2017年6月30日金曜日

入間市 文化創造アトリエ AMIGO! ライヴの歴史

 今年で8年連続になるライヴを来月に控えている、埼玉県 入間市 文化創造アトリエ AMIGO!での〈生声ライヴ〉をふり返ってみよう。

 2010年、この会場を教えてくれて生声ライヴ開催のきっかけをくれた人が作ってくれたポスター。
 YouTubeの映像は〈大統領様〉




 2011年もポスターを作ってくれ、会場をひまわりでディスプレイしてくれた。
 映像は〈種の歌〉




 2012年。このスペースは、アコースティック・ギターはもちろんのこと、グランド・ピアノの響きがすばらしい。
 映像は〈Once〉と〈失われた週末〉


photo : Yukari Watanabe


 2013年。都心から少し離れてはいるが、ここでの毎年恒例のライヴが徐々に浸透してきた時期だ。


photo : Masashi Koyama


 2014年。控え室で。毎年いろいろなギターの音色を響かせてきたが、この年初めてウクレレを使用した。今年もひさしぶりに使ってみようかな。
 映像は〈ユリエ〉


photo : Takuji


 2015年、リハーサルの写真。高い天井で音が豊かに反響する。
 この年に初めてファンの人たちに声をかけて、アンコールで一緒に演奏した。


photo : Yukari Watanabe


 2016年。たくさんのお客さん、そしてサプライズ・ゲストのSMILEYとMercyと一緒に。


photo : Masashi Koyama


 そして今年は、いよいよ来月、7/22に開催する。
 アンコール・セッションは〈祈り〉と〈種の歌〉をやる。〈ギター・レクチャー〉をYouTubeにアップしているから、よかったら参加してね。前にも書いたけれど、パーカッションとかエア・ギターとかでもいいよ。
 この会場でしか聴けない響きをじっくり堪能してもらって、最後は一緒に楽しもう。


コメントフォーム▶

2017年6月29日木曜日

クールでニヒルな小説、と童話

 最近読んだ本の中でおもしろかったものを。

 ジム・トンプスンの『内なる殺人者』
 主人公が、いっさいの迷いもなく殺戮をくり返していくクライム・ノベル。すごいクールだ。
 サム・ペキンパー監督、スティーブ・マックイーン主演の映画『ゲッタウェイ(1972)』の原作者でもある。この映画もクールだったな。
 〈傷だらけの天使〉の「Getaway 優しくしてくれるだけで」は、ここから来ている。
 そしてこの小説も『キラー・インサイド・ミー』というタイトルで映画化されている。これはぜひ見なきゃ。




 ブルース・スプリングスティーンが読んで号泣したという小説、コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』
 滅亡しかかった地球、父と子が、ただただひたすら南を目指して歩く。その一節を引用。

友達はいた?
ああ。いたよ
たくさん?
うん
みんなのこと憶えてる?
ああ。憶えてる
その人たちどうなったの?
死んでしまった
みんな?
そう。みんな
もう会えなくて寂しい?
うん。寂しい
ぼくたちどこへ行くの?
南だ

 クールを通り越して、恐ろしいほどニヒル。こんな小説は読んだことがない。ピューリッツァー賞を受賞したという。
 この小説も映画になっている。この内容をいったいどんな映像にしたんだろう。




 で、あまりにも人が死ぬ小説ばかり読んじゃったから、その反動で、佐藤さとるの童話『天狗童子』を読んでいるところだ。




コメントフォーム▶

2017年6月28日水曜日

マスタリングという重要な作業

 乃木坂のソニー・ミュージック・スタジオに2日通い、じっくり時間をかけて28曲をマスタリングした。マスタリングはとても重要な作業だ。同じ音源でも相当イメージが変わる。
 マスタリング・エンジニアは、はっぴいえんどや大瀧詠一さんなどのナイアガラ系のマスタリングを手がけるベテランの方。

