2022年4月11日月曜日

ロシアとは、母なる大地のこと

  まだまだコロナ感染者が減らない中、新宿御苑 Rutoまで足を運んでくれて本当にありがとう。
 岐阜の各務原で35年ぶりにライヴに来てくれた女性が、新宿御苑に来てくれた。その話をMCでしたところ、帰りぎわに「私も35年ぶりです」という別の女性が声をかけてくれた。すごいな。

 〈大統領様〉を歌う前に話したことを、ここに書いておく。

 アメリカのサックス・プレイヤー、ポール・ウィンターと、当時まだソ連といわれていた頃のディミトリ・ポクロフスキー合唱団が組んで、アメリカとソ連が合体したアルバムがリリースされた。その日本公演を見に行った。ソ連が崩壊して、国の名前がロシアに変わる1年前だ。
 ライヴのMCで、記憶に残っている言葉がある。

「ロシアとは国家の名前ではなく、母なる大地のことです」

 ソ連という国が危険でやばい国だと思われていた時期に、ソ連にもちゃんと血の通った人々がいて、音楽を愛しているんだと感じることができた。
 ロシアとウクライナの戦争のニュースを見ながら心を痛めている。みんなもそうだと思う。
 戦争というのは、“正義”と“正義”という、それぞれの価値観を振りかざして始まる。どちらも自分が正義だと信じている。でも今回の場合は外から見ている限り、それには当てはまらないように思う。
 〈大統領様〉。この歌は、どの立場で歌うのかをちゃんと決めていないと歌えない。今日はロシアの兵士の立場で歌う。

 昨日のライヴは、ウクライナ・カラーで臨んだ。


01.路傍のロック
02.君が本当に欲しいもの
03.Escape
04.LIFE VEST UNDER YOUR SEAT
05.絶望のダンス
06.夜を行く
07.裏窓
08.家族
09.西からの便り
10.花を育てたことがあるかい
11.Show Time
12.大統領様
13.種の歌
14.はるかな故郷
15.Aspirin
16.PARADISE ALLEY
17.嵐からの隠れ場所

E1.Rock’n Roll's Over
E2.こわれた自転車

E3.虹の袂

E4.IMAGINARY BLUE


photo : Yukari Watanabe


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