エンジニアは《Well -Songs of 35 years-》に続き、ナイアガラ系のサウンドを一手に引き受けている内藤哲也さん。
2回目ということと、前回のベスト・アルバムのように何10年の時を隔てたサウンドではないから、作業はスムーズに進行した。
マスター・テープと30年ぶりの再会。まずマスターの音とCDの音源を聴き比べる。当時のCD制作の技術が、マスターの音をちゃんと再現できていないことが分かる。
1曲ごとに内藤さんと詰めていく。薄い霧が晴れ、ふくよかで立体的なサウンドへ生まれ変わっていく。
サウンドの奥行きが倍になり、歌の中の登場人物の歩幅が広がった気がした。
最高のテクノロジーでマスタリングした音を、最高のシステムとスピーカーで聴く幸せ。耳に心地よいシャワーを浴びている感じ。
後半は、ボーナス・トラックのマスタリング。
「恐怖のカセット・テープ音源です」なんて笑ったが、カセットならではのノイズの向こうから、30年前の熱気が蘇ってきた。DADのサウンドだ。SMILEYもいる。
リリースは、2019年3月22日。楽しみに待っていてね。
photo : Takuji
オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■フォトグラフ
2018/11/17 東京 阿佐ヶ谷 harness
2018/11/24 自由が丘 Mardi Gras
photo : Yukari Watanabe