鈴ノ木ユウとのライヴ。俺はどうしてもユウキって呼んでしまう。
お客さんで、ユウキが漫画家だということを知らない人もいた。3年もたてばな。
ユウキの歌を聴いていると、かすかにジェラシーを感じてしまう。それほどいい歌を作るやつだ。
ラストに〈落とし穴しかない場所〉を歌う前、ユウキがこんな話をした。
「この歌を聴いたアニキが言ったんだ。『すごい歌を作ったな。これは10年に1曲書けるかどうかの歌だぞ』って」
確かにそう言った。ちゃんと憶えていたんだな。
ライヴが終わり、お客さんがユウキにサインを求めたら、ユウキが俺の似顔絵を描いてくれた。さすがプロだ。
来年から、また新しいマンガを書き始めるそうだ。そうなると、また歌はしばらくお預け。でも「またやろうな」と、熱いハグで約束した。
Photo : Takuji
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