2021年2月25日木曜日

2021年2月21日日曜日

哀しい恋の物語

  〈旅をする言葉 2021〉は、この企画ライヴでしかあり得ないセットリストになる。
 〈第2章 -紺碧-〉では、たくさんある恋の歌を、昼ライヴの前半、夜ライヴの前半に並べた。ラヴ・ソングを8曲続けて歌ったことは今までにない。
 昼ライヴのセットリストだと、どうしても女性が悪者になっちゃうから、1人の男と2人の女性を登場させた。夜ライヴは、長い時間の経過を表すことになった。

 昼ライヴの前半が終わったところで、急遽後半のセットリストを夜ライヴの曲と差し替えた。今回はインターバルがあることが功を奏している。

■昼ライヴ
01.Heart Attack
02.ひとつになりたい
03.今夜のアリバイ
04.第3章
05.記念日
06.そして僕は部屋を出た
07.ある夜の電話
08.Thunder Boy

09.FILM GIRL
10.クリスタルレインドロップ
11.Midnight Primadonna 
12.裏窓
13.青空とダイヤモンド(ポエトリー・リーディング)
14.傷だらけの天使
15.DOWN 
16.もしもあの時


■夜ライヴ
01.手首
02.光が降る
03.こわれた自転車
04.Imaginary Blue 
05.週末は嫌い
06.P.M.11:11 
07.長すぎる夜と遠すぎる朝
08.靖国通り、月曜の午後

09.YELLOW WASP 
10.FISH -漂流 
11.Dogs 
12.失われた週末
13.嵐からの隠れ場所
14.Escape 
15.ついてねえや
16.Passing Bell


 3/20は〈旅をする言葉 2021 -紅-〉。夏のテーマにしたセットリストになる。


『旅をする言葉』に使用した写真 オリジナル・サイズ photo : Takuji


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2021年2月17日水曜日

言葉と旅をする 第2章

  詩集『旅をする言葉』の第2章「紺碧」に収めた歌で構成するライヴを、今週末に開催する。
 「紺碧」にはラヴ・ソングが多い。それも切ない物語ばかりだ。並べようによって物語の表情がガラリと変わる。
 登場人物は決まっているわけだから、役者をキャスティングするみたいに歌を並べていく。

「こんな大役はこの男には無理だな」
「この流れだと女性の方が悪者になっちゃうな」

 悩みながらも、大きなストーリーが見えてきた
 参加できる人は楽しんでね。ライヴ後の配信も予定している。

 昼はソールド・アウト。夜のライヴが、あと1人予約可能らしい。予約は阿佐ヶ谷harnessへ。


『旅をする言葉』第2章の写真 オリジナル・サイズ photo : Takuji


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2021年2月15日月曜日

江古田マーキー、来てくれてありがとう

  鎌田ひろゆきと共作した〈夜の始まり〉や、センチメンタル・シティ・ロマンスの〈雨はいつか〉のカバーなど、いつもとは違うラインナップのライヴにした。
 まだまだ厳しい状況が続いている中、会場に足を運んでくれるみんなに心から感謝している。

01.欲望
02.ジオラマ
03.夜を行く
04.煙突のある街
05.夜の始まり
06.大統領様
07.結晶
08.天国のドアノブ

09.夕陽に泣きたい
10.雨はいつか(カバー)
11.Soulmate
12.ユリエ
13.光のオルガン
14.気をつけた方がいいぜ
15.世界はすばらしい

E1.オリオンのティアラ
E2.種の歌

E3.2人のはるか


photo : Yukari Watanabe


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2021年2月8日月曜日

〈旅をする言葉 2021 –紫黒-〉全32曲を配信

  ローリング・ビーンズでの、河村君、ベチコ、Mercyとの配信ライヴ。温かく熱い盛り上がりだった。


 有賀幹夫さんが撮影してくれた。有賀さんは日本でのローリング・ストーンズのオフィシャル・カメラマンだ。


Photo : Mikio Ariga


 〈小山卓治ワンマンライヴ 旅をする言葉2021 -紫黒-〉の配信は、2/10から始める。ノーカット・フルサイズで(曲を間違えてやり直したところも)配信する。くわしくはこちらから。ゆっくり楽しんでね。

■昼ライヴ
01.New Days
02.Time
03.絶望のダンス
04.LIFE VEST UNDER YOUR SEAT
05.Show Time
06.Shape Of Life *新曲 仮タイトル
07.Rock’n Roll's Over
08.ILLUSION
09.家族
10.西からの便り
11.前夜
12.はるかな故郷
13.Bad Dream
14.HEAT OF THE NIGHT
15.君が本当に欲しいもの
16.虹の袂