 アルバム《VANISHING POINT》までは2007年にマスタリングして、すでに10年。時代は変わっている。以前は、しょぼいスピーカーやイヤホンで再生されることをある程度見越して、音圧を上げることを意識したが、今回は音圧は出しつつ、奥行きがあって、まろやかで、しかもワイルドな音を目指す。

 アルバム《The Fool》のマスター・テープと再会。




photo : Takuji


 アルバム《夢の島》以降は、初のマスタリングだ。
 今にして思うと時代のあだ花のようなサウンドだった《成長》や《花を育てたことがあるかい》を、現代のサウンドに仕上げていく。
 フェイド・アウトのタイミングも、微妙に調整。
 今時は音楽をデータとして扱うから、だいぶ意味のない作業になってはいるが、曲間の秒数も曲ごとに確認して決めていく。
 最後にスタジオの一番大きなスピーカーで、1時間15分×2を聴く。 素晴らしい音を聴いていると、耳がシャワーを浴びているような爽快感を味わう。
 最高のサウンドが完成した。


photo : Masashi Koyama


コメントフォーム▶

2017年6月26日月曜日

《ROCKS!》ジャケット写真のオリジナル

 アルバム《ROCKS!》のジャケットに使用された内藤順司の写真。ジャケットではトリミングされている。手の表情とバックのグラデーションがある、これがオリジナルの作品だ。

 1994年、ひさしぶりに内藤に連絡して、アルバム・ジャケットの撮影を依頼した。彼はこう言った。
「俺は優しい顔した小山ちゃんなんか撮りたくない」
 前アルバム《花を育てたことがあるかい》を踏まえての発言だった。

 《ROCKS!》の撮影は、富士山の六合目で崖から転げ落ちたり、スタジオで頭からビールをかけられたり、すさまじくハードなものになった。


photo : Junji Naito


コメントフォーム▶

2017年6月25日日曜日

一瞬をとらえた1枚の写真

 1982年。RCサクセションのオフィシャル・カメラマンの1人だった、翁長裕氏。同じプロダクションからデビューすることになった、新人の俺の写真も撮影することになった。
 まだレコード会社も決まっていない頃、渋谷や青山で何度も撮影した。デビューシングル〈FILM GIRL〉の、手のひらの中でZippoを点けている写真も、彼が撮影した。

 facebook「JUNJI NAITO Photographs」、6/23に書かれたカメラマン内藤順司の回想を読んでほしい。
 文章にある、新宿ルイードでのコンベンション・ライヴ。初めてThe Conxとライヴをやった夜だ。翁長氏が獣のような目でシャッターを押し続けていた。そしてその横に、もう1人カメラマンがいた。

 コンベンション・ライヴの数日後、翁長氏から紙焼きを見せてもらっている時、彼がポツリとつぶやいた。
「俺の真横で、俺とまったく同じタイミングでシャッターを切ってるやつがいた」
 それが内藤順司だ。
 この写真は内藤が撮ったもの。同じ瞬間を少し違う角度から捕らえた写真が、翁長氏の紙焼きにあった。
 
 オフィシャル・カメラマンが変わったいきさつは、俺は聞かされなかった。
 ある時から雑誌の取材に、クリクリのカーリー・ヘアーの男が現れ、なれなれしく言った。
「で、小山ちゃんさあ!」
 34年も前の話だ。お互いが現役でいることを、誇りに思う。


photo : Junji Naito


コメントフォーム▶

2017年6月24日土曜日

Wonder 5のサウンド

 4年半ぶりに結集した4人に信夫君が加わった5人、Wonder 5の初リハーサル。
 まずは、あらかじめ送っていた音資料のままにプレイ。この段階ですでに70パーセントは完成している。ここからWonder 5サウンドに昇華させていく。
 俺から「あそこのフレーズはこうしようか。その部分はこのくらいのテンションで。あのリフをハモってみる?」
 メンバーから「こうするのはどうですか?」「あ、いいね、やってみようか」。さらにメンバーから「こんなメロディを重ねてみましょうか」
 俺が全部決めるのではなく、メンバーの感性から生まれたアイデアが歌に色彩を重ねていく。
 部分的に何度か確認。「じゃあ、もう1回やってみよう」
 唯一無二のサウンドができあがっていく。ゾクゾクする瞬間だ。

