2023年7月21日金曜日

ローリング・ビーンズ リクエストを募集

  来週の土曜は、一橋学園にある喫茶店 ローリング・ビーンズでのライヴ

 ビーンズとのなれそめを、改めて書いておこう。
 ある女子大の学生さんが、「中国残留孤児について取材をしていて、〈YELLOW WASP〉についてお話をうかがいたい」という話を受け、2010年10月、町田 clove(現 The Play House)でのライヴに来てもらい、ライヴ後、どこで取材をしようかと会場で話をしていた。
 そのライヴに来ていた千田ふみよさん(以前、町田のCDショップでのインストア・ライヴを主宰してくれた)が偶然その場にいて、「私の旦那が一橋学園で喫茶店をやっていて、短大が近いし、そこでやるのはどうでしょう?」と提案してくれた。

 後日、ローリング・ビーンズで取材を受けた。
 千田さんが「ぜひ小山さんに会ってほしいな」と、地元でバイオリンを弾いている女性に声をかけて、取材後に紹介してくれた。それが磯部舞子、ベチコだ。

 千田さんから「狭い店だけど、ぜひライヴをやってくれませんか? シークレット・ライヴでも」と提案。シークレットはやったことがないから、おもしろそうだ。
 2010年11月、ビーンズのお客さんがたくさん集まってくれてシークレット・ライヴを開催した。
 俺は歌いながら「あ、一番前にこの間紹介してもらったバイオリンの子がいる」と気づき、アンコールで無茶振りで呼び込んだ。
 これは後のベチコの証言。「少し遅れて行ったら、一番前の席しか空いてなかったんです。それにちょっとだけ無茶振りも想定してて、その日はうちにバイオリンを置いてきたんです」。
 ところがビーンズには、すごい安いやつだったがバイオリンがあった。
 呼び込み、「キーは“E”だよ」とだけ言って〈傷だらけの天使〉を始めた。その頃のベチコはほぼクラシックしかやっていなかったから、“キー”という概念がなかったらしい。それでもなんとか食らいつくようにプレイした。
 ライヴが終わって、「せっかく知り合って一緒にやったんだから、今度はちゃんとリハーサルしてライヴやろうよ」と話した。

 その後、東京だけじゃなく、三重、神奈川、北海道、大阪、福岡、熊本などを周り、10ヶ月後、ビーンズでベチコと2度目のシークレット・ライヴをやることになった。
 その日、千田さんが「近所に住んでいるギタリストでシンガーの男性がいるから、2人に合わせたい」と呼んだ男がいた。それが河村博司君だ。
 ライヴ後の打ち上げで、ふと見ると、ベチコと河村君が話し込んでいる様子が見えた。「お、いきなりのナンパか?」。翌日に河村君がやるライヴにベチコを誘っていたそうだ。
 その後の展開は、多分みんなも知っての通り。2人は結婚して、俺は2人のキューピッドになったわけだ。

 そんな因縁がたくさんあるローリング・ビーンズでのライヴは2年半ぶりになる。ひさしぶりだし、来てくれる人たちのリクエストに応えようと思う。下の「コメントフォーム」から送ってね。
 楽しんで。俺も楽しみながらやろうと思う。

 写真は2013年5月、初めて3人がビーンズでそろったライヴ。




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