ツアーで飛行機に乗る時に手荷物としてギターを預ける場合、「もし不可抗力で破損しても保証しません」という免責書にサインしなくてはいけない。
以前、鎌田ひろゆきと近藤智洋と韓国でライヴをやった時、2人はソフト・ケースで持ってきていて、俺は万全を期すためにハード・ケースで預けた。ライヴ会場でケースを開けたら、ネックにひびが入っていた。2人は無事。腰が砕けた。
想像するに、ソフト・ケースは投げたら壊れそうだが、ハード・ケースなら投げてもいいだろう、と考えた不届きなやつがいたということ。
それ以来、ギターはソフト・ケースで預けることにしている。さすがに国内線では投げたりしないだろう。それでも恐いから、到着してギターを受け取ったら、必ずケースから出してネックをチェックする。無事を確かめてホッとする。
航空会社によって、ギターの扱いは様々だ。ケースに入れてくれる会社、プチプチでグルグル巻きにしてくれる会社、「Fragile」の赤いタグをつけるだけの会社。
今のツアーがスタートして、何度も手荷物として預けた。どこの会社とは言わないが、ギブソン J-45のボディが破損した。
見た目は小さな破損だが、そこを写真に撮ってクロサワ楽器のスタッフさんに見てもらったところ、長期入院になりそうだ。
少し前からクロサワの方に「鳴りのいいギルドがあったら紹介してください」と頼んでいた。昨日メールが届き、「ヴィンテージのギルドで、お勧めできるものが入りました」とのこと。
年明けに逢いに行く。
photo : Yukari Watanabe