 このサウンドをみんなに聴いてもらうのは、9/18 横浜 THUMBS UP。


photo : Masashi Koyama


 ひーちゃんさん、コメントへの返信が返ってきちゃったみたいなので、改めて。
 いつもありがとう。また気軽にメールを送ってね。


コメントフォーム▶

2017年6月23日金曜日

P.F. Sloanというシンガーを改めて

 友人と飲んでいて、「P.F. Sloanの〈孤独の世界〉の歌詞が〈天使の歌う朝〉に似てる」と指摘された。歌は聴いたことがあったが、歌詞までは知らなかったから偶然の一致だ。改めて聴いてみると確かに一部シチュエーションが似ている。

 P.F. Sloanは多くのビッグ・ネームのシンガーにすばらしい歌を数多く提供しているが、後半生は不遇のキャリアだったようだ。
 UK盤でベスト・アルバムがあったので購入。メロディがすばらしい。27曲中4分を越える長さの曲は1曲だけ。60年代の歌はいさぎいい。何より声がとても好きだ。さっきから何度もくり返し聴いている。




コメントフォーム▶

2017年6月21日水曜日

ベチコとのライヴ

 来月から、バイオリンのベチコこと磯部舞子を迎えてのライヴが続く。
7/05〈歌で逢えたら vol.9〉渋谷 Last Waltz
7/15〈祈りがかなう時 ユーカリが丘のサンセット〉千葉 佐倉 Soba Cafe 3○1
8/12〈ベスト・アルバム発売記念 Well -Songs of 35 years-〉高田馬場 天窓.comfort

 7/15と8/12は、すでにソールド・アウトになった。7/5もかなり予約が入っているようだ。
 どのライヴに参加しても楽しんでもらえるように、そして極力かぶらない選曲でのセット・リストを考えている。
 ベチコとやり始めてずいぶんたつ。初めてベチコを迎えたライヴが、2011/1/28の天窓.comfortだった。
 バイオリンの音色と共にプレイしたい歌は、まだまだたくさんある。


2016/6/23 横浜 Thumbs Up photo : Masashi Koyama


コメントフォーム▶

2017年6月20日火曜日

着々と

 熊本へ。飛行機の着陸間際に窓から見下ろすと、去年は半端ない数だった屋根に敷かれたブルーシートは、ほぼなくなっていた。
 ひさしぶりの家族は、去年会った時はずいぶん縮んで見えちゃったが、笑顔が戻っていた。
 山奥にある秘湯温泉の宿に宿泊。おいしいものをたくさん食べ、たくさん話し、たくさん笑った。

 熊本の復興には、まだまだ時間がかかる。
 10/14にharnessでやる〈熊本応援ライヴ Vol.5〉は、アルバム《花を育てたことがあるかい》の全曲披露を企画している。


 帰郷している間も、ベスト・アルバムの制作は着々と進んでいる。マスタリングは来週だ。
 最近俺の歌を聴き始めてくれた人たちにとって、アルバム《夢の島》以降の曲のアルバム・テイクを聴くのは初めてということになるだろう。

 8/12のライヴ〈ベスト・アルバム発売記念|Well -Songs of 35 years-〉は、ソールド・アウトになった。予約してくれたみんな、ありがとう。
 このライヴは2部構成にして、アルバム収録曲をできる限り歌おうと思う。ベチコとSMILEYが参加するから、どんなセット・リストにするかで、けっこう知恵熱が出そうだ。

