2019年12月28日土曜日

白浜久 Projectの、これが本当の始まり

 ボブ・ディランがトラヴェリング・ウィルベリーズに参加した時も、こんなワクワクがあったんじゃないかな。
 (トラヴェリング・ウィルベリーズ : ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、トム・ペティ、ロイ・オービソン、ジェフ・リンが結成した覆面バンド)

 うまいシンガーやプレイヤーを集めただけで、いいバンドになるわけじゃない。お互いへのリスペクト、お互いへの様々な提案と、それを受け入れる懐があって、「このメンツならおもしろいことができるんじゃないか」から「このメンツだからこそできることを見つけた」までの短い1年を、白浜久 Projectは駆け抜けた。
 これからが、バンドとしての本当の始まりだ。

 新しく白浜さんがアレンジした〈逃げ出せ〉〈Rock'n Roll's Over〉〈Yellow Center Line〉は、80年代のアレンジを取っ払って、一番オーソドックスなロック・アレンジに仕上がった。王道のロックだ。

 本番中はゾクゾクした。前日のリハーサル、当日のリハーサルでは感じられなかったうねりがバンドを動かしていた。プロは当然、リハーサルより本番で1段階テンションを上げる。そこで背伸びでも気負いでもなく、大きく安定したサウンドを作れるのがプロだ。

 前日にがっつりリハーサルをしていたから、声帯がバンド仕様になっていた。
 〈YELLOW WASP〉は、バンド・サウンドに押されて、思った以上に激しくシャウトする。その声に乗ったバンドがうねりを増して背中をグイグイ押してくる。まさに「押すなよ、絶対押すなよ」のギャグみたいに、どんどんシャウトが激しくなる。そしてバンドが吠える。

 リハーサル通りのアレンジにはならない。ギター・ソロのフレーズが「もっと弾きたいんだ!」と主張すれば、バンドはそれに応える。「ここは16小節にしよう」と決めたことが、ステージの上で軽々とくつがえる。そんなインプロビゼーション(即興)が特徴のひとつだ。

 そして、コーラス・ワーク。これだけのコーラスをやるバンドは、なかなかいないだろう。自称「コーラス・フェチ」という白浜さんが作ったコーラスは、たまにすごいスリリングなラインを行く。自分がボーカルを取らない時はコーラスで歌を支える。
 そんなコーラスを可能にする、GBの音響がすばらしかった、足元にあるモニターの系統が多くて、それぞれのメンバーのモニターから自分に合ったバランスで聴くことができた。5系統以上あったと思う。普通のライヴハウスだったらそこまではない。

 白浜久のProject Twitterで、少しだけライヴの動画を見ることができる。


 ライヴに集中していて、ぜんぜん写真を撮っていなかった。白浜久 Projectをずっと応援してくれている、ジャーナリストの山田さんからお花をいただいていた。


photo : Takuji


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2019年12月26日木曜日

白浜久 Project、明日ライヴ!

 最後のリハーサルをスタジオで。明日はきっと、すごいライヴになる。見届けにきてね。


photo : Takuji





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2019年12月24日火曜日

Happy Christmas

素敵な夜を!




 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。今回は盛りだくさんだよ。

■ライヴビデオ
〈ILLUSION〉with 倉林忠夫
  11/10 東京 一橋学園 ローリング・ビーンズ
〈Escape〉
〈傷だらけの天使〉with 榎本高
  11/16 東京 代々木 アルティカ7
〈IMAGINARY BLUE〉
  12/15 東京 新宿御苑 Ruto

photo : Yukari Watanabe


■ラジオ
オンエア曲
〈2人のはるか〉with 冴沢鐘己, 伴英将(尺八)
〈傷だらけの天使〉with 冴沢鐘己, 伴英将(尺八)
  10/11 京都 パームトーン
〈紫の夜明け〉
  9/16 東京 江古田 マーキー
〈I Love You〉
  12/15 東京 新宿御苑 Ruto

■卓治写真館
〈2019年 Another view〉

photo : Takuji


■ポエトリー・リーディング
「母さんのケーキ」
  2006年冬号 eyesVol.9 掲載



〈ONE〉紹介サイト
〈ONE〉のコンテンツの一部を体験できる


2019年12月21日土曜日

〈小山卓治 × 鬼頭径五 ツーマンライヴ〉決定

 今年の10/13に島根県松江で初めて実現したジョイント・ライヴが、東京でも開催される。
 今から予約スタート。小さな会場だから、すぐにソールドアウトになると思う。興味のある人は早めに予約してね。

〈小山卓治 × 鬼頭径五 ツーマンライヴ〉
2020年3月14日(土)
東京 下北沢 lown

開場 19:00 開演 19:30
前売 ¥3,000 当日 ¥3,500(各+1order / 整理番号なし)
問:東京 下北沢 lown 090-7018-0660
東京都世田谷区北沢2-34-8北沢KM ビル3階


