2018年6月26日火曜日

〈× 井口一彦〉そして〈× 塚本晃〉〈× 山口岩男〉

 ひさしぶりに井口一彦君に声をかけて、ジョイント・ライヴに誘った。
 それを知った塚本君が、2 Days企画にふくらませてくれた。
 〈new music lab Vol.1〉は俺と井口君で阿佐ヶ谷 harness。〈new music lab Vol.2〉は塚本君と井口君で下北沢 lown。2日ともソールド・アウトだった。

 井口君は、年に1、2回バンドを従えたライヴをやっているようだ。お客さんもこの時を逃さず、たくさん集まってくれるという。

 6/23は、harnessには似つかわしくないくらいの大きな花が届いていた。
 harnessは小さな小屋だ。裸の歌をさらけ出すこともできるし、「のんびり」音楽をやることもできる。そのどっちのスタンスで歌っているのか、距離が近い分、お客さんにはっきり分かる。
 井口君がこれからも本気で音楽を続けていく覚悟があるかどうか、きっとお客さんに伝わっただろう。

 ライヴのミーティングをしている中で話が盛り上がり、塚本晃君とも9/17(月・祝)にharnessでジョイント・ライヴをやることになった。2年半ぶりになる。彼とは、まだ2人でやりたいことがある。



 ある方から、山口岩男君の新刊『「うつ病」が僕のアイデンティティだった - 薬物依存というドロ沼からの生還』をいただいて読んだ。壮絶な戦いの記録だった。
 彼は1989年にデビュー。俺と同じ空気を背負った歌を歌っていた。2000年に京都で1度だけ共演したことがある。
 その後、彼はウクレレ奏者として、その世界では指折りの存在として活躍していた。その陰でこんなことがあったとは知らなかった。
 彼は病を克服し、ロック・シーンに戻って来た。
 8/25(土)横須賀 Younger Than Yesterdayにゲスト出演してもらうことにした。さらに、10/27(土)阿佐ヶ谷 harnessでのジョイント・ライヴが決まった。

 去年に比べて、今年はharnessでのライヴが多い。それだけ、再会した人が多いということだ。


2018年6月24日日曜日

35年目の、ちっぽけなカーニバル

 6/22、東京 荻窪 ルースター ノースサイドに集まってくれたたくさんのお客さんと共に、《NG! 35th Anniversary Edition》のリリースを祝うライヴを開催した。
 ピアノの信夫正彦君を招き、《NG!》の曲から最新の曲まで、たっぷり歌を届けることができた。
 信夫君のピアノは、もう「初めまして」でも“セッション”でもない、ソウルメイトが奏でるピアノだ。
 客席のあちこちに、流れる涙を見た。本当は俺も泣きたいくらい嬉しかった。


photo : Masashi Koyama


 下の写真。
 デザイナーのコヤマ君が、新しい《NG!》のジャケットをアナログ・レコードのサイズにデザインしたものを作ってくれて、当日のステージにディスプレイした。
 右は、1983年に出版された近藤良一さんの写真集〈SPAN〉。うちの本棚から、ひさしぶりに出して持って行った。
 開いたページには、《NG!》のジャケット写真と同じシチュエーションで、テレビ画面にジョン・レノンの顔が写っている写真が掲載されている。
 俺は当時、この写真集を見て、近藤さんから直接《NG!》に使った写真のオリジナル・プリントを見せていただき、そっちをジャケットに使用することにした。
 この写真集からインスパイアされ、〈1 WEST 72 STREET NYNY 10023〉が生まれた。


photo : Masashi Koyama


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2018年6月20日水曜日

《NG!》到着!