先日のレコーディングで、コヤマ君が撮ってくれた写真を1枚。


Photo : Masashi Koyama


コメントフォーム▶

2017年6月16日金曜日

ボーカル・ダビング

 河村君のスタジオで、ボーカル2曲をレコーディング。すごく順調に進んだ。河村君とのスタジオ・ワークも、阿吽の呼吸になってきた。
 アルバムのビジュアルに使うことを考え、コヤママサシ君が撮影に来てくれた。

 スタジオの後はみんなで食事。今後のレコーディングの具体的な作業の確認、アバウトなビジュアルの方向の話、7/5のセッションの打ち合わせなども。


 明日から熊本へ帰る。ひさしぶりだ。離れているから具体的なケアもできないが、顔を見合わせてゆっくり話をするだけでも一息つけるだろう。


 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉のアーカイブに、〈散文詩 4本〉〈Naked Voice 2012年掲載フォト〉〈香港写真館:太子(プリンスエドワード 2/1~2/5)〉を掲載した。


photo : Takuji


コメントフォーム▶

2017年6月15日木曜日

ソールド・アウト

 7/15、千葉 佐倉 Soba Cafe 3○1で開催されるライヴ〈祈りがかなう時~ ユーカリが丘のサンセット〉は、ソールド・アウトになった。
 ライブを企画してくれた田中晴美さん、ありがとう。「祈りがかなう」ことを行動で示してくれた。そして協力してくれた大橋君、西沢君に感謝。Soba Cafe 3○1のみなさんにお会いするのも楽しみだ。
 素敵な1日になるだろう。ライヴ後のアフター・パーティーも楽しみだね。




コメントフォーム▶

2017年6月14日水曜日

DOVEの未来淳史

 1995年にアルバム《ROCKS!》をリリースした時期、短い間だけ活動したパーソナル・バンド、BACCHUS。
 ギターの島山信和、ベースのスティング宮本、ドラムの未来(みき)淳史、サックスのSMILEY。ドラマー未来は、ソニー・レコードからDOVEというバンドでデビューした男だった。
 オーダーメイド・ファクトリーから、DOVEのコンプリート・BOXがリリースされることを知った。
 未来は、頭がもげるんじゃないかってほど激しく首を振りながら叩く男だった。今では連絡が取れなくなっているが、元気にしているだろうか。


BACCHUS 1995 photo : coco


コメントフォーム▶

2017年6月13日火曜日

高橋研さんのレコーディングに参加

 先週、研さんから電話が来て、「アルバムのレコーディングしてるんだけど、コーラスで参加してくれない?」
 そりゃもう喜んで。
 研さんのプライベート・スタジオで、2曲のコーラスを歌った。

 それから軽く飲みながら、あんな話やこんな話を。
「ひさしぶりに、また一緒にライヴやろうよ」
「いいねえ」


 6/6に書いた、〈ONE〉プチ・プレゼントのポストカードを郵送したよ。


photo : Takuji


コメントフォーム▶

2017年6月12日月曜日

リリース日決定、ジャケット公開

 ベスト・アルバム《 Well ~Songs of 35 years~》のリリースが、 8/15(火)に決定した。
 そして、コヤママサシ渾身のデザインで仕上げたジャケットも公開。CDのブックレットは、40ページのフル・カラーで仕上げる。
 ダイジェスト音源などの詳細はこちらから。

 さあ、動き出したよ。




コメントフォーム▶

2017年6月11日日曜日

夢で逢えたら

 6月のライヴは1本だけで、スタジオ・ワークが主な仕事になる。ソロ・アルバムのレコーディングと並行して、ベスト・アルバムのマスタリングが控えている。友人のレコーディングへの参加予定もある。