件名欄に「小山卓治ライヴ予約希望」と明記して、以下を書いてメールで予約してください
【公演日】【お名前】【ご住所】【ONE会員番号】【予約枚数】【電話番号】
takuji@ribb-on.com



2019年12月20日金曜日

白浜久 Project セカンド・アルバム リリース

 アルバム《WHAT'S NEXT?》は、12/27(金)東京 吉祥寺 ROCK JOINT GBのライヴ会場から販売をスタート。その後は通販とライヴ会場でも販売していく。
 曲の紹介を少しずつ。

Under Controll 作曲 : 白浜久 / 作詞 : 小山卓治
Yellow Center Line
逃げ出せ
明日へ
Rock'n Roll's Over
Everything Will Be Destroyed
11月13日に思ったこと
What did you say

最新情報は〈白浜久 Project Twitter〉でチェックしてね。



7/26 FUJI ROCK FESTIVAL'19の会場で photo : Masashi Koyama


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ 北海道ツアー
10/18 北海道 小樽 CRU-Z
10/19 北海道 札幌 旭山記念公園を散策
10/19 北海道 札幌 侍珈琲
10/20 北海道 札幌 円山夜想 
photo : Kanon






オフィシャル・インスタグラム

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2019年12月16日月曜日

〈Thank You!! 2019 新宿御苑 Ruto〉来てくれてありがとう

 今年最後のソロ・ライヴは、お客さんからのリクエストで構成するライヴだった。なかなかハードルの高いリクエストが多かったが、みんな盛り上がってくれた。

 〈Bad Dream〉ではなく〈悪夢(シングルB面バージョン)〉のリクエスト。どんなアレンジだったっけと、改めて聴き直した。
 甘い内容の歌詞を甘い声で歌う、尾崎豊の〈I Love You〉。あえて厳しいニュアンスで歌った。伝わったかどうかは分からないが。
 Beatlesのカバー〈No Reply〉は、ひさしぶりに歌った。
 そして1984年の未発表曲。35年ぶりに歌ったことになる。

 最後は満員のお客さんと大合唱。とてもいい夜になった。
 ソロ・ライヴは今年は終了。また来年、たくさんのライヴで会おう。


photo : Yukari Watanabe


 11/16 代々木 アルティカ7のライヴから、セッションの〈傷だらけの天使〉を、榎本君がYouTubeにアップしてくれた。
〈傷だらけの天使〉with 榎本高


2019年12月14日土曜日

1984年の未発表曲へのリクエスト

 明日は今年最後のソロ・ライヴ。
 今年1年の感謝を込めてリクエストを募ったら、いやはや、とんでもなくマニアックなリクエストをもらった。
 1984年12月のThe Conxとのラスト・ライヴの冒頭で、何曲かアコースティック・ギターだけで歌った中に1曲だけ、オフィシャル・サイトにも〈未発表曲〉と掲載されている歌へのリクエスト。
 完全に忘れていた。資料を探しまくってやっと見つけた。


俺は試験にパスして仕事を手にいれた
上役は制服とピストルをくれた


 こんな始まりの歌だ。タイトルもついていない。

 他にも「尾崎豊の〈I Love you〉を卓治さんの声で聴いてみたいです」というリクエストも。
 楽しい夜になりそうだ。




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2019年12月12日木曜日

白浜久 Project コーラス・リハーサル

 榎本君の自宅スタジオにメンバーが集結して、コーラスを中心にしたリハーサル。
 前回のライヴでは〈クリスタルレインドロップ〉の4声コーラスを再現した。今回はさらに踏み込んで分厚いコーラスに挑戦する。6人中5人がボーカルとコーラスを取れるのは、白浜久 Projectの大きな強みだ。
 今日のリハーサルで、「二日酔いのイーグルス」または「徹夜明けのCSN&Y」くらいまではいけたんじゃないかな。12/27  吉祥寺 ROCK JOINT GBまでの準備とリハーサルで、さらに仕上げていく。

 前回のライヴで、俺は後半だけの出演だったが、今回から全編でプレイする。エレキ、アコギ、ピアノ、ボーカルにコーラスと大忙しだ。
 Wonder 5は、俺のパーソナル・バンド。白浜久 Projectは、俺の曲をやる時でもメンバーがバック・バンドという認識じゃない。自分がセンターでやる時にはできないことを、このProjectで実現しようとしている。




 白浜さんの新しいCDが完成した。俺と共作した〈Under Controll〉も収録されている。白浜久 Projectの次回CDのテイクとは別バージョンだ。

 ネットで注文したロッド・ステュワートのCDが届いていた。青森 Coyote Ranchの控え室で流れていて、即注文したやつ。ついで買いした80年代のアルバム5枚セットも。