■夜ライヴ
01.路傍のロック
02.夢の島
03.NO GOOD!
04.紫の夜明け
05.Motherless Child
06.Holy Land
07.陽だまりの歌
08.花を育てたことがあるかい(ポエトリー・リーディング)
09.ばあちゃんごめんね
10.パパの叙事詩
11.成長
12.夢の国へ
13.カーニバル
14.逃げ出せ
15.下から2番目の男
16.ジャングルジム


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2021年2月5日金曜日

歴史の一部になる

  江古田マーキーでのライヴは、いつもオーナーの上野さんから声をかけていただいて開催している。
 上野さんの著書『青春を熱く駆け抜けよ!』は、70年代から始まったマーキーの歴史と、出演した多くのシンガーたちの活躍が熱く記されている。
 マーキーの壁には、そんなシンガーたちの鼓動と歌声が染みついているようだ。70年代からサバイブしている歴史ある老舗のライヴハウスで歌える幸せを感じる。

 今はちょうど、詩集『旅をする言葉』をテーマにしたライヴ・シリーズを始めたところだ。
 それとは違うカラーのライヴ、「そう来たか」と思わせるセットリストを組むために奮闘中。きっといいライヴになる。

2/14(日) 東京 江古田マーキー
開場 17:00 開演 17:30


photo : Yukari Watanabe


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2021年2月3日水曜日

2/27 刈谷市 Sundance、2/28 各務原市 6-21 中止します

  去年の8月からの振替公演で予定していた。
 愛知県と岐阜県の緊急事態宣言の期間が延び、その間お店を休業することになったとのことで、中止の判断になった。本当に残念だ。
 先日のharnessでお客さんから「東海ツアーに参加するために休みを取った」と聞いた。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
 改めて日程を組み直すことにした。
 東京でのライヴはできているのにと、歯ぎしりする思いだ。


2020/11/3 熊本 One Drop


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2021年2月2日火曜日

中野督夫さん、誕生日おめでとう!

 アマチュアの頃から、センチメンタル・シティ・ロマンスのファンだった。
 中野督夫さんのサウンド・プロデュースで、2000年に《手首》、2003年に《種》を作った。一緒にやったライヴは数え切れない。
 督夫さんがくも膜下出血で倒れたのが2018年6月。俺は、俺たちはずっと、ソウルメイト督夫さんを応援し続ける。また一緒に歌える日が来ることを信じている。
 督夫さん、誕生日おめでとう!

〈小山卓治 × 中野督夫〉2017/1/21
〈雨はいつか〉2016/9/2
〈種の歌〉2009/4/25
〈Planting Seeds Tour Final〉2004/3/21



2017/1/21 photo : Yukari Watanabe


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。

■〈WORDS〉心に刻まれた言葉
 月に1回、様々な言葉をピックアップして紹介している。


アーネスト・ヘミングウェイ、レイモンド・カーヴァー 他 「超短編小説70 Sudden Fiction」
萩原朔太郎 「詩集」
クロード・ドビュッシー 「11歳の時の言葉」
シャルル・ジュリエ 「めざめの時」
砥上裕將 「線は、僕を描く」
いしいしんじ 「プラネタリウムのふたご」




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2021年1月31日日曜日

2月は毎週末ライヴ

  〈旅をする言葉 2021 -紫黒-〉、来てくれてありがとう。いつも来てくれる人、初めての人、ひさしぶりの人がいた。

 詩集で四つの章に分ける時、歌のテンポやメロディを取っ払って、言葉だけに集中して分けた。だから改めて歌ってみると独特のカラーが出て、個人的にはおもしろかった。

 次は2/20(土)〈旅をする言葉 2021 –紺碧-〉。まったく違うライヴになる。もうすぐソールドアウトらしいから早めに予約してね。

 明日の告知になるが、2/14(日)東京 江古田 マーキーでソロ・ライヴをやる。
 次の週末は河村君とベチコのイベントにゲスト出演するから、2月は毎週末ライヴということになる。
 とどこおっていた〈新・全曲ライヴ〉などのスケジュールも決まり始めている。コロナ対策を万全にしてのぞむから、ぜひ参加してね。


















