2017年9月30日土曜日

〈Aspirin with Wonder 5〉

 9/18 横浜 Thumbs Upのライヴから、〈Aspirin〉の動画をYouTubeに掲載。
 ごきげんなライヴ・パフォーマンスを楽しんで!

photo : Masashi Koyama


2017年9月29日金曜日

Wonder 5の可能性

 9/16 阿佐ヶ谷 harnessと、9/18 横浜 Thumbs Upのライヴ動画が届いて、確認。オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉に掲載する曲のセレクトと、ひさしぶりにYouTubeにも動画を掲載しようと思っている。

 改めて、というか初めてWonder 5とプレイする動画を見た。
 プレイがこじんまりとステージの中だけに収まらず、「前へ前へ」、客席に向かって熱を放っている。そんなプレイの途中で、アレンジを確かめるために俺をガン見したり、メンバー同士で笑顔を交わしたりする表情が、とても素敵だ。本当にいいメンバーが集まった。このメンツでやりたい曲がたくさんある。アレンジのアイデアもたくさんある。

 予定だけど、ほぼ決定で、次のバンド・ライヴは、俺の35周年の日、2018/3/21(水・祝日)だ。


photo : Masashi Koyama


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2017年9月28日木曜日

珠玉の小説

花の姿を知らないまま眺めたつぼみは
知ってからは
振り返った記憶の中で
もう同じつぼみじゃない

神様が戯れに折って投げた
紙ひこうきみたいな音楽の才能
ある時、突然現れて
そのまますーっと、まっすぐに飛び続けて
いつまでたっても落ちてこない
その軌跡自体が美しい

年齢とともに
人が恋愛から遠ざかってしまうのは
愛したいという情熱の枯渇より
愛されるために
自分に何が欠けているかという
10代の頃ならば誰もが知っている
あの澄んだ自意識の煩悶を
純化させてしまうから


 平野啓一郎の小説『マチネの終わりに』を読んだ。
 38歳の天才クラシック・ギタリストの男性と、40歳の海外通信記者の女性が、互いに強く惹かれ合いながらも、何年もすれ違いを繰り返していく。大人の切なすぎる恋の物語。文章の合間からみずみずしい旋律が聞こえてきた。

 宮下奈都の『羊と鋼の森』を思い起こした。こちらの主人公はピアノの調律師。澄み切ったピアノの音色が聞こえてくる。


一歩ずつ確かめながら近づいていく
その道のりを大事に進むから足跡が残る
いつか迷って戻った時に
足跡が目印になる

ピアノで食べていこうなんて思ってない
ピアノを食べて生きていくんだよ




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2017年9月27日水曜日

アコースティック・ギターの使い分け

 アルバム《はるか》では、ギブソンとマーチンを使い分けている。
 〈2人のはるか〉は、シングルでは、独特のくすみ感があるギブソンダブを弾いたが、マーチン D-28に差し替えた。ちょっと「濡れた」感じのセクシーな音だから、〈光が降る〉でも使っている。
 目黒寿安君と2人でプレイした〈ひとつになりたい〉と〈もしもあの時〉などは、クールでがっつりとした音のギブソン J-45を使っている。
 このギターのラインナップにギルドが加わったら、もう無敵だな。


 そうそう、パソコンを一新したから、コメントへの返信はできるようになった。いつでも気軽に送ってね。

photo : Masashi Koyama


2017年9月25日月曜日

世界はすばらしい

 先週末のローリング・ビーンズでの河村君のライヴは、とてもホットな夜になった。
 アルバム《はるか》に収録した〈世界はすばらしい〉の最後の部分のコーラスを、河村君主導でビーンズのお客さんたちに歌ってもらったから、そのお礼もかねて遊びに行くことにしたんだが、ゲストとして歌わせてもらえることになった。


photo : Masashi Koyama


 話は4年半ほどさかのぼる。
 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉のウェブ・マガジン〈eyes〉2013年 春号に、〈Wonder 4対談〉を掲載した。終了したばかりの〈30周年記念ライヴ〉の映像を全員で見ながらおしゃべりするという企画。その中で、俺はこんなことを話した。

