから、河村君が様々なシンガーやミュージシャンをベチコに紹介し、ベチコのキャリアは大きく広がっていった。だから俺はきっかけを作っただけで、今のベチコの活躍は河村君と知り合ったことが大きい。

 1年半後、俺は河村君とジョイント・ライヴをやった。そこから何度もお互いのライヴに顔を出し、関係が深くなっていった。
 2014年、シングル〈パパの叙事詩 / Kiss〉をリリースし、その年にもう1枚シングルを出すことを考えている時、自然と河村君が浮かんだ。河村君のドラマチックで繊細で緻密なアレンジで歌いたいと思った。
 話はトントンと進み、彼のプライベート・スタジオに入り、〈光が降る / ばあちゃんごめんね〉をレコーディングした。〈ばあちゃんごめんね〉にはベチコも参加している。
 さらに去年、もう1枚のシングル〈美しい沈黙〉も河村君プロデュースでリリースした。

 お互いの音に対する取り組み方への理解もかなり深まった。かなりの回数、酒も酌み交わした。
 さあ次は、アルバムだ。




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2017年3月14日火曜日

ワインで支援を

 名古屋ライヴを見に来てくれた〈ONE〉メンバーの方から、ワインをいただいた。彼は、社会福祉法人 AJU自立の家にお勤めで、そこで作られたものだ。
 ワインを飲んで、それが誰かを手助けすることになるなら、そりゃもう喜んで。この週末に、ゆっくり味わいます。




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2017年3月13日月曜日

最高の3日間

 江口君とのライヴも、ビリビリするライヴだった。来てくれたみんな、本当にありがとう。
 写真は本番直前。藤枝 Caram Coromの裏階段のところで撮影。



photo : Takuji


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2017年3月12日日曜日

一体どうしたんだ

 というくらい、昨日の名古屋ライブもお客さんがたくさん来てくれて、最高の盛り上がりだった。
 たくさんの人に感謝します!

 ソロのでやる時のギターやピアノは、強弱やテンポの変化などを1人で自在にコントロールできる。
 サポートメンバーは俺に合わせなきゃいけないから、そこまでは自由にできない。でも何度かやっていくうちに互いの間が合ってきて、俺の息づかいを感じて一緒にクレッシェンドしたりできるようになる。それがグルーヴ。
 昨日のベチコとのサウンドでは、まさにそれができた。

 今日の藤枝で一緒にやる江口君は、まだ数回しかライヴをやっていないが、すでにその域に達している。
 ツアー3日目、さあ盛り上がろう。

2017年3月11日土曜日

すばらしい盛り上がり

 今回の大阪は、いつにも増してたくさんのお客さんが来てくれて、お互いの相乗効果ですばらしく盛り上がった。
 PAスタッフが作ってくれた音も完璧だった。

 ライブの後は、残ってくれたお客さんとプチ打ち上げをするんだが、15人ほど参加してくれて、みんなでワイワイ盛り上がった。
 ANOTHER DREAMのみなさん、来てくれたみんな、ありがとう。また来ます!

 車で一路、名古屋へ。TOKUZOで歌うのは10数年ぶりだ。



2017年3月9日木曜日

明日からツアー!

 大阪、名古屋、藤枝のツアーが明日から始まる。ソロパターン、ベチコとのアレンジ、江口君とのアレンジを、それぞれ頭に入れ直さなきゃいけないから、けっこう大変。
 去年に比べて今年はスロースタートだから、ひさびさに関東を離れてのツアー。なんかワクワクしている。たくさんの笑顔と歌声に会えるのがたのしみだ。
 先日配信したメールニュースで告知を始めた5月のライヴは、9本。これもワクワクだ。

 オフィシャルファンサイト〈ONE - Oyama Takuji Network Eyes〉に、先日の荻窪 BUNGAから、ライヴ写真と動画〈ばあちゃんごめんね〉を掲載した。
 メンバー以外の人も、このページで、ライブ動画やラジオが視聴できるよ。


