歌には、それぞれ歌が必要とする、歌が求めてくる、空間の広さがある。狭い場所でもだいじょうぶな歌もあれば、ある程度の広さがないと歌が息苦しくなることがある。
横須賀 Younger Than Yesterdayは元映画館で、空間がすごく広い。歌がのびのびと空間に広がっていくのを感じることができる。
ライヴのセットリストには、1曲目からラストまでの、起承転結が必要だ。harnessでのジョイントなど持ち時間が短い場合は、“転”から始めることもある。短編小説のようなニュアンス。
もうひとつ。歌が持っている物語を続けることで、もうひとつの物語にすることができる。ある歌からある歌につないだ時、意外な相乗効果で、違う物語が生まれる。
横須賀でも、そんな新しい物語が紡げそうだ。
ゲスト出演してくれる山口岩男君とのセッションの練習も。
ギターで歌を作るシンガーには、ギターを弾く時の手癖というものがある。シンプルなコードに装飾音を混ぜたり。ただ、それをセッションのために譜面に起こそうとすると、自分でも「これ、何てコード名なんだろう?」と思うことがある。
岩男君の譜面を見ると、そんな感じがする。
横須賀もスリル満点のセッションになりそうだ。
ステージバックのスクリーンに投影する写真も準備完了。
きっといいライヴになる。
photo : Yukari Watanabe