2020年8月27日木曜日

キャサリンと過ごす

  スカーレット(ギルド F-47)が入院中なので、ひさしぶりにキャサリン(ギブソン DOVE)を弾いている。
 マキシ・シングル《手首》をレコーディングしている時に買ったから、もう20年になる。1968年生まれで、他のDOVEとも違う独特の深くてつややかなサウンドを奏でる。
 首筋(ネック)が華奢な子だから、慣れるまでちょっと練習が必要になる。リフレッシュした気持ちで、歌が生まれそうだ。

 アルバム《種》でもキャサリンが活躍した。阿佐ヶ谷harnessで〈ユリエ〉をプレイした時、「この歌は、キャサリンで弾くのが一番しっくりくる」と感じた。

 《種》のミックス作業が始まった頃のこと。二子玉川園にあるスタジオに行くと、エンジニアが〈ユリエ〉のミックスを終えたところだった。そのサウンドを聴いてあっけにとられた。
「この音色、いったいどうやって作ったの?」
 エンジニアが、フッと夢から覚めたような顔で答えた。
「分かりません。やってるうちにこうなっちゃいました」
 歌がサウンドを呼んできた、不思議な体験だった。

 ちょっと懐かしい写真を発掘。アルバム《種》のレコーディング・メンバー。
 たつのすけ、スティング宮本、カースケ、中野督夫さん。




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2020年8月25日火曜日

〈小山卓治 × 白浜久〉は2月に延期

  楽しみに待っていてくれたみんな、本当にごめんなさい。延期の日程をちゃんと出してからの告知にしたかったんだが、調整がつかなかった。来年2月に開催するから、待っていてね。

 今年の2月に名古屋でライヴをやった時、新型コロナの感染者数は東京で3ケタ、愛知県はゼロで、その時でギリギリの開催だった。感染する恐怖より「万が一自分が感染していたらウィルスをばらまいてしまう」という危惧の方が大きかった。今はその時以上に愛知県はシリアスな空気のようだ。

 開催に向けて奔走してくれた人、場所を提供してくれたライヴハウス、何より予約してくれた人たちに申し訳ない想いでいっぱいだ。




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2020年8月24日月曜日

マイクに飛沫防止パネル

  阿佐ヶ谷harnessでは、ファンの人が送ってくれた、マイクに装着する飛沫防止パネルを使った。ライヴ用のライティングにすると、お客さんの方からはほとんど見えないという優れものだ。
 歌っている方からだと、自分の顔が写り込むのがちょっと難点だが、慣れれば問題ない。
 これのおかげで、少しはお客さんの数を増やせるかもしれない。とても感謝している。


photo : Takuji


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2020年8月23日日曜日

〈小山卓治 & サンタラ ジョイントライヴ〉

 今年の2月、名古屋のTOKUZOで、サンタラと初のジョイント・ライヴを開催した。
 初めてのジョイント・ライヴを東京以外でやることは珍しい。メールのやり取りはあったものの、会場で初対面だった。でも間にお互いの音楽があるから、リハーサルをやりながらすでに長い付き合いのような気持ちになれていた。
 ライヴは、お互いのソロの後、それぞれの歌を2曲ずつセッションした。すばらしいサウンドが生まれた。
「ぜひとも東京でもジョイントやろうよ!」
 その約束を、コロナ禍の状況ではあるが実現させることにした。

〈小山卓治 & サンタラ (santara) ジョイントライヴ〉
9月20日(日)東京 新宿御苑 ライブ&バー Ruto
開場 17:00 開演 17:30
前売 ¥3,500 当日 ¥4,000(各1ドリンク別/ 自由席)
先着20名限定
会場詳細 東京都新宿区四谷4丁目25-6 DeLCCS新宿御苑 B1


 サンタラの世界観は、とても好きだ。

Perfect Happiness
僕と詩人とメール街で

 名古屋で聴いた〈Perfect Happiness〉は、泣きそうになった。

2020/2/29 名古屋 TOKUZO photo : Dosho


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2020年8月20日木曜日

〈欲望〉動画をYouTubeにアップ

  白浜さんから〈欲望〉の動画が届いた。
 アルバムのアレンジとはガラリと変わり、俺がライヴでアコースティック・ギター1本でやるイメージだ。フラット・マンドリンやバンジョーがサウンドを決めている。
 リズムがハネたアレンジになっている。そのリズムに乗って歌うのにちょっと手間取ったが、ご機嫌な仕上がりになった。

