2019年8月19日月曜日

小山卓治 × 目黒寿安

 ティーンエイジをアメリカで過ごした彼の歌の世界には、日本を感じない。洋楽の歌を日本語で聴いているような不思議な錯覚におちいる。
 日本のロックやポップスにありがちな「お約束」のメロディ展開や「分かりやすい」歌詞はまったくなく、まさに「独特」な世界を描く。もっとたくさんの人に彼の音楽を聴いてほしいと強く思う。

 新しいセッション曲を、それぞれ2曲ずつやることにした。
 寿安君の〈ハロー〉という歌は、真冬の極寒のニューヨークが浮かんでくる。
 リハーサルで合わせる時に聞いた。
「この歌での寿安君の立ち位置は、登場人物そのもの? それともこの風景の語り部に近い?」
 歌の頭にある「ハロー ハロー」という部分を、寿安君が登場人物の気持ちで歌うのなら、コーラスは入れない方がいい。その辺りを話した上で、コーラスを入れることにした。

 俺が提案した歌は〈Gallery〉と〈汚れたバスケットシューズ〉。どちらのアコギも中野督夫さんだ。「オリジナルにとらわれずに自由にプレイして」と伝えていた。
 まさに自由な、寿安君のフレーズに昇華されたプレイだった。
 9/28 長野 OREADに、寿安君は今年も参加することになった。また彼とのプレイを聴いてもらえる。

 この日のセッション動画は、高画質、高音声で、近々〈ONE〉に掲載する。

2018/9/29 長野 辰野 OREAD
ライヴ動画 フル・サイズ


2017.12.31 横須賀 Younger Than Yesterday
photo : Yukari Watanabe