 ブルース・スプリングスティーンの自伝に「俺はロッドのようにうまくは歌えない」という一節があったのは意外だったが、ロッドの歌の説得力はすごい。
 俺は1970年代のフェイセズのボーカリストだった頃から好きで、アルバム《スーパースターはブロンドがお好き》の頃にお尻をブリブリ振っていた頃はちょっと引いちゃったが、その後もすばらしいアルバムを作り続けている。
 ウィキペディアを見て74歳とあって、びっくりだ。


photo : Takuji


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■卓治写真館 東北ツアー




photo : Takuji


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2019年12月11日水曜日

東北6県コンプリート

 ソロ・ライヴじゃないけれど、東北のすべての県でライヴをやることができた。
 当初、青森の予約が、俺と研さんと合わせて5人で、暗雲が立ちこめていたが、ふたを開ければ満員のお客さんだった。デビュー当時から聴いてくれていた人もいて、会場での打ち上げで熱く話し込んだ。

 写真は、水沢 Dee Dee's Cafe。アンコールは3日間ともこんな笑顔と手拍子であふれた。
 また行きたい街が増えた。

photo : Yukari Watanabe


2019年12月3日火曜日

有賀幹夫さんがとらえたローリング・ストーンズ

 ギルド F-47を弾き始めて、もうすぐ2年。じゃじゃ馬を乗りこなすためにこれまで以上のハード・ストロークで鳴らし続けてきて、ずいぶんセクシーな音で鳴ってくれるようになった。
 ただ、そのストロークでギブソン J-45を弾くと、ハードすぎてチューニングが安定しなくなってきた。
 ひさしぶりにお茶の水のクロサワ楽器へ。リペア担当の方にギブソンを診てもらった。木のはがれなどの外傷はないとのことで、一安心。

 その足で〈-LET IT BLEED - THE ROLLING STONES フェア〉を見にディスクユニオンお茶の水店へ。先日のローリング・ビーンズでのライヴを見に来てくれたカメラマン、有賀幹夫さんの写真が展示してある。有賀さんは、ローリング・ストーンズの日本人唯一のオフィシャル・カメラマンだ。
 俺はストーンズの熱心なリスナーというほどではないが、日本人の有賀さんが撮ったストーンズを見てみたかった。顔に刻まれたシワの1本1本が、まさにロックだ。1960年代から常に第一線に存在し続け、〈ホンキー・トンク・ウィメン〉なんて、それこそ何1000回も歌っただろう。
 写真からは、空恐ろしいまでの存在感がにじみ出ていた。

photo : Takuji


 〈ONE - Oyama Takuji Network Eyes〉のメンバーの誕生日には、俺からの声のメッセージが届くことになっている。12月での切り替えのために新しく録音し、そのメッセージををデザイナーが美しく飾ってくれた。メンバーは誕生日を楽しみに待っていてね。

〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ
〈鎌田ひろゆき ALBUM 発売記念ライヴ〉
11/15 東京 吉祥寺 MANDA-LA2

photo : Yukari Watanabe


2019年11月28日木曜日

今年1年の感謝を込めて、リクエスト募集

 今年は、これまでで最多の65本のライヴをやることになった。いつも来てくれる人たちに心から感謝している。

 ソロとして今年最後になる東京 新宿御苑 Rutoは〈- Thank You!! 2019 -〉というタイトル。1年間の感謝を込めて、リクエストを募集してライヴを構成したいと思う。みんなと一緒にライヴを作り上げたい。
 下の「コメントフォーム」、または以下のアドレスまで、じゃんじゃんリクエストを送ってね!

takuji@ribb-on.com


2019/7/20 東京 新宿御苑 ライブ&バー Ruto
photo : Masashi Koyama


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2019年11月27日水曜日

サンタラとの共通項は

 ソニー・レコードの〈オーダーメイドファクトリー〉で、ベスト・アルバム《Well -Songs of 35 years-》がリリースされた同じ頃、サンタラという男女ユニットのベスト・アルバムもリリースされた。担当のディレクターさんが同じだったから、記憶に残っていた。

 そういえば、と思い出したのは、去年、高橋研さんとサンタラのジョイント・ツアーがあったこと。

 友人が「名古屋 TOKUZOで、サンタラとのジョイント・ライヴをやりませんか?」と提案してくれたのが9月。

 サンタラの砂田君がharnessでライヴをやって、「『これを小山さんに渡してください』と頼まれました」と、鎌田ひろゆきからサンタラのCDを受け取ったのが10月。

 こういうのを自然な流れというんだろう。出会い頭のジョイントはちょっと苦手だが、お互いの音楽を理解して共通項を見つけるのに、半年は十分な時間だ。

 2020年もまた、刺激的なジョイント・ライヴが生まれそうだ。
 〈小山卓治 × サンタラ 2020/2/29(土)名古屋  TOKUZO〉。チケット・ぴあとローソン・チケットでも予約がスタートした。

Pコード:170-313/0570-02-9999
Lコード:42627/0570-084-004




 その翌日は、岐阜 各務原 ミュージックルーム 6-21でソロ・ライヴ。友人の紹介で初めて行くことになった。facebookで見ると、とてもよさそうな雰囲気。新しい出会いが生まれるかな。今からすごく楽しみだ。

