馳星周の『少年と犬』を読んだ。
東日本大震災の直後から物語が始まり、舞台は南へ南へと移り、最後に熊本にたどり着く。読了後、涙があふれた。
ドキュメンタリーより物語の方が、心に届く時がある。
自分の目で見て感じたことは、強く心に残る。
東日本大震災の1ヶ月後、仙台の壊滅した海岸を見た。
2年半後、石巻の海岸近くの空き地に群生するセイタカアワダチソウの中に立った。
3年半後、南相馬の現状を見、現地の人の話を聞き、仮設住宅に泊めてもらってまた話を聞いた。
5年半後、復興の進まない南相馬の状況を知った。
そこで見たもの、聞いたこと、匂い、忘れない。忘れちゃいけない。
2014/11/14 南相馬 Photo : Takuji
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