2018年7月29日日曜日

毎年恒例 生声ライヴ

 ライヴの前に台風が近づいてきたら、今までだったら無責任に「逸れてくれ」なんて思っていたが、先日、広島で豪雨の傷跡を見たばかりだし、どっちに逸れたとしても、そこには人が住んでいて、友人が住んでいる。
 天災だけは、なすすべがない。

 今年で9回目になった埼玉県入間での生声ライヴ。4回目になるファンの人たちとのセッションに加え、持って来てくれたギターを俺が弾くという企画も加えた。
 様々な音色のギターで歌うことができて、個人的にはすごく楽しかった。来てくれたお客さんにも、おおむね好評だったようだ。
 初めてのセッション曲〈世界はすばらしい〉は、本当にすばらしいギターと歌声が響き渡った。幸せだった。

 ライヴが終わる頃には、土砂降りの雨になった。幸い電車は動いてくれたので、みんな無事に帰路につけたようだ。
 今年も素敵なライヴになった。また来年、入間アミーゴで会おう。


photo : Masashi Koyama


コメントフォーム

2018年7月25日水曜日

滋賀 近江八幡、愛知 今池、愛知 豊田、広島、福岡、熊本

 怒濤のようなツアーが続いて、ダイアリーもちょっと空いてしまった。

 近江八幡はとても響きのいいスペースだった。「初めまして」のライヴだったが、ちゃんと歌が伝わっているのを感じた。また歌いに行きたい場所が増えた。
 お客さんが、壱製パン所のパンを差し入れてくれた。地元でも有名らしく、すごいうまかった。
 この時期しか食べられないという、さくらびわますの刺身が超美味だった。

 名古屋はお馴染みの、りとるびれっじ。いつもながらたくさんのお客さんが来てくれた。アンコールの最後は湯川トーベンさんの最終兵器〈バンドマンブルース〉で大盛り上がり。

 豊田は、まさにトヨタの街。カレンダーが二つあるそうだ。通常のカレンダーと、トヨタの業務に合わせたもの。
 ここはセンチメンタル・シティ・ロマンスのホームのような会場。病気療養中の中野督夫さんに元気になってもらうため、一緒に作った〈種の歌〉を歌った。

 広島からは一人旅。豪雨に見舞われた広島は、空港から市内までの高速道路が1週間前まで閉鎖されていた。道沿いに山崩れの跡が何カ所もあり、被害の甚大さを感じた。
 そんな状況でもお客さんが来てくれて、熱いライヴになった。今回も元BACCHUSのドラマー、未来が来てくれ、ライヴ後はお客さんも交えて軽く打ち上げ。

 福岡のゲストに登場してくれた田中ミツル君の声量に、お客さんが圧倒されていた。少しずつ歌う機会が増えているそうだ。続けてほしいと思う。
 music bar S.O.Ra. Fukuokaも、とてもいいスペースだった。

 熊本のBATTLE-BOX(A-studio)も、歌いやすい会場だった。
 鹿児島から来てくれた人もいた。
 ライヴハウスのオーナーさん、当日のPAさんは、昔バンドをやっていて、俺も含めて3人とも、かつて熊本で開催されたアマチュア・バンド・コンテストに出場していたそうで、その上、その時の司会の方も来てくださっていた。
 お客さんからのリクエストで、最後は〈Passing Bell〉。みんなの歌声が美しく会場に響いた。


近江八幡 酒游舘 photo : Dosyo


コメントフォーム

2018年7月13日金曜日

関西弁の童話

 先日読んだ本『キツネのパックス』の挿絵を描いた作家、ジョン・クラッセンの絵本、「ぼうし三部作」とも言われる、『どこいったん』『ちがうねん』『みつけてん』を読了。
 キャラクターが無表情なのにかわいらしくて、ページをめくるのが楽しくて、お話の“間”がキュートで、最後はすごいブラックなエンディング。絵にそえられた言葉が、どういうわけだか関西弁に翻訳してあって、それが妙にキャラクターにマッチしているから不思議。








