俺はこのサイトを表現の場ととらえていたから、タイトルをつけた。
その後、SNSが徐々にポピュラーなものになっていった。
最初にやってみたのは、古い友人に勧められたmixiだったが、その閉塞感にげんなりして、ほとんどやらなかった。
世の中はTwitterへ。しかし、匿名という不透明さと、文字数の制限、「つぶやく」という言葉のひ弱さに、これも自ら飛び込む気にはなれなかった。
facebookが登場して、「これがSNSの成熟した形なのかな」と思った。だが、つながり過ぎることが逆に弊害になって、若い世代は離れているという。
この10数年の間に、どんどん言葉が軽くなっていくのを感じている。垂れ流しの日常、二言三言で「世にもの申す」的なお手軽なカタルシス。じっくりと言葉と向き合い、自己責任を持って発言することがなくなってきたように思う。
俺自身もSNSの手軽さにつられていき、オフィシャル・サイトは表現の場からアーカイブ的なものになっていった。それは時代の流れなんだろう。オフィシャル・サイトでは、今の情報発信のスピードについていけない。
そしてインスタグラム。スタッフが試験的にスタートさせ、まだ軌道に乗ってはいないが、ともかく、スタートした。
これまでTwitterやfacebookしかやっていないと思っていた友人やミュージシャンが、意外と同時進行でやっているのを知って驚いた。今の世の中からしたら、俺の動きはきっとすごく遅いんだろうな。
芸能人のように、いつもフォトジェニックな写真を載せられるわけでもない。
が、ともかくスタートだ。
「takuji_oyama_official」で検索してね。
10/18 北海道 小樽 CRU-Z photo : Kanon