4Kデジタル・リマスター版の、映画『バニシング・ポイント』を見た。映画館で見るのは70年代以来だ。爆音の迫力がすさまじく、当時はよく理解できなかった、消失点(バニシング・ポイント)に突き進む主人公の切迫した(あるいは解放へ向かう)気持ちが迫ってきた。
エンディングで流れた曲〈Over Me(Segarini And Bishop)〉は、渋谷公会堂でのライヴのオープニング・テーマに使った。
東京都美術館で開催されている『エゴン・シーレ展』。確か90年代に渋谷のBunkamuraで見て以来だ。
若くして才能を開花させ、師のクリムトを超え、トップに躍り出た28歳で急死。
その後生きていれば、と想像してみる。本人も予想しなかった死の間際には、結婚して、少しだけ穏やかな絵を描いていた。若さの情熱で物語が終わったから、シーレは伝説になった。
ふと、尾崎豊君のことを思い出した。
以前の展覧会で買ったグワッシュ画を、ひさしぶりに取り出して飾ってみる。
Photo : Takuji
コメントフォーム