2019年11月23日土曜日

岩手県の奥州と盛岡、初めての青森へ

 再来週は、高橋研さんとの4年ぶりのジョイント・ツアー〈北風と太陽 2019〉。4年たったという感じはまるでしないな。
 奥州のDee Dee's Cafeは2年ぶりだ。盛岡は10年ぶりの2度目で、研さんの地元だからきっと盛り上がるだろう。
 岩手県は、面積では北海道に次いで2番目に大きい。
 青森県は、俺も研さんも初めて。また1県、白地図を塗ることができる。どんな出会いがあるか、ワクワクだ。

 懐かしい写真があった。2013年11月、高知にて。芋けんぴじゃなくて、高知では塩けんぴがポピュラー。

photo : Yusuke Hamada


2019年11月21日木曜日

〈白浜久 Project〉バンド・ライヴへ

 白浜さんから大量の音資料が届く。前回のライヴで俺は後半からの出演だったが、今回は全曲で参加だから資料がはんぱない。「この曲はピアノを弾いて」とか「ここのコーラスはこの音で」という細かい指示もたくさん。
 12/27の吉祥寺 ROCK JOINT GBでは、ジャンプ・アップしたライヴができるはずだ。
 細かい情報は〈白浜久 Project Twitter〉を見てね。


 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉の〈ライヴ・ビデオ〉を更新した。
 目黒寿安君との繊細なセッション、千葉の人たちへ向けてのメッセージを添えた歌、長野 OREADでお客さんと一緒に弾けた演奏、町田直隆君との新鮮なセッション、スティング宮本のベースだけで歌ったセッション。
 今回は様々なスタイルでのライヴが並んだ。


photo : Masashi Koyama


photo : Yukari Watanabe


■ライヴ・ビデオ
〈Gallery〉with 目黒寿安
8/17 東京 阿佐ヶ谷 harness

〈負けないで〉
9/14 千葉 佐倉 Soba Cafe 3○1 

〈傷だらけの天使〉with 目黒寿安, Audience
9/28 長野 辰野 OREAD 

〈夕陽に泣きたい〉with 町田直隆
10/6 東京 阿佐ヶ谷 harness

〈Don't Let Me Down〉with スティング宮本
10/16 東京 阿佐ヶ谷 harness

〈ONE - Oyama Takuji Network Eyes〉紹介サイト


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2019年11月17日日曜日

鎌田ひろゆき、榎本高

 ゲスト出演した、鎌田ひろゆきの〈リリース記念ライヴ〉。会場は満員のお客さんの笑顔であふれた。
 ひさびさにロックの鎌田を聴くことができた。円山天使と丹菊正和とのアンサンブルがすばらしかった。ベースがいなくても丹菊のジャンベなどがローを補っている。
 ライヴ録音していたとのこと。
「絶対ライヴ・アルバムにしなよ! いや、俺はちょっと間違えたけどさ」


photo : Yukari Watanabe


 丹菊のパーカッションで遊んでみた。座ってみると秘密基地みたいだ。


photo : Masakazu Tangiku



 〈Twin Live vol.8 小山卓治 & 榎本高〉。榎本君とは初のジョイントだ。
 いつもライヴに来てくれる人には、その時でしか感じることのできないライヴをやること。そして会場で初めて出会う人に、最高のパフォーマンスを届けること。それがライヴの大きなテーマ。
 「初めて」といえば、昨日は別件で会場にいなかったアルティカ7の店長さんから、直筆のメッセージをいただいた。デビュー当時から聴いてくれているそうだ。
 そんな出会いを作ってくれた榎本君に感謝。彼のブログに昨日のライヴのことが綴られている。


 来週末は、ひさしぶりにライヴがない。ゆっくり本でも読もう。
 いつも応援してくれている方からいただいた本『テラビシアにかける橋 キャサリン・パターソン著』を読んでから、この作家の本を読み続けている。児童文学にカテゴリーされているが、内容はけっこうシュールだ。


photo : Takuji


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ
10/26〈熊本応援ライヴ〉東京 阿佐ヶ谷 harness

〈ONE〉紹介サイト

〈ONE〉オフィシャル facebook

オフィシャルのインスタグラムもスタート


2019年11月12日火曜日

鎌田ひろゆき、高橋研

 11/15(金)、鎌田ひろゆきのアルバム《あれから、僕らは……》のリリース記念ライヴが、東京 吉祥寺 MANDA-LA-2で開催。
 11/30(土)、〈高橋研デビュー40周年記念祭 Free Fallin'〉が、東京 渋谷 Star Loungeで開催。
 どちらもゲストとして出演する。

