何度も何度も歌って体にたたき込む。
当時は「叙情派フォーク」なんてくくり方もされていたが、ふきのとうはそこに収まり切れないスケール感がある。ふきのとうがデビューした時、俺は17歳。ラジオから流れてきた歌は、体に十分染みこんでいる。
アレンジの見事さに改めて驚いた。何よりイントロがすごい。1回で絶対に記憶に残る。
アレンジャーは瀬尾一三さん。一連の中島みゆきさんのアレンジや、吉田拓郎さんだったら〈落陽〉のイントロといえばピンとくるかな。
イントロの重要さは、瀬尾さんの本『音楽と契約した男』にも書いてあった。
先日、山木さんからも聞いたが、瀬尾さんの仕事部屋にはイントロのアイデアのストックが山のようにあったそうだ。
4分の4拍子にさりげなく入る4分の2、ドラムのリフがティンパニ、ブレイクして入るバイオリンのリフ、上げれば切りがない。
すばらしい才能のソングライターと、美しいハイトーンのボーカリストと、敏腕アレンジャーが出会って、ヒットが生まれないわけがない。そしてその現場に、いくつもの戦いがあったことも想像できる。
俺の歌にコーラスを入れてくれる山木さんとのセッションもワクワクだ。
7/22(木祝)東京 六本木クラップス。ぜひ会場に足を運んでね。配信もあるよ。
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