ジェームズ・サーバーの絵本『世界で最後の花』を読んだ。1937年の初版で、去年、村上春樹氏の訳で復刊された。
シンプルな言葉、サーバー本人のシンプルな絵。ほぼ盲目だったという解説には驚いた。
戦争がおこり、何もかもが消え去った世界。そこに世界で最後の花が咲く。人は愛を取り戻す。そして憎しみもぶり返す。争いはくり返される。
手前味噌ではあるが〈種の歌〉と同じテイストだ。
今年になって初めて文庫化された『虹をつかむ男』はユーモアあふれる短編集だ。何気ない日常に潜むずれがウィットに富んだユーモアで綴られる。1947年に『虹を掴む男』、2013年に『LIFE!/ライフ』というタイトルで映画化された。
Photo : Takuji
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