2019年12月28日土曜日

白浜久 Projectの、これが本当の始まり

 ボブ・ディランがトラヴェリング・ウィルベリーズに参加した時も、こんなワクワクがあったんじゃないかな。
 (トラヴェリング・ウィルベリーズ : ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、トム・ペティ、ロイ・オービソン、ジェフ・リンが結成した覆面バンド)

 うまいシンガーやプレイヤーを集めただけで、いいバンドになるわけじゃない。お互いへのリスペクト、お互いへの様々な提案と、それを受け入れる懐があって、「このメンツならおもしろいことができるんじゃないか」から「このメンツだからこそできることを見つけた」までの短い1年を、白浜久 Projectは駆け抜けた。
 これからが、バンドとしての本当の始まりだ。

 新しく白浜さんがアレンジした〈逃げ出せ〉〈Rock'n Roll's Over〉〈Yellow Center Line〉は、80年代のアレンジを取っ払って、一番オーソドックスなロック・アレンジに仕上がった。王道のロックだ。

 本番中はゾクゾクした。前日のリハーサル、当日のリハーサルでは感じられなかったうねりがバンドを動かしていた。プロは当然、リハーサルより本番で1段階テンションを上げる。そこで背伸びでも気負いでもなく、大きく安定したサウンドを作れるのがプロだ。

 前日にがっつりリハーサルをしていたから、声帯がバンド仕様になっていた。
 〈YELLOW WASP〉は、バンド・サウンドに押されて、思った以上に激しくシャウトする。その声に乗ったバンドがうねりを増して背中をグイグイ押してくる。まさに「押すなよ、絶対押すなよ」のギャグみたいに、どんどんシャウトが激しくなる。そしてバンドが吠える。

 リハーサル通りのアレンジにはならない。ギター・ソロのフレーズが「もっと弾きたいんだ!」と主張すれば、バンドはそれに応える。「ここは16小節にしよう」と決めたことが、ステージの上で軽々とくつがえる。そんなインプロビゼーション(即興)が特徴のひとつだ。

 そして、コーラス・ワーク。これだけのコーラスをやるバンドは、なかなかいないだろう。自称「コーラス・フェチ」という白浜さんが作ったコーラスは、たまにすごいスリリングなラインを行く。自分がボーカルを取らない時はコーラスで歌を支える。
 そんなコーラスを可能にする、GBの音響がすばらしかった、足元にあるモニターの系統が多くて、それぞれのメンバーのモニターから自分に合ったバランスで聴くことができた。5系統以上あったと思う。普通のライヴハウスだったらそこまではない。

 白浜久のProject Twitterで、少しだけライヴの動画を見ることができる。


 ライヴに集中していて、ぜんぜん写真を撮っていなかった。白浜久 Projectをずっと応援してくれている、ジャーナリストの山田さんからお花をいただいていた。


photo : Takuji


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2019年12月26日木曜日

白浜久 Project、明日ライヴ!

 最後のリハーサルをスタジオで。明日はきっと、すごいライヴになる。見届けにきてね。


photo : Takuji





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2019年12月24日火曜日

Happy Christmas

素敵な夜を!




 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。今回は盛りだくさんだよ。

■ライヴビデオ
〈ILLUSION〉with 倉林忠夫
  11/10 東京 一橋学園 ローリング・ビーンズ
〈Escape〉
〈傷だらけの天使〉with 榎本高
  11/16 東京 代々木 アルティカ7
〈IMAGINARY BLUE〉
  12/15 東京 新宿御苑 Ruto

photo : Yukari Watanabe


■ラジオ
オンエア曲
〈2人のはるか〉with 冴沢鐘己, 伴英将(尺八)
〈傷だらけの天使〉with 冴沢鐘己, 伴英将(尺八)
  10/11 京都 パームトーン
〈紫の夜明け〉
  9/16 東京 江古田 マーキー
〈I Love You〉
  12/15 東京 新宿御苑 Ruto