 鎌田とは、お馴染みのメンバーと、懐かしい曲から新しい曲まで、たくさんやる予定だ。
 研さんからは、ちょっとハードルの高い歌を歌って欲しいとリクエストをもらった。

 この3人で東北や四国へ行ったこともあったな。
 楽しい夜になりそうだ。


photo : Takuji


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2019年11月8日金曜日

〈白浜久 Project〉アコースティック・ユニット ライヴ

 明日は、東京 阿佐ヶ谷 harnessで、白浜久 Projectのメンバーでのジョイント・ライヴ〈白浜久×榎本高〉。俺はゲストとして出演して、白浜久 Projectで新しくレコーディングした曲などのセッションに参加する。楽しみだ。

 そして来週末は、〈Twin Live vol.8 小山卓治 & 榎本高でジョイント・ライヴ。2週続けてのジョイントだが、まったく違うライヴになるはずだ。

 先日レコーディングした〈逃げ出せ〉を、YouTubeで1コーラスだけ聴くことができる。

 この年齢になって今さらだけど、体全体を響かせて歌う方法の、もう一段階上のレベルを見つけた気がする。声の圧を上げる感じかな。
 もっとよくなる。もっとおもしろくなる。


photo : Takuji


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2019年11月6日水曜日

ここから始まった

 一橋学園のローリング・ビーンズで最初に歌ったのは、2010年11月だった。
 その時、一番前の席に、長い黒髪、前髪パッツンの女の子が座っていた。ライヴの少し前にローリング・ビーンズに行った時に紹介してもらった、バイオリンを弾く子だ、と思い出した。
 アンコールで無茶ブリで呼び込み、1曲弾いてもらった。
 「せっかくの機会だから、ちゃんとライヴで弾いてよ」と、2ヶ月後のライヴに出てもらうことにした。それから数えること、80本を越えるライヴを一緒にやってきた。磯部舞子こと、ベチコだ。

 2度目にローリング・ビーンズでやった2011年8月は、ベチコがサポートとして出演した。そのライヴを見に来たのが、河村博司君だ。

 俺とベチコのライヴ、河村君とベチコのライヴ、河村君とベチコの結婚は、ローリング・ビーンズがきっかけだ。

 9回目になるローリング・ビーンズでのライヴが、11/10(日)に開催される。ほぼソールド・アウトとのこと。ぜひおいでよ。

2018/4/21 photo : Takuya


2019年10月29日火曜日

白浜久 Project レコーディング

 白浜さんがリアレンジしてくれた〈逃げ出せ〉〈Yellow Center Line〉〈Rock'n Roll's Over〉のボーカル録りと、新たにやる白浜さんと榎本君の歌のコーラス・ダビングをやってきた。
 アルバム《VANISHING POINT》のアレンジは、まさに時代の音だ。シンセサイザーが大流行、ドラムの音がすさまじく派手で、ボーカルのレベルがやけに低い。
 白浜さんの新しいアレンジで、かかっていた霧が一気に晴れ、エッジの効いたロックに生まれ変わった。すげえかっこいい!
 〈逃げ出せ〉はストーンズばりのエレキ・サウンド。〈Yellow Center Line〉はテンポを少し上げて、ちょうど力強く歩むテンポになった。〈Rock'n Roll's Over〉は、白浜久 Projectのライヴで俺がピアノを弾くことになりそうだ。

 12/27の白浜久 Projectのバンド・ライヴに向けてのミーティングに合わせて、11/9 阿佐ヶ谷harnessの〈白浜久×榎本高〉のミーティングも。今日作業したテイクを早くみんなに聴いてほしいね、ということになり、11/9は俺も出演することにした。新しい展開が見えてきた。


photo : Hisashi Shirahama


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ
〈小山卓治 ワンマンライヴ & オープンマイク〉9/28 長野 辰野 OREAD
ゲスト : 三浦久・目黒寿安 photo : Masashi Koyama

オフィシャル・インスタグラム スタート


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2019年10月27日日曜日

〈熊本応援ライヴ〉参加してくれてありがとう!

 東京では9回目になる〈熊本応援ライヴ〉は、今回もソールド・アウトの大盛況だった。
 北海道ツアーから販売を開始した〈熊本応援CD  NG!〉とライヴの収益を合わせ、¥92,000を熊本へ送る。心からありがとう。

 セッションで大活躍してくれたみんなの写真は、近々オフィシャル・ファン・サイト〈ONE〉に掲載するね。


photo : Yukari Watanabe


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2019年10月24日木曜日

〈オフィシャル・インスタグラム〉スタート その未来は

 2001年にオフィシャル・ウェブ・サイトを正式オープンした時、〈RED & BLACK〉とタイトルをつけた。その頃は、〈 (アーティスト名) オフィシャル・サイト〉のように、タイトルをつけることは少なかったと思う。
 俺はこのサイトを表現の場ととらえていたから、タイトルをつけた。

