2020年12月31日木曜日

今年も1年ありがとう!

  今年のライヴの本数は、配信ライヴも入れてトータル32本になった。去年が63本だったからほぼ半分だ。この困難な状況の中で、半分はできたというわけだ。会場に来てくれた人に本当に感謝している。
 まだこの状況は続くかもしれない。それでもライヴを続けていくことに変わりはない。
 来年もよろしくね!


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■ラジオ
オンエア曲
〈傷だらけの天使〉with Wonder 5
〈DOWN〉 
〈Bara-Bara〉(未発表曲)

■フォトグラフ
12/05 岩手 奥州 水沢 Dee Dee's Cafe
12/11 新横浜 LiT 
12/19 新宿御苑 Ruto



photo : Yukari Watanabe


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2020年12月26日土曜日

モンステラを育てる

  ある日ブラリと立ち寄ったフラワー・ショップで、モンステラを購入。時期外れではあったようだが。
 それがきっかけで、友人のYouTubeチャンネル「くまパン園芸」にゲスト出演することになった。「せっかくだから」とBGMも提供。

 〈花を育てたことがあるかい〉を作った頃は、サボテンさえ枯らす男だった。春になってこのモンステラがちゃんと育っていたら、「サボテンを枯らす男」は返上できるな。


 アルバム《花を育てたことがあるかい》のライナー・ノーツに、こんな文章を書いた。35歳の時だ。

「君に話したいことがあるんだ」

 すべては一瞬に始まった。それが恋だと僕にはすぐに分かった。その瞬間に僕が感じていたものを君も感じていたと思う。濃密な空気が流れた。それを愛と名づけることができると信じた。

 愛は瞬間に生まれる。でも愛は育てなければいけない。生まれっぱなしの愛は赤ん坊のようなものだ。自我の固まりで、求めることしかできない。そんな愛はひと晩でしぼんでしまう。僕らはそんなはかない出会いや事件をくり返しながら、今までこの街で何とか生き延びてきた。でも、もうそろそろしっかりとこの手につかめるものが欲しくなったんだ。僕はこの愛を育てたい。

 僕は君に告白しなくてはいけない罪が山ほどある。

 僕はいつまでたっても大人になりきれない。僕はいつでも不完全なままだ。なぜなら僕は誰かを特別な存在にしてあげることができない。子供が駄々をこねるように、僕はいつも自分が1番だった。思いやる気持ちも持ってはいるが、自分の調子のいい時だけの話だ。僕は心の底から誰かに優しくしたことなんて1度もなかった。僕は自分が傷つけられるよりもはるかに多く人を傷つけた。未熟さゆえの罪をたくさん犯してきた。これからも罪を重ねていくだろう。でも、もし君と一緒にいることができれば、無意識に犯す罪だけは免れることができるかもしれないと思い始めている。

 抱きしめる力よりも、奪いとる力よりも、優しさの方がまさっていることを僕は初めて知った。だからもう愛することを恐いとは思わない。僕は完全じゃない。君と2人でひとつになろうなどと傲慢なことを考えているのでもない。ただ、君といると優しい気持ちになれるんだ。

 こんな告白は君好みじゃないかもしれない。でも君も、力ずくで手に入れたものがその瞬間に指の間からこぼれ落ちるのを知っている。だから僕の気持ちを理解してくれるはずだ。

 君のことを知りたいんだ。僕のことを分かって欲しいんだ。愛しあう前に話をしようよ。それから愛しあおう。そしてまた話をしよう。それからもう1度愛し合おう。愛はそうやって少しずつ成長していくはずだ。僕らは似た部分をたくさん持っている。でも僕らの道のりは決して楽なものにはならないだろう。似た部分を見せあって安心するのが愛じゃない。違った部分を克服していくのが本当の愛だ。