 完成した《NG! 35th Anniversary Edition》が家に届いた。
 6/22の〈1st Album〈NG!〉35th Anniversary Live〉の会場で販売スタート。そしてAmazonでも6/22から。
 ボーナスDVDつきの限定版2枚組の通常版と、2種類を用意した。
 そしてもちろん、このCDを全国に届けるライヴをやっていく。


photo : Takuji


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2018年6月17日日曜日

初めての千駄木

 Ruby’s Armsの10周年を記念して呼んでいただいたライヴは、立ち見も出る大盛況になった。
 いつも来てくれるお客さんの中に、ひさしぶりに来てくれたという人たちが何人もいた。

「30年以上聴いてますけど、ライヴは初めてです」
「昔はほとんどのライヴに行ってたんですけど、すっごくひさしぶりに聴きました」

 こういう人たちが足を運んでくれるから、初めての場所でやることにはすごく意味がある。
 千駄木は、どちらかといえば東京の東寄り。俺がライヴをやるのは、どうしても西寄りになってしまう。

「またこっちでもライヴをやってくださいね」

 大事なことを思い出させてもらったライヴになった。
 スペースがなくて動画の撮影ができなかったようだが、オフィシャルのTwitterに、スマホで撮影した短い動画が掲載されている。


 今年の1月から、ギターはずっとギルド F-47(スカーレット)を使ってきた。だんだん俺が出したい音になってきた。
 しかし、ミディアム・テンポのストロークやアルペジオではセクシーな声を出してくれるが、マックスの力でストロークすると、「私、まだそこまであなたの女じゃないから」って音になる。
 昨日はひさしぶりに、ギブソン J-45(アンジー)を使った。あんまり放っておくと、ヘソを曲げそうだから。相変わらずセクシーだった。



 オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■ライヴビデオ
〈Aspirin with 宮本美香, 別府克彦〉 5/21 東京 一橋学園 ローリングビーンズ
〈南十字星 with 河村博司〉 6/9 東京 阿佐ヶ谷 harness

■フォトグラフ
2018/03/25 吉祥寺 STAR PINE’S CAFE photograph : kanon
2018/05/11 苫小牧 ロックバーJAM
2018/05/12  札幌 UNIONFIELD
2018/05/12 札幌 Space Art Studio
2018/05/13 小樽 CRU-Z


2018年6月11日月曜日

新しい《NG!》

 1983年6月22日、俺のファースト・アルバム《NG!》がリリースされた。あれから35年目の2018年6月22日、新たな《NG!》を届ける。

 DISC1は、現代のテクノロジーを駆使して、限りなくアナログのサウンドに近づけるマスタリングをほどこした《NG!》の9曲。

 DISC2には、1983年と2018年の音を収録した。
 1983年のライヴ・テイクは、The Conxと組む前に短い期間やっていた、アコギ, ピアノ, ベースのユニットでの2曲と、The Conxとの5曲。レコーディングに入る前のテイクで、オリジナルと歌詞が違う曲もある。
 〈Dead end Street〉は、The Conxと共作したが収録されなかった幻のテイク。
 そしてWonder 5とのセルフ・カバーは4曲。35年前の熱を、今のメンバーで蘇らせた。プロデュースは、河村博司君。

 DISC3は、去年8月のライヴから、MCを少しカットしただけのフル・サイズで全25曲を収録。SMILEYの勇姿を見ることができる。

 マスタリングは、穴井正和君。10年前のリマスタリングも手がけ、それを踏まえて今回の音を作った。

 デザインは、2000年から俺のビジュアルのすべてを作ってきた、コヤママサシ君。
 1983年のジャケットで使われた写真は、近藤良一氏の作品。1980年、ニューヨークのチェルシー・ホテルの1室に置かれたテレビに、ジョン・レノンが射殺された直後のニュース映像が流れている。
 この決して色あせることのないジャケットへのリスペクトをこめ、コヤマ君が35年を経て新しい作品に仕上げた。

 6月22日、東京 荻窪 ルースター ノースサイドでの販売、同時にAmazonでも販売をスタートさせる。




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2018年6月10日日曜日

旅で生まれたサウンドと信頼

 昨日のharness〈小山卓治 × 河村博司〉は、ツアーの熱気をそのまま持ち越したようなライヴになった。セッションもたっぷりで、2時間半くらいやったかな。とてもいい夜になった。
「また2人でツアーやろうよ」
 きっと実現させたい。


photo : Yukari Watanabe


 会場入りをいつもより早くして、河村君に改めて半田付けをやってもらった。ほんとうに感謝。


photo : Takuji


 ライヴでは、旅の土産話もたっぷりした。
 京都の人に玉子サンドイッチの話をすると、必ず話題に出たのは、SIZUYAではなく喫茶マドラグだった。行ってみたところ、「2日前から予約しないと買えない」んだって。びっくりだね。
 検索したら、東京の神楽坂に支店ができたようだ。


