その方は1983年には、当時のCBSソニー(現ソニー・ミュージック)の北海道支社で営業を担当されていた。
デビューしたばかりの新人、小山卓治の名前を売り込むために、レコード・ショップ、放送局、有線放送などを営業で回る時に、常に“クジ”を持って行き、「新人の小山卓治を、よろしくお願いします。ついては、クジを引いてください」と、何度も行き、同じセリフでクジを引いてもらった。そのうち現場の方が「またクジ?」と言うと、「え? 今何と? 『またクジ?』、『おや、またクジ?』 小山卓治をよろしくお願いします!」。
話には聞いたことがあったが、現場で仕事をしていた方から直接聞いたのは初めてだ。
それにしても35年も前の営業のことを、今や社長さんのその方が、よく憶えてくれていたものだ。

photo : Takuji
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