 次のライヴは、河村博司君に声をかけてもらったジョイント・ライヴ、7/5(水)東京 渋谷 Last Waltzでの〈歌で逢えたら〉。

 〈歌で逢えたら〉というタイトルからは、俺の世代はもちろん〈夢で逢えたら〉という曲を連想する。
 改めて調べたら、大瀧詠一さんの楽曲で、たくさんの人がカバーしている。俺が最初に聴いたのはシリア・ポールのテイク(1977年)だと記憶している。アレンジに山下達郎さんの名前もあり、フィル・スペクター・サウンドに仕上がった極上のスタンダード・ナンバーだ。

夢でもし逢えたら 素敵なことね
あなたに逢えるまで 眠り続けたい




 7/5 Last Waltzのジョイント・ライヴには、その日がバースデイの、ベチコこと磯部舞子もゲストで登場してもらうことになった。きっと素敵なアンサンブルになるだろう。
 ベチコが書いたフライヤーがこちら。イベントが決まったいきさつは合っているが、その後の主旨が変わってるし!

illustration : Bechiko


コメントフォーム▶

2017年6月9日金曜日

Wonder 5 始動へ

 今月末からスタートするWonder 5のリハーサルに向けて、曲のセレクトと資料作り。
 全員が初めての曲、Wonder 4でやっていて信夫正彦が初参加する曲、30周年ライヴの時にThe Conx + Mercy, 渡邊芳登でやったテイクに他メンバーが初参加する曲など、様々なテイクがある。
 いよいよ、このバンドの完成形サウンドに向かう時が来た。

 写真は、2013/4/6 東京 渋谷 LIVE STAGE GUILTY〈Carnival! -Thank You!30th Anniversary-〉より。




コメントフォーム▶

2017年6月7日水曜日

ロング・インタビュー

 音楽評論家 田家秀樹さんのロング・インタビューを、市ヶ谷のソニー・レコード本社で受けた。田家さんならではの独自の視点からの質問から始まり、内容の濃いものになった。ベスト・アルバムのブックレットに収録される。
「またお会いしましょう」
 約束の握手は、力強くて熱かった。

 インタビューの後、オーダーメイド・ファクトリーのスタッフのみなさんを、内藤ディレクターに紹介してもらった。36時間での発売決定の快挙、そしてコヤマ君デザインのブックレットの完成度に、みなさん感激してくれたようだ。本当によかった。
 でもこれは始まりの1歩。引き続き予約を受け付けている


 新しいお知らせをふたつ。
 8/12に開催するライヴ〈ベスト・アルバム発売記念|Well ~Songs of 35 years~〉に、サックスのSMILEYの参加が決定した。

 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉に、6/3 阿佐ヶ谷harness〈汚れたバスケットシューズ〉の〈Live Video〉と、5/6 荻窪 Live Bar BUNGAと5/20 阿佐ヶ谷 harnessの〈Live Photoguraph〉を掲載した。
 〈ONE〉の紹介ページはこちら。〈ONE〉は、年会費¥4,000でたくさんのコンテンツを楽しむことができる。ぜひ参加してね。


コメントフォーム▶

2017年6月6日火曜日

日常を切り取るカメラマンの視点

 Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている『ソール・ライター展』へ。
 50年代はファッション写真も撮っていたが、人生のほとんどを自分の住まいのニューヨーク、ロウアー・イースト・サイド周辺だけで撮影し続け、人から注目されるのを嫌い、2000年代に入って再発見された写真家。

 何気ない風景を大胆な構図で切り取り、余白を開け、ピントを合わせる場所も独特だ。順路の途中にあった解説に「浮世絵が好きだった」とあって、なるほどとうなずけた。
 ストリートに積もった雪に車の轍、画面の右上に偶然のようにほんの少しだけ写った赤い傘(写真にある作品とは別)。1枚の写真の前で足が止まって、なぜだか泣けてきた。あまりにも何気ない写真だが、いくつもの物語を雄弁に語っている。ちょうど俺が生まれた年に撮影された作品だった。