 その後、SNSが徐々にポピュラーなものになっていった。
 最初にやってみたのは、古い友人に勧められたmixiだったが、その閉塞感にげんなりして、ほとんどやらなかった。
 世の中はTwitterへ。しかし、匿名という不透明さと、文字数の制限、「つぶやく」という言葉のひ弱さに、これも自ら飛び込む気にはなれなかった。
 facebookが登場して、「これがSNSの成熟した形なのかな」と思った。だが、つながり過ぎることが逆に弊害になって、若い世代は離れているという。

 この10数年の間に、どんどん言葉が軽くなっていくのを感じている。垂れ流しの日常、二言三言で「世にもの申す」的なお手軽なカタルシス。じっくりと言葉と向き合い、自己責任を持って発言することがなくなってきたように思う。
 俺自身もSNSの手軽さにつられていき、オフィシャル・サイトは表現の場からアーカイブ的なものになっていった。それは時代の流れなんだろう。オフィシャル・サイトでは、今の情報発信のスピードについていけない。

 そしてインスタグラム。スタッフが試験的にスタートさせ、まだ軌道に乗ってはいないが、ともかく、スタートした。
 これまでTwitterやfacebookしかやっていないと思っていた友人やミュージシャンが、意外と同時進行でやっているのを知って驚いた。今の世の中からしたら、俺の動きはきっとすごく遅いんだろうな。
 芸能人のように、いつもフォトジェニックな写真を載せられるわけでもない。
 が、ともかくスタートだ。

 「takuji_oyama_official」で検索してね。

10/18 北海道 小樽 CRU-Z photo : Kanon


2019年10月17日木曜日

そして、北海道へ

 ライヴが続いている。

 大阪は、地元でがんばっているミュージシャンたちとの共演だった。黒白(あやめ)という男女ユニットが印象的だった。

 京都は、地元で歌い続けている和田全孝君がセッションに参加してくれて、2人で〈下から2番目の男〉をプレイ。
 前回も登場していただいた冴沢鐘己さんと、尺八の伴英将さんにも参加してもらってのセッション。尺八ソロが入った〈2人のはるか〉と〈傷だらけの天使〉は、他では聴けないサウンドになった。
 その日に放送したインターネット中継を見ることができる。

 台風が近づいていた。午後に予約していた新幹線が運休になり、慌てて午前の便をギリギリ予約して広島へ。
 セッションは、亀岡勝彦君がベースで参加して〈もうすぐ〉。未来淳史がカホンで、当時のバンドBACCHUSでやっていた〈君が本当に欲しいもの〉と〈PARADISE ALLEY〉をセッション。
 打ち上げで未来から聞いた話。彼のラーメン屋、麺や はやぶさの椅子は半分以上がカホンなんだとか。
「はやぶさのライヴハウス化計画があるんです。いつかOTIS!との2 Daysをやってもらうのが夢です」

 〈熊本応援CD〉をたくさん買ってくれた。この半年の間に全国で販売してきた分を合わせて、¥138,000を熊本へ送る。本当にありがとう。

 バスで3時間かけて松江へ。以前、俺と織田哲郎君の米子でのジョイント・ライヴを企画してくれた、古い友人の渡辺末美君の企画で、鬼頭径五君との初のジョイント・ライヴ。
 お客さんの熱い拍手が感動的だった。鬼頭君とは、またどこかで共演することになるだろう。

 今回はハード・スケジュールで、朝1の飛行機で戻ることになった。出雲縁結び空港へ移動する途中で撮った朝日。


photo : Takuji


 90年代からの盟友、ベーシストのスティング宮本とジョイントする日が来るとは思わなかった。さっき書いた未来淳史がかつて在籍していたバンド、DOVEの1日限りの再結成ライヴを見に行った時に、会場でスティングとばったり会ったのが、このライヴのきっかけだった。
 アンコール・セッションでは、スティングが最初にデビューした時のバンド、RIOのボーカル、ミケが来てくれていたので、無茶ブリで呼び込んでRIOの新曲を3人でプレイした。


 リンクの数がすごい。リンク先に記念写真がいっぱいだ。たくさんの人との出会いがあった。そして、たくさんの人の力を借りてツアーが続いていく。
 明日から北海道ツアーへ。


2019年10月8日火曜日

大阪、京都、広島、松江へ

 木曜日から、大阪、京都、広島、松江でライヴ
 京都での〈熊本応援ライヴ〉から販売を始める《熊本応援CD  NG!》を作っている。《NG!》9曲のライヴ・テイクと、ボーナス・トラック〈ばあちゃんごめんね〉のライヴ・テイク全10曲を収録した。
 マニアのみんなも喜んでくれるように、Wonder 5のメンバーとのアコースティック・テイクに加えて、2009年のAloma Black's、2010年のMIKIO ROCKSとのテイクもセレクトした。

 ツアーから戻ったら、すぐにスティング宮本とのジョイントと、北海道ツアーが待っている。その準備もしているから、頭がパンパンだ。北海道の3本は、1曲もかぶらないセットリストで臨む。