■卓治写真館
〈2019年 Another view〉

photo : Takuji


■ポエトリー・リーディング
「母さんのケーキ」
  2006年冬号 eyesVol.9 掲載



〈ONE〉紹介サイト
〈ONE〉のコンテンツの一部を体験できる


2019年12月21日土曜日

〈小山卓治 × 鬼頭径五 ツーマンライヴ〉決定

 今年の10/13に島根県松江で初めて実現したジョイント・ライヴが、東京でも開催される。
 今から予約スタート。小さな会場だから、すぐにソールドアウトになると思う。興味のある人は早めに予約してね。

〈小山卓治 × 鬼頭径五 ツーマンライヴ〉
2020年3月14日(土)
東京 下北沢 lown

開場 19:00 開演 19:30
前売 ¥3,000 当日 ¥3,500(各+1order / 整理番号なし)
問:東京 下北沢 lown 090-7018-0660
東京都世田谷区北沢2-34-8北沢KM ビル3階


件名欄に「小山卓治ライヴ予約希望」と明記して、以下を書いてメールで予約してください
【公演日】【お名前】【ご住所】【ONE会員番号】【予約枚数】【電話番号】
takuji@ribb-on.com



2019年12月20日金曜日

白浜久 Project セカンド・アルバム リリース

 アルバム《WHAT'S NEXT?》は、12/27(金)東京 吉祥寺 ROCK JOINT GBのライヴ会場から販売をスタート。その後は通販とライヴ会場でも販売していく。
 曲の紹介を少しずつ。

Under Controll 作曲 : 白浜久 / 作詞 : 小山卓治
Yellow Center Line
逃げ出せ
明日へ
Rock'n Roll's Over
Everything Will Be Destroyed
11月13日に思ったこと
What did you say

最新情報は〈白浜久 Project Twitter〉でチェックしてね。



7/26 FUJI ROCK FESTIVAL'19の会場で photo : Masashi Koyama


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ 北海道ツアー
10/18 北海道 小樽 CRU-Z
10/19 北海道 札幌 旭山記念公園を散策
10/19 北海道 札幌 侍珈琲
10/20 北海道 札幌 円山夜想 
photo : Kanon






オフィシャル・インスタグラム

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2019年12月16日月曜日

〈Thank You!! 2019 新宿御苑 Ruto〉来てくれてありがとう

 今年最後のソロ・ライヴは、お客さんからのリクエストで構成するライヴだった。なかなかハードルの高いリクエストが多かったが、みんな盛り上がってくれた。

 〈Bad Dream〉ではなく〈悪夢(シングルB面バージョン)〉のリクエスト。どんなアレンジだったっけと、改めて聴き直した。
 甘い内容の歌詞を甘い声で歌う、尾崎豊の〈I Love You〉。あえて厳しいニュアンスで歌った。伝わったかどうかは分からないが。
 Beatlesのカバー〈No Reply〉は、ひさしぶりに歌った。
 そして1984年の未発表曲。35年ぶりに歌ったことになる。

 最後は満員のお客さんと大合唱。とてもいい夜になった。
 ソロ・ライヴは今年は終了。また来年、たくさんのライヴで会おう。


photo : Yukari Watanabe


 11/16 代々木 アルティカ7のライヴから、セッションの〈傷だらけの天使〉を、榎本君がYouTubeにアップしてくれた。
〈傷だらけの天使〉with 榎本高


2019年12月14日土曜日

1984年の未発表曲へのリクエスト

 明日は今年最後のソロ・ライヴ。
 今年1年の感謝を込めてリクエストを募ったら、いやはや、とんでもなくマニアックなリクエストをもらった。
 1984年12月のThe Conxとのラスト・ライヴの冒頭で、何曲かアコースティック・ギターだけで歌った中に1曲だけ、オフィシャル・サイトにも〈未発表曲〉と掲載されている歌へのリクエスト。
 完全に忘れていた。資料を探しまくってやっと見つけた。


俺は試験にパスして仕事を手にいれた
上役は制服とピストルをくれた


 こんな始まりの歌だ。タイトルもついていない。

 他にも「尾崎豊の〈I Love you〉を卓治さんの声で聴いてみたいです」というリクエストも。
 楽しい夜になりそうだ。




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2019年12月12日木曜日

白浜久 Project コーラス・リハーサル

 榎本君の自宅スタジオにメンバーが集結して、コーラスを中心にしたリハーサル。
 前回のライヴでは〈クリスタルレインドロップ〉の4声コーラスを再現した。今回はさらに踏み込んで分厚いコーラスに挑戦する。6人中5人がボーカルとコーラスを取れるのは、白浜久 Projectの大きな強みだ。
 今日のリハーサルで、「二日酔いのイーグルス」または「徹夜明けのCSN&Y」くらいまではいけたんじゃないかな。12/27  吉祥寺 ROCK JOINT GBまでの準備とリハーサルで、さらに仕上げていく。

