ザ・タイガース、ザ・テンプターズが大人気のグループサウンズの時代、一番音楽性が優れていたのはザ・スパイダースだった。というのは大人になってから気づいたこと。その音楽センスは、かまやつひろしさんのものだった。
1997年10月、今はなき新宿 NISSIN POWER STATIONで、ウォッカコリンズと対バンした。
ボーカル&ギターはアラン・メリルさん。ドラムはザ・テンプターズの大口広司さん。ベースはザ・ゴールデン・カップスの加部正義さん、そしてギターはかまやつひろしさん。
俺のお客さんの方が多かった記憶はあるが、俺は完全に小僧だった。気持ち的には対バンではなく、ただの前座だった。
子供の頃にテレビから流れていた〈やつらの足音のバラード〉が、かまやつさん作曲だと知ったのも大人になってからだ。2006年に東名阪で開催したアンプラグドライヴでこの歌を歌った。
今週末、歌ってみようかな。
楽屋でかまやつひろしさんに「僕はザ・スパイダースの大ファンで〈バン・バン・バン〉とかよく歌っています。今日は勉強させてください」と言った時、「いやあ照れちゃうなあ」と笑ったその笑顔のドスをはっきり憶えている。
安らかにお眠りください。
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