 ハネたリズムというと、ビートルズのリンゴ・スターを思い起こす。
 《花を育てたことがあるかい》のレコーディングの時、ある曲で、アレンジャーがドラマーに「ここのオカズは、リンゴ・スターの感じで叩いてください」と言うと、ドラマーがあからさまに顔をしかめたのを憶えている。
 リンゴ・スターのドラミングは、すごく簡単なことしかやっていないと思われがちだが、実はすごくテクニカルだ。同じようにやってみても、あの感じは出ない。
 あの時のドラマーは、リンゴ・スターのドラムをなめていたか、あるいは「難しくてできない」と思ったのか。




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2020年8月19日水曜日

スティング宮本のソロ・アルバムに参加

  ひさしぶりにスティングから連絡をもらった。人生初のソロ・アルバムを制作中とのこと。ボーカルで参加することになり、昨日はレコーディング。
 スティング作詞作曲のゴリゴリのロックな曲。完成が楽しみだ。

 レコーディングの後は軽く飲みながら「なんか、おもしろいことやりたいね」と、いろんなアイデアを転がす。


photo : Takuji


2020年8月16日日曜日

〈結晶〉動画をYouTubeにアップ

  愛知でのライヴから限定販売するCDのレコーディングが完了。白浜さん責任編集の〈結晶〉の動画をアップした。
 このテイクは、いずれ別アレンジをほどこして、白浜久 Projectとしてリリースする。だから会場限定のみのアレンジということになる。

 〈結晶〉は、低いキーから高いキーまで音域が広い歌だ。だからAメロではマイクに近づき、サビで声を張るところでは微妙にマイクから離れる。レコーディングのちょっとしたテクニックだ。

 今回の収録曲
〈談合坂パーキングエリア〉〈結晶〉〈欲望〉
〈HEROES〉〈Mr. Bojangles〉〈Tie Your Mother Down〉




〈小山卓治 × 白浜久〉
■8月29日(土)愛知 刈谷市 Sundance(先着20名)
■8月30日(日)愛知 名古屋 今池 りとるびれっじ(先着20名)
詳細とご予約はこちらから

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2020年8月14日金曜日

「空の写真」YouTubeに動画で公開

  《Passing 35th Anniversary Edition》のブックレットのためにみんなが送ってくれた「空の写真」を、動画にしてYouTubeにアップした。

みんなの家から見えた空の写真

 メッセージがしっかり伝わるように、文字の色、大きさ、配置など細かく調整し、表示の秒数も調整して作られてある。BGMは俺が作ったものだ。
 募集した頃から3ヶ月以上たっているのに、みんなのメッセージが今もリアルに届く。
 改めて、送ってくれてありがとう!

スライドショーはこちら

ちょっと懐かしい《Circle Game》紹介動画も、改めてアップした。





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2020年8月12日水曜日

ボーカルのレコーディング

  白浜久プロデュースで、俺の曲を新たにレコーディング。昨日はボーカル・ダビングで、4時間で3曲のボーカルを録った。
 〈談合坂パーキングエリア〉はニール・ヤングみたいなハードなイメージになった。〈欲望〉は意外やカントリー・テイストに。〈結晶〉ではひさしぶりにハーモニカを吹いた。いい感じだ!
 愛知のライヴから、会場限定CDとして販売する。

 今し方、白浜さんからラフ・ミックスが届いた。早っ!