コメントフォーム

2018年7月8日日曜日

入間アミーゴでのセッションと、新しい提案

 入間在住のファンの方から、「私の家の近くに、とても素敵な場所があります。ぜひそこで歌ってください」と提案してもらい、まずは下見に行った。円形で、天井の高いスペースで、音が美しく反響した。これは生声でやったらきっといいライヴになる。そう思い、2010年の初回から、ここではずっと生声ライヴをやり続けている。今年でもう9回目になる。同じ場所でこれほど長く続けているライヴ・シリーズは、他にはない。


photo : Masashi Koyama


 何年目だったか、参加するファンの人たちが、ライヴ会場の駐車場のスペースでギターを持ち寄って歌っているという話を聞いた。
「じゃあ、せっかくだから、ライヴで何か一緒にやろうよ」
 そう提案し、2015年に7人が参加してくれた。これまで3回やったが、参加者がどんどん増えている。
 参加してくれる人たちのために〈ギター・レクチャー〉という動画を作った。2016年はファン・クラブのサイトに、2017年からはYouTubeに動画を掲載した。
 今年、一緒にやる曲は、〈種の歌〉と〈世界はすばらしい〉にした。参加してくれる人は、この動画を見て練習してきてね。
 ライヴ当日の12:00から13:00まで、セッションの練習用に、ライヴ会場を開放する。ぜひ使ってね。

〈種の歌〉
〈世界はすばらしい〉




 そして今年は、もうひとつ新しい提案を。
 千駄木でのライヴ後に、お客さんからおもしろいアイデアをもらった
 入間でセッションに参加する人たちのギターを、希望する人は、後ろに並べて置いてもらって、本番で俺が1本ずつ弾いていく。
 ギターの説明や自慢や思い入れがあったら、それぞれ語ってもらう。
 これもふるって参加してね。
 今年は7月28日。入間は少し遠いから、14:30スタートにした。


コメントフォーム

2018年7月6日金曜日

ストリート・ロックの時代

 以前もここに記したサイト「ストリート・ロックの時代」の著者、堀克巳さんが、《NG! 35th Anniversary Edition》について書いてくれた。
 佐野元春さんのデビュー曲〈アンジェリーナ〉と〈FILM GIRL〉についての考察は読み応えがある。ぜひ一読してね。



2018年7月5日木曜日

ベチコのバースデイ

 今日は磯部舞子 - ベチコのバースデイ。
 写真は、2010/11/13、 一橋学園 ローリング・ビーンズでのシークレット・ライヴ。
 1ヶ月ほど前にここで初めて会い、ちょっと話しただけのベチコを、無茶ぶりで呼び込んだところ。この後ベチコは、聴いたこともない〈傷だらけの天使〉を一緒にプレイする。

 まだコードという概念もあまりなかった、北海道にも九州にも行ったことがなかった、ツアーバッグも持っていなかった頃のベチコ。その後の活躍については、言うまでもない。
 俺の歌に、新しい彩りを与えてくれている。


 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ
01/09 横浜 パラダイスカフェ〈小山卓治 × 河村博司〉 photo : takuya
03/25 吉祥寺 STAR PINE’S CAFE〈35th Anniversary Band  Live〉 photo : takuya
05/26 岐阜 海津市 中島寺〈アコースティックお寺ライヴ 2018〉 photo: yukari watanabe
05/27 岐阜 揖斐川 真教寺〈アコースティックお寺ライヴ 2018〉 photo : yukari watanabe
06/16 東京 千駄木 Ruby's Arms〈10th Anniversary Live〉 photo : masashi koyama