「アイリッシュ・テイストのメロディを思いついてんだけど、なかなか詞が乗らないんだよな」

 まだメロディの断片だったが、それが〈世界はすばらしい〉の原型だった。

 2015年1月、曲作りに専念するために1ヶ月ほど香港に行った。〈ハヤブサよ〉〈パパの叙事詩〉〈もしもあの時〉が生まれ、〈世界はすばらしい〉のメロディが完成し、歌詞も半分ほどできたところで帰国になった。
 帰って仕上げるつもりだったが、俺にとってあまりにもドストレートなテーマだから、どうしても歌詞を書くことができないまま時間が過ぎていった。
 新しいアルバムに収録できるかどうか半々だった。締め切りが近づいても「どこまでストレートに歌えるか」ずっと考えていた。最後の最後にようやく気持ちが固まって歌詞を完成させ、レコーディングした。

 〈世界はすばらしい〉は、9/18 横浜 Thumbs Upで、バンドでの初披露となった。
 8/19の長野 OREADでアコースティックで初めて歌い、9/16にアルバムを先行リリースしたが、Thumbs Upに集まってくれたお客さんのほとんどが初めて聴いたはずだった。
 演奏を始め、歌が進む中で、客席の空気が変わっていくのをリアルに感じた。みんなの気持ちが凝縮されていき、それが爆発するような感じとでもいうか。
 新しい歌を披露する時は、みんなじっくりメロディや詞を感じようとしてくれることが多い。あの時は途中から手拍子まで起こった。こんなことは今までで初めてだ。歌が終わり、エンディングの音にかぶさるように拍手が起こった。こんなことも初めてだ。
 今までにない強い手応えを感じた。

 でも。
 この歌をアルバムのラストに入れようとは思わなかった。この歌をアルバムの結論にはしたくなかった。この先の人生で、そして世の中が、「世界はすばらしくない」と思ってしまうこともあるだろうから。
 ただ、今の時点で、どうしても言っておきたかった。

 世界は、すばらしい、と。


photo : Masashi Koyama


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2017年9月21日木曜日

23日はローリング・ビーンズへ

 俺のアルバム・リリースの予定と河村君のアルバム・リリースの予定がかぶっちゃって、河村君のスタジオ・ワークが相当タイトになることは、だいぶ前から分かっていた。
 その上、ボーカル・ダビングの直前に俺が風邪をひいてしまって、何度か延期して、挙句にその風邪を河村君にうつしてしまった。
 河村君は「そんなことない」と笑ってくれたが、彼のアルバムのリリースが延期になった要因の1つは俺にある。
 そのお詫びというわけでもないが、河村君の9/23のライヴに飛び入りで出演することにした。
 もうソールド・アウトらしいけど、行ける人は楽しんでね。


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2017年9月19日火曜日

最高の夜

すばらしいバンド、すばらしいお客さん、最高の夜になった。
歌い続けることの意味を、応援し続けてくれることへの感謝を、心の底からかみしめるライヴになった。
これはひとつの区切りだが、変わることなく歌を届ける旅を続けていく。

ずっと調子が悪かったパソコンがクラッシュ。しばらくコメントへの返信ができないと思う。

Photo : Yukari Watanabe


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2017年9月14日木曜日

2017/9/16 阿佐ヶ谷harness with SMILEY

  9/16 harnessライヴまであと2日。ということは、あと2日で還暦ってことか。まるで実感がない。
 35年近く歌ってきて、SMILEYとはもう35年を越える付き合いになった。
 今回のライヴは、最初から最後までサックスを吹いてもらう。もうソールド・アウトだけど、harnessの鎌田に頼み込んだら入れてくれるかも。


1983/4/1 新宿 Ruido 客席のテーブルの上 Photo : Junji Naito


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2017年9月13日水曜日

最終リハーサル

 Wonder 5とのリハーサル。
 プレイするたびに、そのカラーが鮮明になっていく。加入して間もない信夫君のよさを、まだうまく引き出せないという想いがあったが、昨日はそのプレイで、歌に様々な色彩を添えてくれた。あとは本番を迎えるだけだ。

 しかし、やつがやって来る。その名はTALIM(タリム)。965ヘクトパスカルで東へ急カーブを切った。

photo : Yukari Watanabe


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2017年9月10日日曜日

はるかなる未来へ

見届けにおいでよ
〈はるか〉にこめた想いを
Wonder 5のスタートを
俺の60代の始まりを
そして君と俺の新しい未来を

〈New Days “FINAL” for Band Live〉




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2017年9月9日土曜日

Wonder 5のサウンド

 3回のWonder 5とのリハーサル音源を聴きながら、チェック・ポイントを各メンバーへ送る。来週、最終のゲネプロだ。俺の理想のバンド・サウンドが完成しつつある。
 9/18 横浜 Thumbs Upは、きっとすごいライヴになる。