〈小山卓治 × 白浜久〉
■8月29日(土)愛知 刈谷市 Sundance(先着20名)
■8月30日(日)愛知 名古屋 今池 りとるびれっじ(先着20名)
詳細とご予約はこちらから



















photo : Takuji


2020年8月9日日曜日

新曲、バージョン違いの動画を〈ONE〉に掲載

オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。


■ライヴビデオ
8/2 埼玉 入間市文化創造アトリエ アミーゴ
〈冒険が始まる〉 *新曲 仮タイトル
〈裏窓〉 
〈最初の奇跡〉 with 江口正祥

ライヴ配信時と別カメラでの高画質の映像
新たにミックスした聴きやすい音声

7/11 東京 自由が丘 Mardi Gras
〈Night After Night〉
〈青空とダイヤモンド〉

 6/20からの《Passing 35th Anniversary Edition》リリース記念ライヴの中で、別アレンジの動画を掲載している。それも楽しんでね。

〈Night After Night〉
 ストローク・バージョン
 アルペジオ・バージョン
 オープンD・バージョン
〈裏窓〉
 アルペジオ・バージョン
 ウクレレ・バージョン 





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白浜久 & 田中一郎 バンド・ライヴの音声

 白浜さんの動画をYouTubeで検索していたら、16年も前のバンド・ライヴの音声がアップされていた。もちろんオフィシャルではない。
 ボーカルとギターが白浜さん、ギターが一郎さん、ドラムが西川貴博君、ベースが松本慎二君。コーラスがRUMI-KC。
 松本慎二君はこのライヴが初共演で、外道のベーシストだからてっきり年上だと思っていたら、打ち上げで年下と判明した。またいつかやりたいベーシストだ。
 もちろん田中一郎さんとも。一郎さんにメールを送ると、いつも3分以内に返信をくれる。そして一郎さんが書く譜面は、すごい綺麗でちゃんとしてる。

〈白浜久 年に一度の大決算ソロライブ!〉
東京 高円寺 SHOW BOAT 2004/10/23
〈種の歌〉
〈NO EASY ROAD〉

 さて、週明けには、白浜久プロデュースで新たにレコーディングされた俺の曲のボーカル・ダビングだ。 





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2020年8月6日木曜日

イントロとアウトロ

イントロダクション【introduction】
導入 序論 序説 音楽などの序奏 物語の導入部
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 最近ちまたに流れているヒット曲は、イントロがないか、極端に短い曲が多い。サブスクで聴く人に一瞬でも早く歌を聴かせる戦略とか、カラオケで手っ取り早く歌い始めたいとか、まあ色々だろうが、イントロの存在がないがしろにされているように思える。

 俺のデビュー・シングル〈FILM GIRL〉のイントロは18秒くらいだが、それでも当時のAMラジオのディレクターさんに「イントロが長いね」と言われたことがある。例えば深夜放送の30分番組のゲストだったりすると曲が1分くらいしか流れないことが多かったから、18秒がもったいないということだったんだと思う。〈FILM GIRL〉のサビは1分28秒からだ。

 〈Passing Bell〉はイントロがない。あまりに曲が長いからということと、シンプルに始めたいというふたつの理由があった。
 逆に〈ひまわり〉のイントロは2分16秒。トータル・アルバムとして映画のオープニング・シーンのイメージで作ったから思い切り長い。
 初めてのミュージシャンと組んで〈ひまわり〉の音資料を送る時は、イントロが長いことを必ず付け加える。

 俺の考えだが、イントロは「この歌は、こういうカラー(メジャーかマイナーか、テンポ、曲が持つ温度)の歌だ」と、歌に入る前に紹介するものだととらえている。

 イントロに対してのアウトロ。
 アウトロとは「Intro」と「out」が合成された造語で、エンディングのこと。

 以前書いたかもしれないが。
 母が生前「あんたの歌は、歌が終わった後が長いのよね」と言っていて、当時は反発していたんだが、冷静に聴くと確かにアウトロが長い歌が多い。
 この一言は母の遺言のように残っていて、今は「歌いたいことを歌ってしまったら、とっとと終わる」ことを肝に銘じている。

photo : Takuji


2020年8月4日火曜日

スカーレットの入院

 最近ずっと弾いているギター、ギルド F-47、名前がスカーレット。1972年製だから50歳。
 入間でのライヴのリハーサル中にぶつけてボディに傷がついてしまった。ショック……。
 しばらく入院することになった。退院までちょっと時間がかかるかもしれないなあ。

 写真は、2018年1月12日、スカーレットに一目惚れした日。


















photo : Masashi Koyama