2019年7月9日火曜日

〈全曲ライヴ・シリーズ〉のちょっとした裏話

 このライヴ・シリーズは、言葉とメロディを、初心に戻ってセンテンスごとにしっかりと伝えていくことを意識するライヴになる。

 歌うのはアルバム《Passing》と《種》、マキシ・シングル《手首》の全22曲というくくりがあるから、セット・リストの組み方にいつもと違う発想が生まれる。
 前半はじっくり聴かせる歌を並べた。客席を和ませるようなMCも入れず、歌を伝えることだけに集中した。この企画ならではのピリピリ感だ。
 大合唱になりがちな〈種の歌〉も、あえて1部の最後に持って行った。
 今回はソロだから、スローやミディアム・テンポの歌は、いつもよりメロディとメロディの間、言葉と言葉の間をためた。
 お客さんと一緒に歌える歌が少ないから、最後は思い切り大きな声で歌えるように〈Escape〉と〈気をつけた方がいいぜ〉は、急遽半音上げて歌った。
 結果、前半と後半で、まったく違う空気になった。

 《Passing Bell》は、やっぱり最後に歌う以外になかった。みんなの歌声がすばらしかったな。

 次回の〈全曲ライヴ〉は、アルバム《The Fool》と《ROCKS!》。開催は来年になると思う。

photo : Yukari Watanabe