以前、あるクリエイターからこんな話を聞いた。
「僕はもう、あの人とは今後仕事をしないことにしました。あの人のわがままには付き合いきれなくて。あの人は……まあ、天才なんでしょうね」
天才と言われて最後に一人ぼっちになるくらいなら、自分が天才じゃないことを喜ばなきゃ。
《小山卓治・夢プロジェクト》のレコーディングの際、西本さんがメンバーによく言っていた。
「演奏する前に、まず歌詞を読んでくださいね」
昨日は、西本さんとスタジオでプリプロダクション。2曲をプレイ。これで予定していた11曲がそろうことになる。
作業が終わり、西本さんが言った。
「小山さんみたいな歌詞を書くシンガーは、日本じゃ他にいませんね」
「よく孤高のシンガーとか言われますよ。でもそれって友だちがいないってことでもありますよね」
「(笑)」
でも今、思う。
俺は決して孤高ではない。
たくさんの理解者たちに囲まれている。
それに俺は、一緒に仕事をする人を絶対に傷つけたりしない。
レコーディングは来週。また名うてのミュージシャンが登場する。会うのは何10年ぶりだ。
Photo : Staff
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