 〈35th Annivers Band  Live〉は、4人のカメラマンの視点からの写真が出そろった。




コメントフォーム

2018年7月3日火曜日

滋賀、名古屋、豊田、広島、福岡、熊本

 今週末の阿佐ヶ谷 harnessから、怒濤のライヴ・ツアーが続く。

 滋賀県でライヴをやったのは、2003年に1度だけ。これはもう行ったことにはならないな。
 酒游舘は初めて歌う場所だ。酒蔵を改造したスペースでライヴをやる。音の響きがすばらしいらしく、生声でやるかもしれない。

 名古屋のりとるびれっじは、もう何度も歌った場所だ。湯川トーベンさんとは2016年の3月以来になる。

 豊田市でライヴをやるのも初めて。如庵も、一癖ありそうな店だ。

 ここからはソロ・ツアー。広島 OTIS!は、ここ10年くらいずっとやっている。前回初めて生声でやって、いい雰囲気だったから、今回も生でやる。

 福岡 music bar S.O.Ra. Fukuokaも、初めての場所で、中州のど真ん中。写真で見る限り、とてもいい雰囲気だ。今年の3月に名古屋で初共演した、田中ミツル君をゲストに招く。

 熊本でソロ・ライヴをやるのは、実に6年ぶり。故郷なのにね。BATTLE-BOXは、以前お世話になった方がオーナーなので、再会が楽しみだ。

 たくさんの街で「初めまして」の人にも歌を届けることができる。ワクワクだ。


photo : Masashi Koyama


2018年7月2日月曜日

最近のインプット

 『キツネのパックス サラ・ペニーパッカー著』を読んだ。表紙もかわいくて、挿絵も入っていて、カテゴリーとしては児童文学になる。
 キツネと少年のハートウォーミングな物語なのかなと読み進めていったら、途中からどんどん硝煙と野生の匂いが漂ってきて、やけにシュールな登場人物もいて、残酷なシーンも多々ある。
 最後まですごい力で引っ張られた。映画化が決定しているそうだ。ぜひ見なきゃ。




 『有夫恋 時実新子著』。川柳の句集。
 川柳とは、ざっくり言えば、季語のいらない5・7・5で、ちょっとユーモアのこもったものというイメージがあるが、この本はタイトル通り「夫がいながらの恋」がテーマで、背徳の匂いが充満している、が、息苦しくはない。

狂う眼はこうか鏡に訊いてみる
靴音が近づき胸を踏んで過ぎ
てのひらで豆腐を切って思慕を断つ
あの人を思いこの人見ています
投げられた茶碗を拾う私を拾う
青春へ杏一個を置き忘れ
ふたたびの男女となりぬ春の泥
人生のこんなところで笑う人




 ブルース・スプリングスティーンと同じ1973年にデビューし、日本では“知る人ぞ知る存在”だが(日本版のウィキペディアすらない)、ヨーロッパでは超人気のアメリカ人、エリオット・マーフィーの《Aquashow Deconstructed》を聴いた。デビュー・アルバム《Aquashow》を丸々セルフ・カバーしたアルバムだ。日本盤はリリースされていない。
 聴き比べてみると、演奏は同じキーだが、歌はオクターブ下で歌っている曲もあって、何だかドスがきいている。
 年齢にあらがおうとしない、いさぎよささえ感じた。

 2015年に24年ぶりに来日した時のライヴを見た。本当に小さなライヴハウスで、アコースティック・ギター1本でのライヴだったが、客席には熱いファンが集まり、その一挙手一投足を胸に刻んでいた。
 どこか、目が離せないアーティストだ。






 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■ライヴビデオ
〈ILLUSION〉〈カーニバル〉with 信夫正彦 6/22 東京 荻窪 ルースター ノースサイド

 〈ONE〉紹介ページに、ポエトリー・リーディング〈ばあちゃんごめんね - 熊本弁バーション〉を公開した。
 他にも、ポエトリー・リーディング〈大人になった〉、〈ひまわり〉のライブ・ビデオ、〈ラジオ〉が聴ける。
 ちょっとのぞいてみてね。