 青臭い考えだと思うかい? 僕はちっともそうは思わないよ。初めから成熟した愛が存在しない限り、1から始めるしかないじゃないか。

 僕らがなぜ出会ったのかは、遠い未来に2人の愛が実を結んだ時に初めて分かることだ。そしてそこに僕らの明日がある。



photo : Takuji




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2020年12月24日木曜日

もう一度、言葉と旅をする

  来年のライヴを計画する中で、ファンのみんなからもらったアイデアからプランを立てた。
 2013年に出版した詩集『旅をする言葉』をモチーフにしたライヴをやる。四つの章につけたタイトルを、そのままライヴ・タイトルとした。

■1/30(土)〈紫黒〉
■2/20(土)〈紺碧〉
■3/20(土)〈紅〉
■4/24(土)〈月白〉

 マンスリーで、阿佐ヶ谷harnessでの昼・夜ライヴだ。
 よっつの章への分け方、掲載する順番は、相当考えた。それを新しい物語として再構築する。アルバム《はるか》の詞は詩集に掲載していないから、よっつの章に振り分ける。新曲も入っていくだろう。

 もう一度、言葉と一緒に旅に出よう。



photo : Masashi Koyama


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2020年12月20日日曜日

空の写真にかわいいゲスト

  《Passing 35th Anniversary Edition》で空の写真を募集して以来、気がつくと空を見上げて写真を撮っている。
 〈Passing Bell〉のビデオクリップも空と雲だ。いい風があって雲がゆっくり流れている日、近くの公園へ行き、三脚につけたスマホをベンチに置いて撮影した。
 俺もベンチに座って風を感じながら空を見上げた。とてもいい時間だった。

 雲ひとつない快晴の日、何気なく撮った1枚。



photo : Takuji


 昨日は今年最後のソロ・ライヴ〈Thank You 2020〉。会場に来てくれたみんな、ありがとう。そして配信に参加してくれた人もありがとう。この夜の映像は、高画質 高音声で近々配信する予定だ。楽しみにまっていてね。











photo : Yukari Watanabe



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2020年12月17日木曜日

Thank You 2020! そして

  今週末は、恒例になりつつある年末をしめるソロ・ライヴ〈Thank You 2020!〉を、新宿御苑 Rutoで開催する。

 そしてこれから告知を始める来年のライヴ。

1/16(土)阿佐ヶ谷 harness 〈小山卓治 × 白浜久〉
2/27(土)愛知 刈谷サンダンス 〈小山卓治 × 白浜久〉
2/28(日)岐阜 各務原6-21 〈小山卓治 × 白浜久〉

 白浜さんが東海方面でライヴをやるのは、15年ぶりだって。
 コロナの今後の状況によっては開催が危ぶまれる可能性もあるが、ぜひ日程を押さえておいてね。



2019/12/15〈Thank You 2019〉 photo : Yukari Watanabe


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■ライヴビデオ 2020/12/05 岩手 奥州市 DeeDee’s Cafe
〈Passing Bell〉

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2020年12月13日日曜日

そして最高の笑顔

  今回のライヴの裏テーマとして、メンバーの衣装を黒で統一した。偶然にも江口君も黒の衣装だった。バンドとしての一体感が出たと思う。



終演後の楽屋 Photo : ベチコ


 アレンジも細かく変えたところがある。
 分かりやすいのは〈下から2番目の男〉の「おっさんをぶん殴った」のところで天神君を殴る演出。これまでは2拍3連符(1小節に6発)「パンパンパン パンパンパン」だったのを、1発の「パン!」にした。天神君の顔芸も見事。
 配信を楽しみにしていてね。


photo : Yukari Watanabe


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2020年12月12日土曜日

最高の夜!