 超大型台風が近づいてきている。

2019/9/16 photo : Yukari Watanabe


2019年10月3日木曜日

×町田直隆 ×鬼頭径五 ×スティング宮本

 今週末の〈小山卓治 × 町田直隆〉、10/13松江の〈小山卓治 × 鬼頭径五〉、10/16の〈小山卓治 × スティング宮本〉、それぞれでやるセッション曲の資料を作る。いっぱいある。
 3人から届いた歌も、それぞれに素敵だ。

 いよいよ10月。月に10本やるのは初めてじゃないかな。それも大阪、京都、広島、松江、小樽、札幌と旅が続く。ワクワクするけれど、体調管理が大変だとも思う。「目指せ年間100本ライヴ」なんて言っているが、このペースがほぼ毎月続くことになるわけだ。


 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。江古田マーキーでの、SMILEYとの笑顔の2ショットを満載している。
■フォトグラフ
〈祈りがかなう時 ユーカリが丘のサンセット again〉9/14 千葉 佐倉市 SobaCafe3○1
〈Takuji Oyama 62nd Birthday Live!!〉9/16 東京 江古田 マーキー






photo : Yukari Watanabe


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2019年9月30日月曜日

聖地にて OREAD

 OREADに行く前に、そば処「さくら」へ。お客さんが9人いて、その全員がOREADのお客さんでびっくり。女将さんは今年も、白ワインを持ってライヴに来てくれた。また来年も行かなきゃね。

 蕎麦を食べた後は辰野駅へ。改札横の掲示板にポスターを見つけた。

 OREADで三浦久さんと1年ぶりの握手。お元気そうでよかった。ブルース・スプリングスティーンの新譜が出たばかりだが、この後もブルースやレナード・コーエンの歌詞の翻訳が目白押しとのこと。

 OREADでは、ONEメンバーの有志がスタッフを買って出てくれて、オープン・マイクの進行、入場者の受付、物販まで全部やってくれる。おかげでライヴに100パーセント集中することができる。地元の長島君も、細かいケアで活躍してくれた。

 オープン・マイクから始まり、本編のライヴへ。
 スタートからのソロは、今まで歌っていなかった歌を多めにじっくりと。〈YELLOW WASP〉はOREADで初めて歌った。初演の時のアレンジは、ボブ・ディランの〈ハリケーン〉の影響を受けている。
 目黒寿安君と、彼の歌2曲を含めて5曲でアンサンブルを聴いてもらった。
 それから三浦さんを呼び込んで歌ってもらう。ライヴで言ったが、俺がどんなにいい演奏をしても、三浦さんの声にはかなわないと感じる。

 アンコール・セッションは、たくさんのギターと歌と手拍子が会場に満ちた。

 俺と三浦久さんを結んでくれた2人が会場にいた。話すことはできなかったが、今も感謝している。

 打ち上げは会場でみんなとワイワイ。三浦さんの提案でマイクが回ってきて、ひとりずつ今夜の感想を話す。打ち上げが終わると、参加者が率先して皿やグラスを片付ける。これもいつものことだ。

 たくさんの人の想いに支えられたライヴだった。

 翌日、三浦さんの自宅を訪ねた。三浦さんのアルバム《九つの物語》のジャケットにある庭で、コーヒーをいただき、帰りには自家菜園で採れたジャガイモとトマトとブドウを持ちきれないほどいただいた。

 また来年。「OREADで会いましょう」。

Photo : Hisashi Miura


2019年9月24日火曜日

年に1度の聖地巡礼

 と言うと、ちょっと大げさだけど、俺にとっての聖地、OREADでのライヴが今週末だ。1年ぶりに三浦久さんにお会いできる。
 セットリストと同時に、オープン・マイクで何を歌うか考えている。みんなが何を歌ってくれるかも楽しみだ。

photo : Masashi Koyama


 ファンの人たちが企画し、デザイナーのコヤマ君がデザインしたポスターが、9/22からライヴ当日の9/28までの1週間、松本駅と辰野駅の構内に掲載されている。
 ライヴ当日は少し早めにOREADに向かい、辰野駅のポスターを見に行く。すごく楽しみだ。
 同じデザインのA4サイズのフライヤーを、ライヴに参加してくれた全員にプレゼントする。


 セッション曲〈種の歌〉〈傷だらけの天使〉の〈ギター・レクチャー動画〉
 去年のOREAD・ライヴ フル・サイズ動画(2時間22分)


 そうそう、一昨年、OREADに入る前に行った、そば処「さくら」。去年は女将さんがライヴに来てくれた。今年も食べに行こうかな。



2019年9月17日火曜日

佐倉市 Soba Cafe 3○1、江古田 マーキー

 甚大な台風被害を受けた千葉。ライヴをやる佐倉市も停電した家屋が多く、ライヴが開催できるかギリギリだったようだ。ニュースを見ていたら、歌いたい歌が変わってきた。
 会場にはひさしぶりに俺のライヴに来てくれた人も多く、いつもとは違う熱気があふれた。
 改めて、Soba Cafe 301の渡邉さん、ライヴを企画してくれた晴美さん、大橋君、園美さん、西沢君、そして大変な時に会場まで来てくれたみんなに、心からありがとう!



