2017年12月19日火曜日

阿久悠、やばい

 本当かどうか定かではない都市伝説。
 モップスの作詞を引き受けたものの、どんなに頭をひねっても歌詞が出てこない。業を煮やしたディレクターが、「とっくに締め切り過ぎてるんですよ! もう明日の朝まで待てないですよ!」と言い、「それだ!」と書いた詞が〈朝まで待てない〉になったとか。

 《阿久悠メモリアル・ソングス》。1曲1曲の歌詞が、すさまじく心に突き刺さってくる。言葉の力がすごい。
 リリースされた当時はピンとこなかった河島英五さんの〈時代おくれ〉で、不覚にも泣いてしまった。
 これはもう、他のシリーズも聴くしかない。

 阿久悠さんは、『瀬戸内少年野球団』だけじゃなく、たくさんのエッセイ、たくさんの小説も書いている。これも読むしかない。まずは『清らかな厭世』。これは亡くなる寸前まで連載していたエッセイ。そして小説『転がる石』。
 しばらく、気が済むまで阿久悠作品に浸ることにした。すごいヒントがたくさんあるはずだ。