 ライヴは続く。
 オープン10周年の企画で呼んでくれた、千駄木のRuby's Armsでのライヴは、今度の土曜日。初めて行く場所だ。
 サイトで店の写真などを見ていて、「京都のBAR GEARみたいな(ちょっと怪しげな)雰囲気の店だな」と思っていたら、GEARのマスターが4月に歌いに来ていて、6/1にGEARに行った時に、その話で盛り上がった。
 ほぼ満席らしい。店頭での受付のみだから、興味があったらメールしてみてね。




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2018年6月5日火曜日

〈小山卓治 × 河村博司〉と、35年目の《NG!》

 初めての河村君とのツアーは、車に乗っての長い旅。これまでとは違う濃い内容になった。長い移動と長い時間の共有で、不思議と2人で奏でるサウンドも変わってくる。これがツアーの醍醐味だ。

photo : Suemi Watanabe


 一緒に食べるご飯もね。河村君のSNSに写真がたくさん掲載されているから、のぞいてみてね。
 一番のヒットは、京都で食したSIZUYAのふんわりオムレツサンド。見た目すごいボリュームだけど、素朴で超美味だった。

photo : Takuji


 一番の大失敗は、京都でギターのピックアップがトラブルを起こしたこと。河村君に半田づけしてもらった。
 観光も少しだけ。京都の八坂神社近辺をブラブラ。
 「スタバはないけど砂場はある」鳥取にできた、すなば珈琲(その後スタバが進出して立ち位置を見失っている)。
 鳥取 - 東京 700キロの移動があるから、鳥取砂丘はチラ見程度。たたずむ河村博司。

photo : Takuji


 話は少しもどって〈アコースティック・お寺ライヴ 2018〉。
 お寺ライヴでは初めて、Wonder 2のサウンドでのライヴ。アコギとバイオリンとピアノの音が本堂に美しく響いた。お寺という空間には、このサウンドが一番似合っているようだ。
 毎年来てくださる方も増えてきたようで、後半のノリは、いつものライヴと変わらないくらいだった。
 これが、「俺たち、ザ・ボンノーズ」のポーズ。いただいたお念珠を見せびらかしている。

photo : Yukari Watanabe


 2日目の移動時間に、岐阜のマチュピチュといわれる「天空の遊歩道」へ。絶景だった!

photo : Takuji


 岐阜の幻のソウル・フード、明宝ハム
 真教寺のご住職、太宰さんのレシピは、1.5センチくらいに切る。20分茹でて脂や塩分を抜く。トースターで焦げ目がつくまで焼く。フライパンにバターを溶かして炒め、最後に醤油をひと回し。
 ずいぶん手間をかけるものだなと思いながらやってみたら、これが超うまかった。

photo : Takuji


 5/24、セルフ・カバーのレコーディングが完成し、マスタリング作業に入った。
 その段階での音源をコヤマ君に送り、《NG! 35th Anniversary Edition》のデザインの方向性をメールで送った。
 10年前にリリースしたリマスタリング盤は、1983年に内藤淳司が撮影した写真を使った。今回は35周年盤ということもあり、今のリアルをデザインに落とし込みたい。
 数10分後にデザインのアイデアが届いた。その時点で、もうイメージは完成していた。
 お寺ライヴから戻った翌日の29日、コヤマ君と撮影。30日にはデザインが届いた。31日にかけて最終調整。テキストなどの修正と確認は、お寺ライヴと同時進行で、スマホで確認していた。
 マスタリングの最終音源も30日に届き、31日にかけて最終調整をした。
 35年目の《NG!》。完成したよ。