 日常の風景の中にある一瞬の表情をとらえる。切り取ることで物語を生み出す。俺が音楽でやろうとしていることに、とても似ていた。


 ポスト・カードを買ってきた。〈ONE〉恒例プチ・プレゼントとして、直筆でメッセージを入れて3人に郵送するね。誰に当たるかはお楽しみに。


photo : Takuji


コメントフォーム▶

2017年6月5日月曜日

一緒にやる意味

 浜田裕介とのツアーのシメは阿佐ヶ谷harnessで。
 今まで見た彼のライヴの中では、一番よかった。
 5/16にここに書いたことを彼の友人たちが読んで「直すべきところ」をプライベートなことだと思った人が多かったと聞いたが、人のプライベートに興味はない。プロのシンガーとしてどう聴かせ、どう見せるかということだった。

 彼とのジョイント・ツアーも例年になってきた。次にやるのは、また一緒にやる意味が見つかってからだろう。


photo : Yukari Watanabe


コメントフォーム▶

2017年6月3日土曜日

びっくりした!

 ベスト・アルバムの予約スタートから、たった36時間で規定数に到達し、リリースが決定した。
 スタッフとしては、予約の告知からリリース決定まで、1ヶ月くらいの間にジャケットを公開したり、視聴音声をアップしたりしながらあおるという計画だった。
 ずっと応援し続けてくれたファンの人たちの底力を感じた。本当にありがとう。
 そして企画を発案してくれた内藤ディレクターに感謝します。

 リリースは決定したが、店頭での販売はないCDだから、引き続き予約は受け付けている。今後の《夢の島》以降のアルバム再発に向けての布石になる。みんなの力を、ソニー・レコードに見せてあげよう。

 さあ、最高の気分で、今夜はライヴだ。




コメントフォーム▶

2017年6月1日木曜日

ベスト・アルバム《Well ~Songs of 35 years~》

 今年の1月、ソニー・レコードのディレクターから連絡が入った。
 「現在手に入らない〈夢の島〉以降のアルバムの再発を企画したい。その前に、まずはベスト・アルバムを2枚組でリリースしませんか?」
 驚きの提案だった。1995年にアルバム《ROCKS!》をリリースしてソニー・レコードとの契約を終わらせ、もう仕事をすることはないと思っていた。
 企画を立ててくれたディレクター、内藤さんの尽力のたまものだ。4/27の書き込みで「都内某所」と書いたのは、市ヶ谷のソニー・レコード本社だった。

 ベスト・アルバムには、現在は入手できないアルバム《夢の島》《成長》《花を育てたことがあるかい》《ROCKS!》から、〈夢の島〉〈Gallery〉〈欲望〉〈結晶〉〈談合坂パーキングエリア〉〈花を育てたことがあるかい〉〈太陽に手が届きそうだ〉が収録される。
 〈負けないで〉と〈真夜中のボードビル〉は、《Operetta Of Ghosts》のテイクが収録される。
 〈いつか河を越えて〉は、シングル《YELLOW WASP》のカップリング・テイク。アルバム《VANISHING POINT》ではかなわなかった、オリジナルの歌詞での収録だ。

 ボーナス・トラックは2曲。1990年 九段会館のライヴ・テイク〈YELLOW WASP〉は、カセット・テープからリマスタリングした。
 さらに、1度だけライヴで披露した未発表曲〈南十字星〉は、河村博司君のスタジオでギター1本で新たにレコーディングした。

 全曲のリマスタリングも、近々スタジオに入って作業する予定だ。
 デザインは、コヤママサシ君。すでに作業に入っていて、ジャケット・デザインも決定している。

 このベスト・アルバムは、ソニー・レコードのオーダーメイド・ファクトリーでの予約数が販売可能数に達すればリリースされる。今日の正午から予約をスタートさせた。
 みんなの予約を待っているよ!


(Now Printing)


コメントフォーム▶