2021年1月29日金曜日

言葉と旅をするライヴ

 4ヶ月に渡って続けるライヴ・シリーズの1回目〈旅をする言葉2021 –紫黒-〉。明日からスタート。
 毎回違うカラーのライヴになる。来られる人は楽しんでね。


「旅をする言葉」第1章の写真 オリジナル・サイズ photo : Takuji


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■2020年 セルフ・レポート
■ライヴ・ビデオ
〈家族〉〈ILLUSION〉〈Passing Bell〉with Wonder 5
12/11 神奈川 新横浜 LiT
〈DOWN〉〈流れ者〉〈長すぎる夜と遠すぎる朝〉
12/19 東京 新宿御苑 ライブ&バーRuto
〈Bye Bye Love〉〈ジオラマ〉with 白浜久
1/16 東京 阿佐ヶ谷 harness 




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2021年1月28日木曜日

河村君とベチコのライヴにゲスト出演

  情報解禁。2人にとってのホームといえるライヴハウスを応援するツアー。おもしろい試みだ。

〈河村・ベチコの配信ライブツアー2021 #GoToホーム〉
2/7(日)東京 一橋学園 Rolling Beans
ゲスト:小山卓治、Mercy
無観客配信ライヴ 15時配信スタート

#GoToホーム特設サイト
投げ銭はこちら

 ぜひ参加してね。




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2021年1月25日月曜日

夜のお仕事?

  1/30のライヴに向けてリハーサルを続けている。
 午後7時までにライヴを終わらせるため、昼ライヴは13:30スタート、夜ライヴは16:30スタート。昼1から歌うなんて、以前やっていたインストア・ライヴくらいだ。

 昔住んでいたマンションの隣の部屋には、昼間はおばさまで夜になるとお姉さんに変身して、車で出かけていく人が住んでいた。
 引っ越しをした時にケーキを持って挨拶にいった。「あらまあご丁寧に」と満面の笑みのおばさま、俺を上から下まで見て、こう言った。
「昼間のお仕事ですか?」
 ライヴのスタートは午後6時過ぎ、レコーディングになれば夜明けまで続くこともしばしば。昼の仕事か夜の仕事かといえば……。

 しばらくして、そのおばさまと廊下で会った。
「こんちは」
「なんだ小山さん、やっぱり夜の仕事なんなじゃない」
 え、なんでだろう、と思ってふと自分を見たら、ライヴ用の紫のジャケットを着ていた。


「旅をする言葉」表紙 オリジナル・サイズ photo : Takuji


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2021年1月23日土曜日

6年ぶりの米子ライヴ!

  80年代、アリーナ37という音楽雑誌のライターをやっていて、今は鳥取県米子で独自の活動を続けている友人、渡辺末美君が、6年ぶりのライヴを企画してくれた。しかも2日間。
 期待に応えないわけにはいかない。最高のライヴにする。


渡辺末美還暦記念イベント
〈小山卓治 2021 in YONAGO 2 Days LIVE!〉

2021/4/17(土)18(日)
Music Bar Brand New Day
鳥取県米子市東町218 イイダビル2F
電話 0859-57-5337

オープニングアクト
4/17(土)井上瞬也
4/18(日)ACHI & 別府克彦

OPEN 18:00 / START 18:30
前売り 4,500円 / 当日 5,000円  別途要ドリンク代
※通しチケット 8,000円(前売りのみ) 別途要ドリンク代
※ペアチケット 8,000円(前売りのみ) 別途要ドリンク代
※両日ともに限定20名

ご予約はメール、もしくは、お店に直接ご予約ください。
メールの場合は下記アドレスに公演名、お名前(複数名予約の場合、同行者も)、
予約枚数、連絡先を記載の上メールしてください。追って確認メールをお送りします。
予約開始日:1月30日(土)13:00~
semi.watanqbe@gmail.com

下記コロナ対応はコロナ情勢により変動いたします。
・20名様限定です。
・感染予防のためにも早くからのご来店はお控えくださるようお願いいたします。
・入場時の検温、消毒を徹底させていただきます。
・ご来場のお客様は必ずマスクの着用をお願いいたします。




2015年 「米子城趾ひとり旅」 photo : Takuji


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2021年1月19日火曜日

2021年、どこまで行けるか

  今年最初のライヴは〈小山卓治 × 白浜久〉。
 アンコール・セッションでは、ニール・ヤングの〈Rockin’ in the free world〉をプレイ。その動画をYouTubeにアップしている。
 サイモン&ガーファンクルの〈Bye Bye Love〉は、ダブル・ボーカルのスタイルでプレイした。いずれ〈ONE〉に掲載するつもりだ。

 次のライヴは、来週末の〈旅をする言葉 2021 –紫黒- 〉昼ライヴ、夜ライヴ。開演時間を2時間早めたから、昼ライヴ、午後ライヴだな。
 このセットリストは一筋縄では決まりそうもない。じっくり悩むことにしよう。