  Wonder 5とのバンド・ライヴ、すばらしい夜になった。来てくれた人たち、本当にありがとう。
 「最高の夜」という言い方は何度かしてきたが、今回は本当に特別だった。それはコロナの状況の中で「ライヴができる」という気持ちが俺たちをひとつにしたことと、同じく厳しい状況の中で会場に来てくれた人たちの気持ちが、同じ波動で震えたからだ。
 客席の全員がマスクをしていたが、マスクの向こうの笑顔は十分に感じた。

 近日中に高画質 高音質の映像で配信する。その前に1曲だけYouTubeに公開しているから見てね。









photo : Yukari Watanabe


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■ライヴビデオ 2020/11/22 東京 阿佐ヶ谷 harness
〈Thunder Boy〉
〈予感〉
MC -〈帰れない町〉[高橋研]
MC -〈天国行きのバス〉[湯川トーベン(KODOMO BAND)]
MC -〈ハーネス〉[鎌田ひろゆき]


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2020年12月10日木曜日

バンドライヴ with Wonder 5

  本来なら6/21に《Passing 35th Anniversary Edition》リリース記念でやるはずだったバンド・ライヴ。明日開催だ。きっといい夜になるはず。適度のディスタンスを取りつつ、弾けよう。




photo : Yukari Watanabe


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2020年12月7日月曜日

岩手 水沢ライヴ、来てくれてありがとう!

  去年は雪が積もっていたが、今年はポカポカだった。1年ぶりの岩手 水沢 DeeDee’s Cafeでのライヴ。厳しい状況の中、思った以上にお客さんが来てくれて、感激した。
 ライヴは生声で。店に響く声と音が、目の前のお客さんの胸に届くのがはっきり見えた。これがライヴだ。
 またぜひ歌いに行きたいと思う。マスターの近藤さん、お互いにがんばりましょう。


photo : Yukari Watanabe


 ライヴの前に、歴史公園えさし藤原の郷へ。
 広大な土地に、平安から江戸までの建物が再現されている。「麒麟がくる」など数々の大河ドラマや、時代劇のロケに使われているそうだ。この場所は映画「陰陽師」で使われたとのこと。


photo : Yukari Watanabe


 翌日、新幹線で東京へ。1日だけのツアーは滅多にない。来年は必ず、青森 弘前ライヴを実現させる。


 11/22 阿佐ヶ谷harnessの〈昼公演|Piano songs & Friend's songs(セレクト)〉〈夜公演 |恋の歌とか友の歌とか(フルサイズ)〉の配信を12/9からスタート。ぜひ見てね。




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2020年12月2日水曜日

歌の中の時間

  物語の形で歌を作る場合、一瞬だけをとらえる歌と、歌の中で時間が経過する歌がある。

 ほぼリアルタイムに時間が流れる歌だったら、〈天使の歌う朝〉は、徐々に夜が明けていく時間をたどっている。〈靖国通り、月曜の午後〉は、薄曇りから陽射しが出て、最後には雨が降ってくる。
 〈光が降る〉は、季節が過ぎていく。
 個人的な思い入れでは、間奏で30年くらい過ぎる歌もある。
 もっともこれは俺の中での感覚だから、自由にとらえてくれればいい。

 主人公の立ち位置を決めれば、歌詞に歌い込めなかったとしても、そこには必ず過去が存在して現在があり未来がある。それを踏まえた歌詞でなければ歌に穴が開く。


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ
2020/11/22 阿佐ヶ谷 harness
〈昼公演|Piano Songs & Friend’s Songs〉
〈夜公演 |恋の歌とか友の歌とか〉
photo : Yukari Watanabe




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2020年12月1日火曜日

帰ってきたスカーレット

 8月から長期入院していたギルド F-47、スカーレットが帰ってきた! クロサワ楽器の職人さんが見事な仕事をしてくれた。
 この写真ではまったく分からないが、



photo : Takuji


 ぶつけた時はこんな有様だった。



photo : Takuji


 ギブソン J-150には留守番してもらって、岩手 水沢 Dee Dee's Cafeはひさしぶりにスカーレットと旅をする。


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■〈WORDS〉心に刻まれた言葉
月に1回、様々な言葉をピックアップして紹介している。

 坂口安吾 「堕落論」
レイモンド・チャンドラー 「さらば愛しき女よ」
ジャック・リヴェット監督 「美しき諍い女」
日野啓三  「夢の島」
ポール・ウィリアムズ 「ボブ・ディラン 瞬間の轍」
チャールズ・ブコウスキー 「ブコウスキー・ノート」



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