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2017年3月8日水曜日

3人の想いがかなう日

 静岡県の藤枝に住むONEメンバー、TOSHI君から「ぜひ僕の街でライヴを!」と熱いメールをもらった。最初にライヴをやったのは2013年7月。小さな店だったが、呼んでくれた彼と仲間たちの熱意で満席だった。
 その店では、ギタリストの江口正祥君もライヴをやっていた。その頃からTOSHI君は「ぜひ藤枝で小山さんと江口さんのライヴが見たい」と言ってくれていた。
 その後、場所を変えながら藤枝で5回のライヴをやってきた。
 そして今回、TOSHIの念願であり、僕と江口君も「いつかきっと」と思っていた藤枝でのライヴが実現することになった。
 2/9に江口君をサポートに迎えた横浜 Thumbs Upでのセットリストとは、ガラリと変更するつもりだ。
 3/12 藤枝 Live & Dining Bar Caram Corom、ぜひおいでよ!




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2017年3月7日火曜日

亡き友へ贈る歌

 愛知県稲沢にあるイタリアン・カフェ・サルーテで初めてライヴをやったのは2013年3月のこと。地元の方から熱いオファーをいただいて、ベチコと行った。
 楽屋はなく、食事する場所もないからと、サルーテのマスターの古いお友達が「ぜひうちで食事してください」と車で10分ほどの自宅へ招いてくれて、心尽くしの夕食をいただいた。
 俺はこれまで4回サルーテで歌ってきた。ベチコは他のシンガーと一緒に俺よりも多くサルーテへ行っている。行くたびに、俺もベチコも、彼から歓待を受けてきた。俺の名古屋でのライヴにも奥様と一緒にいつも来てくださるようになった。

 去年の11月、名古屋でライヴをやった時、彼の訃報を聞いた。俺よりもずっと若かった。

 以前、ベチコが稲沢に行った時に彼と話していて、「僕は小山さんの〈Gallery〉が好きで、今ギターで練習してるんです」ということを聞き、彼のギターに合わせて、ベチコがバイオリンで伴奏を入れたという話を、彼が亡くなった後にベチコから聞いた。

 3/11の名古屋TOKUZOでは、ベチコと〈Gallery〉をプレイする。彼に届くことを祈りながら。



photo : サルーテ2013/3/25


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2017年3月6日月曜日

大阪 ANOTHER DREAM

 大阪 ANOTHER DREAMは、いつもオーナーから熱いオファーをいただいて、コンスタントにやらせてもらっている。PAや照明のスタッフも、すばらしい仕事をしてくれる。関東や名古屋では色々な会場で歌っているが、ここ数年の大阪でのソロライヴは、ANOTHER DREAMだけだ。

 ライヴが終わると、残ってくれたお客さんと軽く打ち上げをやる。その時にたくさんリクエストをもらって、それが次のセットリストの核になる。
 今週末もライヴを楽しんで、よかったらその後一緒に飲まない?

 いつもライヴ前にやるように、最近大阪で歌った曲をリストアップし、なるべくかぶらないセットリストを考える。「この曲は何年も歌ってないな」「この曲のアレンジを変えたパターンはやってないな」。そうやってリストアップしていったら、すごい濃いセットリストになってきた。ここからまとめあげるのが大変だ。
 3/10のライヴは、間違いなくいいライヴになる。




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2017年3月5日日曜日

荻窪 Live Bar BUNGA

 8ヶ月ぶりにベチコをサポートに迎えたライヴ。お客さんもたくさん来てくれて熱いライヴになった。
 〈Midnight Primadonna〉を初共演。

 次のベチコとのライヴは、3/11(土)名古屋 得三。遊びにおいでよ。




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2017年3月2日木曜日

かまやつひろしさんに哀悼を

 ザ・タイガース、ザ・テンプターズが大人気のグループサウンズの時代、一番音楽性が優れていたのはザ・スパイダースだった。というのは大人になってから気づいたこと。その音楽センスは、かまやつひろしさんのものだった。