 去年は活動できなかった白浜久 Project。今年は動こうと白浜さんと話した。自分がメインではなく、リッケンバッカーを弾き倒すライヴは、Wonder 5とのライヴとはまったく違うベクトルですごい燃える。

 他にもいくつか、東京を離れてのライヴの提案をいただいている。どこまで実現できるか。


photo by mjork


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2021年1月14日木曜日

出ておいで、そこから

  ショーン・タンを読み続けている。『遠い町から来た話』『内なる町から来た話』『セミ』『ロスト・シング』。

 様々なキャラクターが、鉛筆、クレパス、アクリル絵の具、油絵の具などで描かれ、シュールでお茶目な世界に迷い込む。何度も読み(見)返し、そのたびに新しい発見をする。
 『鳥の王さま』は「ショーン・タンのスケッチブック」という副題がついていて、作品になる前の様々なデッサンなどで構成されている。生まれる前のキャラクターが自由自在に飛び回っている。

 本の最後に載っていたのが、このデッサン。











photo : Takuji


 ふと、彫刻家のイサム・ノグチを思い起こした。変幻自在で、あらゆる素材を使い分けて作品を作り上げる。
 北海道の郊外にあるモエレ沼公園は、イサム・ノグチが作った。地球を彫刻したような壮大な公園だった。
 初めて行った時は、開園して数年たった頃だったと思う。美しく植林された木々はまだ若々しかった。「100年後に来たら、もっと美しいんだろうな」と感じた。そのくらいのスパンで作られたのだろう。


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■ライヴビデオ
12/19〈Thank You 2020 フルサイズ YouTube ver.〉
12/30〈小山卓治 × 鎌田ひろゆき フルサイズ YouTube ver.〉

 後日、12/11のバンドライヴと12/19のライヴからセレクトして、高音質 高画質の動画もアップする。


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2021年1月11日月曜日

最低の20歳だった

  成人の日。
 思い出すのも恥ずかしい、最低の20歳だった。
 アマチュア・バンドのボーカリストで、ロッド・スチュワートみたいな髪型でマイク・スタンドを振り回していた。けっこう女の子にはもてたが、内心「このままじゃいけない」と焦燥感にかられていた。
 翌年、そのバンドを解散して、オリジナルだけをやるバンドを組んだ。途端にもてなくなった。
「あれ? こんなはずじゃ……」
 で、今に至る。

 「日本人は働きすぎ」と言われるが、日本の祝日の数は、意外なことに先進国では最多で、ヨーロッパは極端に少ないそうだ。そして日本人の有給休暇の消化日数は、逆にかなり少ないという。
 “お上”に「休め」と言われなければ休みにくいと考えるお国柄ということか。そのせいで連休ともなると「ドッとくり出す」ことになる。
 そのライフ・スタイルも、コロナのせいで今後は変わっていくのかな。

 どちらかというと世間が休みの日に働く職業だから「ドッとくり出す」感覚はピンとこない。
 「自由業に日曜日はない。または毎日が日曜日」
 どっちも恐い。

 写真は、デビュー前、最初にプロのカメラマンに撮影されたもの。24歳か。



photo : Yutaka Onaga


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2021年1月10日日曜日

バンド・ライヴ、1日限定公開

  今夜21 : 00から、12/11に新横浜 Litで開催したWonder 5とのバンド・ライヴを、1日限定で公開する。
 ひさびさに集結し、「お客さんの前で音楽を奏でられる」幸せに爆発し、気持ちがひとつに昇華していったライヴ。
 俺もチャットに参加するから一緒に楽しもう。



初公開 本番直前の楽屋 photo : Yukari Watanabe

01.カーニバル
02.PARADISE ALLEY
03.夢の島
04.Escape
05.家族
06.煙突のある街
07.種の歌
08.ILLUSION
09.世界はすばらしい

10.ひまわり
11.2人のはるか
12.もうすぐ
13.1 WEST 72 STREET NYNY 10023
14.気をつけた方がいいぜ
15.最終電車
16.下から2番目の男

E1.HEAT OF THE NIGHT
E2.傷だらけの天使  ゲスト:江口正祥

E3.Passing Bell

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2021年1月8日金曜日

始動!

