阿佐ヶ谷harness 〈小山卓治×中野督夫〉。いい夜になった。
この夜の写真と動画は、近々新たなスタートを切る〈ONE〉にたっぷり掲載するからお楽しみに。
ライヴのたびに、セットリストを考え抜く。
1曲ごとに物語がある。それを並べることで、1本のライヴを起承転結のある大きな物語にしたいと思いながら組んでいく。並べ方によって、物語は悲劇にも喜劇にもなる。
ソロのフルライヴも、ジョイントでの短めのライヴも、取り組み方は同じだ。
昨日のライヴでやったのは〈DaDa〉から〈P.M.11:11〉へのつなぎ。どちらの歌詞も、一人称での語り。
〈DaDa〉の主人公の男は、若く、前のめりで、不器用で、女に決断を迫る。でも本当の気持ちは言葉とは裏腹。
〈P.M.11:11〉の主人公の女は、今よりも若かった頃の自分と男を回想する。静かに、少しほほえみながら。
この2曲に出てくる男と女を同一人物だと設定すれば、ふたつの物語は時間を越えてひとつになる。
あらかじめ想定してやる場合と、意識せずにつないで本番でやってみて思わぬ相乗効果が生まれることもある。
そして、お客さんの反応がライヴの物語そのものを変えていってくれることもある。素晴らしい想定外だ。
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