 前回のライヴで、俺は後半だけの出演だったが、今回から全編でプレイする。エレキ、アコギ、ピアノ、ボーカルにコーラスと大忙しだ。
 Wonder 5は、俺のパーソナル・バンド。白浜久 Projectは、俺の曲をやる時でもメンバーがバック・バンドという認識じゃない。自分がセンターでやる時にはできないことを、このProjectで実現しようとしている。




 白浜さんの新しいCDが完成した。俺と共作した〈Under Controll〉も収録されている。白浜久 Projectの次回CDのテイクとは別バージョンだ。

 ネットで注文したロッド・ステュワートのCDが届いていた。青森 Coyote Ranchの控え室で流れていて、即注文したやつ。ついで買いした80年代のアルバム5枚セットも。

 ブルース・スプリングスティーンの自伝に「俺はロッドのようにうまくは歌えない」という一節があったのは意外だったが、ロッドの歌の説得力はすごい。
 俺は1970年代のフェイセズのボーカリストだった頃から好きで、アルバム《スーパースターはブロンドがお好き》の頃にお尻をブリブリ振っていた頃はちょっと引いちゃったが、その後もすばらしいアルバムを作り続けている。
 ウィキペディアを見て74歳とあって、びっくりだ。


photo : Takuji


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■卓治写真館 東北ツアー




photo : Takuji


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2019年12月11日水曜日

東北6県コンプリート

 ソロ・ライヴじゃないけれど、東北のすべての県でライヴをやることができた。
 当初、青森の予約が、俺と研さんと合わせて5人で、暗雲が立ちこめていたが、ふたを開ければ満員のお客さんだった。デビュー当時から聴いてくれていた人もいて、会場での打ち上げで熱く話し込んだ。

 写真は、水沢 Dee Dee's Cafe。アンコールは3日間ともこんな笑顔と手拍子であふれた。
 また行きたい街が増えた。

photo : Yukari Watanabe


2019年12月3日火曜日

有賀幹夫さんがとらえたローリング・ストーンズ

 ギルド F-47を弾き始めて、もうすぐ2年。じゃじゃ馬を乗りこなすためにこれまで以上のハード・ストロークで鳴らし続けてきて、ずいぶんセクシーな音で鳴ってくれるようになった。
 ただ、そのストロークでギブソン J-45を弾くと、ハードすぎてチューニングが安定しなくなってきた。
 ひさしぶりにお茶の水のクロサワ楽器へ。リペア担当の方にギブソンを診てもらった。木のはがれなどの外傷はないとのことで、一安心。

 その足で〈-LET IT BLEED - THE ROLLING STONES フェア〉を見にディスクユニオンお茶の水店へ。先日のローリング・ビーンズでのライヴを見に来てくれたカメラマン、有賀幹夫さんの写真が展示してある。有賀さんは、ローリング・ストーンズの日本人唯一のオフィシャル・カメラマンだ。
 俺はストーンズの熱心なリスナーというほどではないが、日本人の有賀さんが撮ったストーンズを見てみたかった。顔に刻まれたシワの1本1本が、まさにロックだ。1960年代から常に第一線に存在し続け、〈ホンキー・トンク・ウィメン〉なんて、それこそ何1000回も歌っただろう。
 写真からは、空恐ろしいまでの存在感がにじみ出ていた。

photo : Takuji


 〈ONE - Oyama Takuji Network Eyes〉のメンバーの誕生日には、俺からの声のメッセージが届くことになっている。12月での切り替えのために新しく録音し、そのメッセージををデザイナーが美しく飾ってくれた。メンバーは誕生日を楽しみに待っていてね。

〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ
〈鎌田ひろゆき ALBUM 発売記念ライヴ〉
11/15 東京 吉祥寺 MANDA-LA2

photo : Yukari Watanabe