 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。

〈Naked Voice 〉
フォトギャラリー 2013年~2017年を追加
〈香港写真館〉
No:7 2/13~2/15 中環(セントラル)
No:6 2/8~2/12 太子(プリンス・エドワード)再び
No:5 2/6~2/7青衣(ツィンイー)
を追加




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2017年9月7日木曜日

もう来年の話 OREADライヴ

 三浦久さんからメール。今後のOREADでのスケジュールが何本か決まりそうなので、俺が来年やるライヴの日程を確認したいとのこと。
 ずいぶん先だけど、2018/9/29(土)ということで決めた。ぜひ予定に入れておいてね。


 三浦さんと中川五郎さんのジョイント・ライヴが、10/8(日)下北沢 ラカーニャで開催される。企画したのは、2015年に、俺と五郎さんのジョイントを主催してくれた男。
 この、ありそうでなかったジョイントの話を聞いて、「絶対行かなきゃ」と思ったんだが、その日俺は、愛知県 稲沢でライヴだった。すごい残念だ。
 行ける人は、ぜひとも行ってほしい。きっとすばらしいライヴになる。きっと何かが起こる。

イラスト : 中川五郎さん


 余談だけど、イラストは、このアルバム・ジャケットがモチーフになっている。


2017年9月6日水曜日

「開封の儀」撮影

 ベスト・アルバム《Well -Songs of 35 years-》の販売促進の一環で、「開封の儀」の撮影のためにソニー・レコードへ。リリースされたCDを開封して、ブックレットなどを映像で紹介するという企画だ。
 普段はスタッフの女性で撮影するそうだが、ベスト・アルバムの売れ行きが好評だということで、俺がコメントを入れながらの撮影となった。
 急いで撮った写真だから、分かりにくいと思うけど、会議室で2カメでの撮影だった。金曜日くらいにはアップされるらしい。

 撮影後、担当の内藤ディレクターと軽く食事。彼からたくさんのアイデアが出てくる。ソニーとの仕事は、これからも続きそうだ。
 《Well -Songs of 35 years-》特設サイト


photo : Takuji


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2017年9月4日月曜日

ポール・サイモンのギルド

 OREADライヴの翌日に三浦久さんの自宅に寄った時、段ボール箱1杯の手作り野菜と一緒に、三浦さんが翻訳を担当した、サイモン&ガーファンクルの〈明日に架ける橋(40周年記念盤 初回生産限定盤)CD+DVD, Limited Edition〉をいただいた。
 ひさしぶりにじっくりサイモン&ガーファンクルを聴きこんだ。ギルドがいい音してるんだよなあ。ひさしぶりに「ギルド欲しい症候群」が再発した。
 ギターは一生もの。マーチン D-28、ギブソン DOVE、ギブソン J-45とくれば、あとはギルドで打ち止めだ。


photo : Takuji


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2017年9月2日土曜日

60歳のリアル

 12枚目のオリジナル・アルバム《はるか》が完成した。これが60歳を迎える俺のリアルだ。
 曲順はかなり熟考した。並べ方によって、アルバム全体のストーリーは悲劇にも喜劇にもなり得る。でも俺の意図より、聴いてくれた人がそれぞれの物語を紡いでくれたら、それが一番だ。

収録曲
01.New Days
02.2人のはるか
03.パパの叙事詩
04.ばあちゃんごめんね
05.ハヤブサよ – 南相馬の友たちへ –
06.ひとつになりたい
07.Kiss
08.美しい沈黙 – 薬害AIDSで逝ったTへ –
09.もしもあの時
10.世界はすばらしい
11.光が降る

BONUS TRACK
12.美しい沈黙 (Recorded in 1995)
13.陽だまりの歌 – ある養護学校に通う子供たちへ -

 今は、制作に参加してくれた人たちへの感謝の気持ちでいっぱいだ。特にラスト・スパートでは、何人かの睡眠時間を相当けずってしまった。
 ジャケット写真を公開したばかりだから、新発売のお菓子のパッケージを見てるだけの気分かな。みんなに歌を届けられるまで、あと2週間ほど。




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2017年9月1日金曜日

バースデイはSMILEYと

 9/16の阿佐ヶ谷harnessでのライヴに、サックスのSMILEYをゲストに呼ぶことにした。もうソールド・アウトだけど、立ち見でよければharnessに連絡してみてね。
 最近よく吹くソプラノやアルトじゃなく、今回はテナー・サックスを吹きまくると豪語している。来れる人は楽しんでね。


photo : Yukari Watanabe


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