河村博司君のプライベート・スタジオへ。アルバムへ向けてのレコーディング・プロジェクトが静かに始まった。
まずは〈2人のはるか〉のボーカルとアコギの録り直し。
30周年の時に、俺のパーソナルバンドWonder 4とレコーディングした曲だ。メンバーと夜にスタジオに入ってアレンジを固め、そのまま別のスタジオに移って、朝までかけて1曲を仕上げた。
4年たって、歌詞を1カ所変更したこと、メロディへの歌詞の乗せ方が1カ所変わったこと、当時はボーカルとアコギを同時に録音して、そのテンションは好きだったんだが、次のアルバムに収録するために改めて歌い直したかった。
当時のレコーディングでは、アコギはGibson Doveを弾いた。今回、他の選択肢として、Martin D-28と、最近ずっとライヴで弾き込んでいるGibson J-45がある。プロデューサーとしての河村君に「どのアコギにしようか?」と相談。
「J-45だと乾きすぎという気がするので、乾き感と濡れ感が同居するD-28にしましょう」という心強い意見をもらった。
まずはアコギのダビング。ギターを替えたことで、ガシッとしたサウンドになった。
写真は、ぜいたくにマイクを3本使っているところ。
ボーカルは、いつものことなんだが、何度も歌うことはしない。俺の場合は、最初の方で歌った時のテンションの方がいいことが多いからだ。歌いすぎると、気持ちが流れてしまう。
オケとのバランスを取るために、軽く流して歌い、「さあ録ろう」と、気持ちを正す。今回も5回くらいで納得できるテイクが録れた。
スタジオ・ワークの後は、軽く飲みながら、次にレコーディングする曲のアレンジを話し合っていく。
photo : Takuji
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