 江古田マーキーの音響はすばらしく、歌に集中することができる。
 ゲストのSMILEYと、身振り手振りとタブレットを使ってのおしゃべり。SMILEYの笑顔が見られて、みんな嬉しかったんじゃないかな。
 本番前にスタッフからアイデアをもらって、急いでトランプを買いにいった。〈Hustler〉でSMILEYが再登場し、俺とSMILEYのサインを書いたトランプをまいた。



 ライヴ後、残ってくれたお客さんと記念撮影。

photo : Yukari Watanabe


2019年9月15日日曜日

ロックの背骨

 2年前、千葉 佐倉 Soba Cafe 3○1でのライヴの3週間後、SMILEYとスタジオに入って〈New Days〉のサックス・ダビングをやった。その翌月の9/16 阿佐ヶ谷 harnessが、SMILEYとのラスト・ライヴになった。
 SMILEYのサックスの音色は、俺のロックの背骨になっている。
 明日の江古田マーキーには、SMILEYが遊びに来てくれる。今後、そう何度もないはずだ。ぜひSMILEYの笑顔に会いに来てね。


photo : Masashi Koyama


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2019年9月10日火曜日

〈千葉 佐倉 with ベチコ〉、〈江古田 with ちょこっとSMILEY〉

 9/14の千葉 佐倉 Soba Cafe 3○1は、2年2ヶ月ぶりになる。すごく印象に残るライヴだったから、また行けることになって本当に嬉しい。
 この店はトイレ以外はバリアフリーになっている。気軽に遊びに来てね。


2017/7/15 千葉 佐倉 Soba Cafe 3○1
photo : Yukari Watanabe


 9/16の江古田マーキーには、SMILEYがちょこっとゲストとして遊びに来てくれる。声は出ないけど、身振り手振りとタブレットを使って、漫談をやろうかと思っている。SMILEYへのメッセージや質問など、どしどし送ってね。下にある「コメントフォーム」から送れるよ。


2017/9/16 東京 阿佐ヶ谷 harness
photo : Yukari Watanabe


 詳細と予約はこちら。


2019年9月8日日曜日

染谷俊、佐藤亙と

 〈音楽書簡 vol.2 ~ 拝啓で始まる手紙〉は、スペシャル・ゲストだけど、 町田直隆バンドとの共演の時よりもさらに超アウェイでのライヴだった。
 染谷君のリスペクトを込めた「俺への手紙」からライヴがスタートし、呼び込みの時には熱く俺のことを語ってくれて、ぐんぐんハードルが上がった中でステージへ。今回もメンタルが試されることになった。

 「手紙」をキーワードにしたセットリスト。
 1曲目の〈世界はすばらしい〉は、声を張らずに静かなテンションから歌い出し、最後はマックスの声まで上げていった。昨日のお客さんには、最初から陽気に始めてはこの歌は伝わらない。

 〈談合坂パーキングエリア〉は、大切な人に想いを伝える歌。もちろんどの曲もそうなんだが、独白ではなくちゃんと相手を見据えている歌をセレクトした。

 新横浜LiTは初めて歌ったが、音響がすばらしく、声がちゃんと客席に響いているのが分かった。だから〈ばあちゃんごめんね〉は、いつもより1音下げて歌った。うまく説明できないが、歌の体温を少し上げるというニュアンスに近いかな。

 〈こわれた自転車〉は独白に近いが、街角のつぶやきが相手に伝わることを意識しながら歌った。

 「手紙」をキーワードにして最初に浮かんだ歌は〈祭りの季節〉だった。リズムに乗せるよりもポエトリー・リーディングを選んだ。

 〈ひまわり〉は、MCでも言ったが、テーブルに置いてある3枚の絵はがきを手に取るような気持ちで聴いてほしいと思った。ちょっとしたことだが、歌と歌の間のブリッジを同じ長さにした。

 2人を呼び込んでの〈ジャングルジム〉と〈Aspirin〉は、これまで染谷君とやってきた歌の中から彼がセレクトしてくれた。
 そしてアンコールで〈種の歌〉。


 新横浜LiTのオーナーは、元The Conxのムーニーと旧知の仲で、俺がデビューした頃から何度もライヴを見てくれていたそうだ。今回のイベントでやっとつながることができた。
 また歌いたい場所ができた。

 初共演の佐藤亙君は、歌もギターも静かに主張する男だった。ちゃんと見届けた。
 彼とアドレスを交換した。先日、スティング宮本と阿佐ヶ谷harnessで共演したそうだ。
「じゃあまずは、harnessから始めようか」

 いろいろと次につながる1日になった。