 1997年10月、今はなき新宿 NISSIN POWER STATIONで、ウォッカコリンズと対バンした。
 ボーカル&ギターはアラン・メリルさん。ドラムはザ・テンプターズの大口広司さん。ベースはザ・ゴールデン・カップスの加部正義さん、そしてギターはかまやつひろしさん。
 俺のお客さんの方が多かった記憶はあるが、俺は完全に小僧だった。気持ち的には対バンではなく、ただの前座だった。

 子供の頃にテレビから流れていた〈やつらの足音のバラード〉が、かまやつさん作曲だと知ったのも大人になってからだ。2006年に東名阪で開催したアンプラグドライヴでこの歌を歌った。
 今週末、歌ってみようかな。

 楽屋でかまやつひろしさんに「僕はザ・スパイダースの大ファンで〈バン・バン・バン〉とかよく歌っています。今日は勉強させてください」と言った時、「いやあ照れちゃうなあ」と笑ったその笑顔のドスをはっきり憶えている。
 安らかにお眠りください。


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ベチコ その2

 2011年1月から始まったベチコとのライヴは、すぐに全国展開させた。
 これまで行ったのは、三重 桑名、札幌、大阪、福岡、熊本、鳥取 米子、鳥取 境港、名古屋、福井、沖縄 那覇、沖縄 石垣島、岐阜 海津、岐阜 揖斐川、愛知 稲沢。関東では、高田馬場、小平、町田、北参道、四谷、阿佐ヶ谷、渋谷、赤坂、下北沢、神奈川 藤沢、横浜、トータルで55本やってきた。
 ちなみに、2013年の30周年記念ライヴの時にベチコが着ていた衣装は、2011年1月にやった一番最初のライヴと同じ。ベチコなりのこだわりだったそうだ。

 ギタリストとやる時、バイオリンとやる時、バンドとやる時、俺はそれぞれの楽器の特性が生きるように大きくアレンジを変える。だからベチコのバイオリンなしでは成立しないアレンジの曲もたくさんある。

 俺と出会った時が、ベチコがちょうど開花するタイミングだったんだろう。様々なライヴに参加するようになり、そのキャリアを急激に大きくしていった。今ではかなり前から声をかけないとスケジュールを合わせるのがむずかしくなってきたくらいだ。

 2014年7月にリリースされたベチコのファースト・アルバム《ベチコ図鑑》には、出会いの場所ローリング・ビーンズでのライヴ・テイク〈談合坂パーキングエリア〉を収録してくれた。

 ベチコが参加しているCDは、30周年記念ライヴ《Carnival Thank You!30th Anniversary》、シングル〈2人のはるか〉〈パパの叙事詩 / Kiss〉〈光が降る / ばあちゃんごめんね〉。

 ベチコとのライヴも、これからまだまだ重ねていく。3/4 荻窪 Live Bar BUNGA3/11 名古屋 TOKUZO。7月には千葉県佐倉へ行く。

 これまでの曲のイメージをくつがえすほどの新しいアプローチ、新しい曲でのコラボ、やりたいことはたくさんある。アイデアは尽きない。ベチコのフレーズも尽きない。




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2017年3月1日水曜日

リニューアル〈ONE〉本日スタート

 お待たせ。13年目のリニューアル〈ONE - Oyama Takuji Network Eyes〉、いよいよスタートだよ。〈ONE〉メンバーにはお知らせメールを送るから、そこに記された新しいパスワードでログインしてね。

 誰でも視聴できる〈ONE〉の紹介として、〈散文詩(書き下ろしの詩+音楽+デザイン)〉〈フォトグラフ ダイジェスト〉〈ライヴビデオ ひまわり(2016/10/28 東京 渋谷 SONGLINES)〉〈Aspirin Radio ダイジェスト音声〉を掲載したから、このページをちょっとのぞいてみてね。スマートフォンでも見られるよ。




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