「欧米では、3 job(3種類の仕事を持つこと)が当たり前」と聞いたことがある。詩を書いて曲を書いてステージで歌うことが3 jobじゃなくて、まったく違うフィールドで仕事をするということ。
日本人の感覚とは、かなり違う気がする。ひとつの仕事を突き詰めてとことんやり続けることが美徳だと考えている日本人は多いだろう。
改めて自分をふり返ってみても、音楽以外にできることが思い浮かばない。俺みたいなシンガーは、結局のところ自分のことばかり考えている。それって、あまり健全じゃない。
4年ほど前に出会った三浦久さん。
70年代から歌い続けているシンガーソングライターで、ブルース・スプリングスティーンやレナード・コーエンなどの歌詞の翻訳家で、信州大学の英語講師をされている。これこそ3 jobだ。
さらに、長野県 辰野町でOREADというすばらしい雰囲気のライヴハウスをやっている。何度か歌いに行った。
もう70歳を越えているんだが、サイトのダイアリーを読むと毎日アクティブに動いていらっしゃる。見習わなきゃと思う。
音楽の神様から歌を作るという力を授かった一握りのソングライターがいる。彼らはミューズに愛される代わりに、世間一般とか平穏無事という貢物を捧げた。
ソングライターは、ミューズから罰を与えられた人生を送る。多分それは、幸せな人生。
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