2018年10月29日月曜日

レジェンド 室矢憲治さんにお会いした

 主催者の若松政美君が誘ってくれて、2013年に出演したライヴ・シリーズ〈NAKED  SONGS〉を見に行った。
 出演は、これまで全員、harnessでジョイント・ライヴをやったことがあるミュージシャンだ。THE BRICK'S TONEの篠原太郎君、黒水伸一TRIOの黒水伸一君、風ニ吹カレテのCROSS君と久保田敏明君。
 これまでは別々に出演することがあったが、今回からこの4人がバンドを結成してのステージだった。それぞれの魅力が存分に発揮され、バンドとしてもいいグルーヴ感を出していた。
 若松君が試行錯誤しながら続けてきたイベントだが、理想に近い形になったんじゃないかな。このバンドを軸に展開していったら、もっと大きなイベントになっていくような気がした。

 バンド・ライヴの前に、日本のロック界のレジェンド、室矢憲治さんが登場した。俺の世代だったら、室矢さんが書いた評論や翻訳に、必ず接している。俺の仕事場の本棚にも、室矢さんが翻訳した『トム・ウェイツ 酔いどれ天使の唄』がある。
 ポエトリー・リーディングと、アメリカのロック・シーンについての語りがあった。ビートルズの初アメリカツアー、ウッドストック、ザ・バンドのラスト・ワルツ、ブルース・スプリングスティーンなどのノー・ニュークス。そのすべての場所に室矢さんはいて、その時の空気を語ってくれた。1時間近くの語りは、ものすごい説得力だった。
 ムロケンこと室矢憲治さん、70歳。衰えなどみじんも感じさせないオーラを放っていた。

 ついでみたいな書き方で申し訳ないが、室矢さんのバックでピアノを弾いて歌も披露した森下寿一さんも、恐ろしくよかった。

 室矢さんに初めてご挨拶してお話することができた。俺のことは以前から知っていてくれて、アルバム《はるか》をお渡ししたら喜んでくれた。

 写真は、ライヴ後の記念撮影。


photo : Takuji


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