先日のラジオで、白浜さんが言っていたこと。
「小山君は、アーティストの振れ幅がすごい。中心部分は俺たちと同じだけど」
アーティストの振れ幅って何だろう。ラジオでも話題になった、本を書いたり役者としての仕事があったり。確かにそれもあるだろうが、曲のバリエーションということもあるのかなと思った。
1人のシンガーが描く世界は、どうしてもその人独特の“ひとつの世界”になることが多い。
俺の場合、“じゃない世界”をいつも探している。1曲作ったら、同じような歌を作ることに興味を失う。むしろ、これまでに描いたことのない歌、キャラクター、シチュエーション、風景を見つけることに興味が向かう。
だから様々な登場人物がいるし、今までにないテーマの歌を作ることが多い。
最近作っている歌も、これまで描いたことのない世界だ。そんな歌を作ることを“リスク”と感じるシンガーもいるかもしれない。でも俺は“使命”だと思っている。
年齢を重ねることで変わっていくことだって当然ある。それに抗うのはみっともない。64歳のラヴソングを作ることこそ、今のテーマだ。
Photo : Takuji
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