 2021年の幕開け。とはいえコロナに年末年始はない。自分にできることが何かを見極めながら準備を進めていくしかない。
 まずは1/16 阿佐ヶ谷harness〈小山卓治 × 白浜久〉からスタートだ。新しいカバー曲もやることにした。俺がアートで、白浜さんがサイモン。
 東京に緊急事態宣言が出されたことで、開場 開演時間を2時間早くした。気をつけてね。


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。

■〈WORDS〉心に刻まれた言葉
月に1回、様々な言葉をピックアップして紹介している。
エイミイ・タン「ジョイラック・クラブ」
森搖子 「垂直の街」
デヴィット・アップダイク 「カプチーノを二つ」
村上龍 「イビサ」
トルーマン・カポーティー 「夜の樹」
瀬尾一三 「音楽と契約した男」

■Poster & Graphic 2019年



 




2020年12月31日木曜日

今年も1年ありがとう!

  今年のライヴの本数は、配信ライヴも入れてトータル32本になった。去年が63本だったからほぼ半分だ。この困難な状況の中で、半分はできたというわけだ。会場に来てくれた人に本当に感謝している。
 まだこの状況は続くかもしれない。それでもライヴを続けていくことに変わりはない。
 来年もよろしくね!


オフィシャル・ファン・コミュニティー〈ONE〉を更新した。
■ラジオ
オンエア曲
〈傷だらけの天使〉with Wonder 5
〈DOWN〉 
〈Bara-Bara〉(未発表曲)

■フォトグラフ
12/05 岩手 奥州 水沢 Dee Dee's Cafe
12/11 新横浜 LiT 
12/19 新宿御苑 Ruto



photo : Yukari Watanabe


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2020年12月26日土曜日

モンステラを育てる

  ある日ブラリと立ち寄ったフラワー・ショップで、モンステラを購入。時期外れではあったようだが。
 それがきっかけで、友人のYouTubeチャンネル「くまパン園芸」にゲスト出演することになった。「せっかくだから」とBGMも提供。

 〈花を育てたことがあるかい〉を作った頃は、サボテンさえ枯らす男だった。春になってこのモンステラがちゃんと育っていたら、「サボテンを枯らす男」は返上できるな。


 アルバム《花を育てたことがあるかい》のライナー・ノーツに、こんな文章を書いた。35歳の時だ。

「君に話したいことがあるんだ」

 すべては一瞬に始まった。それが恋だと僕にはすぐに分かった。その瞬間に僕が感じていたものを君も感じていたと思う。濃密な空気が流れた。それを愛と名づけることができると信じた。

 愛は瞬間に生まれる。でも愛は育てなければいけない。生まれっぱなしの愛は赤ん坊のようなものだ。自我の固まりで、求めることしかできない。そんな愛はひと晩でしぼんでしまう。僕らはそんなはかない出会いや事件をくり返しながら、今までこの街で何とか生き延びてきた。でも、もうそろそろしっかりとこの手につかめるものが欲しくなったんだ。僕はこの愛を育てたい。

 僕は君に告白しなくてはいけない罪が山ほどある。

 僕はいつまでたっても大人になりきれない。僕はいつでも不完全なままだ。なぜなら僕は誰かを特別な存在にしてあげることができない。子供が駄々をこねるように、僕はいつも自分が1番だった。思いやる気持ちも持ってはいるが、自分の調子のいい時だけの話だ。僕は心の底から誰かに優しくしたことなんて1度もなかった。僕は自分が傷つけられるよりもはるかに多く人を傷つけた。未熟さゆえの罪をたくさん犯してきた。これからも罪を重ねていくだろう。でも、もし君と一緒にいることができれば、無意識に犯す罪だけは免れることができるかもしれないと思い始めている。

 抱きしめる力よりも、奪いとる力よりも、優しさの方がまさっていることを僕は初めて知った。だからもう愛することを恐いとは思わない。僕は完全じゃない。君と2人でひとつになろうなどと傲慢なことを考えているのでもない。ただ、君といると優しい気持ちになれるんだ。

 こんな告白は君好みじゃないかもしれない。でも君も、力ずくで手に入れたものがその瞬間に指の間からこぼれ落ちるのを知っている。だから僕の気持ちを理解してくれるはずだ。

 君のことを知りたいんだ。僕のことを分かって欲しいんだ。愛しあう前に話をしようよ。それから愛しあおう。そしてまた話をしよう。それからもう1度愛し合おう。愛はそうやって少しずつ成長していくはずだ。僕らは似た部分をたくさん持っている。でも僕らの道のりは決して楽なものにはならないだろう。似た部分を見せあって安心するのが愛じゃない。違った部分を克服していくのが本当の愛だ。

 青臭い考えだと思うかい? 僕はちっともそうは思わないよ。初めから成熟した愛が存在しない限り、1から始めるしかないじゃないか。

 僕らがなぜ出会ったのかは、遠い未来に2人の愛が実を結んだ時に初めて分かることだ。そしてそこに僕らの明日がある。



photo : Takuji




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